韓国の元大統領の金泳三が死去した。民主化の立役者のようにマスコミは書きたてているが、何のことはない金大中と一緒で、北朝鮮への融和政策をとって今日の韓国にしてしまったのである。民主化というよりも北朝鮮化というべきだろう。かつては反共の防波堤として日本も積極的にバックアップしたが、もはや敵対国のような関係になってしまった。国家としてのまとまりを保つために、韓国は日本を敵とするようになったのである。もはや中共の属国でしかなく、日本やアメリカとの関係は冷却している。今では考えられないことだが、戦後の長きにわたって韓国は、日教組や日本の新聞にとっての目の敵であった。山本夏彦も『世は〆切』で「日教組は反米で親ソである。あるいは親中国で親北朝鮮である。ついこの間まで韓国を米国の軍事傀儡政権だとみて、国家として認めなかったほどである」「新聞の本心は社会党や共産党と共に韓国を認めていなかったのである」と書いている。1993年に執筆されたコラムの文章であり、韓国が北朝鮮化したのである。それで国家として評価するようになったのである。しかし、それは日本にとってはマイナスであった。味方が味方ではなくなったからだ。韓国が変質してしまったわけだから、これに対して日本で警戒心が高まるのは当然だ。日本が世界から孤立するようにキャンペーンを繰り広げるにいたっては、まさしく常軌を逸している。日本でも韓国に敵愾心を抱く人たちが出てくるのは、あくまでもその反動なのである。金泳三を評価するのは勝手ではあるが、それによって日本バッシングが酷くなり、最終的には民主主義が根付かなかったことも伝えるべきだろう。
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