日本の政界は混迷を極めている。安倍首相が頑張っていなければ、もっと大変なことになっていただろう。自民党のなかにも安全保障に無知な国会議員がいるし、民主党にいたっては共産党を白アリと批判する保守派の分が悪い。共産党や社民党は西欧の民主社会主義とは無縁なシーラカンスである。維新の党は第二民主党であり、おおさか維新は方向が定まっていない。次世代の党は保守の正統派であっても国民の支持を得てはいない。消去法で自民党ということになるが、安倍首相はいなければ右往左往する政治に逆戻りしてしまうだろう。今やるべきは、憲法改正である。敗戦によって私たち日本人は、かけがえのない過去を否定された。それを取り戻さなくては、自分たちの精神的な基盤を回復できないのである。政治は生きている者だけではなく、死者の声も聞かなくてならない。我が国の歴史や伝統を無視しては、日本という国家は成立しないのである。戦後の日本は占領軍の手になる憲法をありがたく押し戴いてきた。ようやく最近になってその弊害が指摘され、自民党も憲法改正に向けて一歩踏み出したのである。国民的レベルでも、それに呼応する動きは顕在化している。日本の政党が党利党略に明け暮れているときではないのである。危機に対処するには一つの旗の下に結集しなくてはならない。今日本人に求められているのは、過去から引き継いだ何を守り抜くかなのである。
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