つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

新宿ゴールデン街

2023年11月12日 | 社会
 新宿ゴールデン街

 新宿の花園神社の裏手に新宿ゴールデン街がある。 
 戦後の混乱期から飲食店が集まり、今では200軒がまとまって営業をしている一画である。花園交番通りと遊歩道・四季の道の狭いブロック。

 北から花園八番街、花園五番街、花園三番街、花園一番街、ゴールデン街の通りにハーモニカのように小さな店が並んでいる。どの店も10人程の客が入れば満員となる狭い店ばかり。

 かつて歌手の美空ひばりが「行ってみたい!」と希望してゴールデン街の一軒の店に来た。ひばりが来たことはたちまちゴールデン街に知れ渡り、その店の周りには多くの人が集まってしまった。警官が出て交通整理をした。との逸話も残っている。

 酒を飲みながら、文化論や芸術論を交わす文人達もよく通っている。新劇の女優を目指しているという若い女性などもいた。ギター流しのおじさんも店に顔を出す。2000曲は楽譜が無くても弾ける。と話す。ひとときゴールデン街は怖い、うさんくさい、ぼられる等のイメージがあった。どの店も固定客を持っているようで、一見さんは少ないようだ。

 ここにも時代の流れで、店の入れ替わりも絶えずあるようだ。一方、長年続いている店も沢山ある。多古八、真紀、トミー、ロベリア、美紗、ひばり、ポプラ、和、みゆき、なべさん、ロンリー、ナナ、ジン、きよし等は40年以上ここで営業をしている。経営者が一人で頑張っている店。看板は変わらないがオーナーが変わっている店。飲み屋街の映画の撮影などにはもってこいの場所が新宿ゴールデン街である。


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