CoLaboの不正疑惑をめぐるネット民の反応をみていると、現状のネットの世界における力関係が見えてくる。暇空茜氏が追及の先頭に立っているが、多くのネット民が暇空氏を支持しているからこそ、ネットで大炎上が続いているのだ。
鳥海不二夫東京大学大学院工学系研究科教授の「女性支援団体CoLaboの援助分析」という記事がヤフーニュースにアップされていたが、その分析でも「反Colaboクラスタのほうが圧倒的に拡散していた。反Colaboには保守系のアカウントが多く、Colabo擁護クラスタには共産党系のアカウントが多い。一部のアカウントの頑張りが通常よりもすごい」ことが明らかになった。
情報の拡散で頑張っているのは、反CoLaboは158,968アカウント、CoLabo擁護は20,622アカウントである。日本における保守系と左翼の割合とほぼ同じ数字ではないだろうか。共産、社民、れいわをまとめても、その程度にしかならないからだ。しかも、年代的に考えれば、日常的にネットを利用する若者は、圧倒的に反CoLaboであることが、容易に想像がつく。
日本のネット利用者は、1億2千万のうちの約90%、SNSの普及率は82%といわれているが、政治的な情報の発信の場となっているツイッターのアクティブユーザーは5895万とみられている。
オールドメディアの地盤沈下は日々進んでおり、あらゆる面でネットが優位に立とうとしている。ネットが今後の日本を決定するのであり、それを無視しては、何事も論じることはできないのである。