つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

映画「いのちの停車場」

2021年06月06日 | 芸能
 今話題となっている映画「いのちの停車場」(成島出監督 作品)を鑑賞しました。

 原作は医師であり、作家である南杏子の作品「いのちの停車場」。1961年徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入し、卒業後、都内の大学病院老年内科などで勤務する。2016年『サイレント・ブレス』でデビュー。

 主演の吉永小百合は初めての医師役で奮闘。「いのちの停車場」は訪問診療をテーマに展開します。東京の救急救命センターで働いていた、62歳の医師・白石咲和子(吉永小百合)は、あることの責任をとって退職し、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」(院長・西田敏行)で訪問診療の医師になる。これまで「命を助ける」現場で戦ってきた咲和子にとって、「命を送る」現場は戸惑う事ばかり。咲和子はスタッフたち(松坂桃李・広瀬すず)に支えられ、老老介護、半身麻痺のIT社長、6歳の小児癌の少女……様々な現場を経験し、学んでいく。
 家庭では、老いた父親(田中泯)が骨折の手術で入院し、誤嚥性肺炎、脳梗塞を経て、脳卒中後疼痛という激しい痛みに襲われ、「これ以上生きていたくない」と言うようになる。「積極的安楽死」という父の望みを叶えるべきなのか。咲和子は医師として、娘として、悩む。
 映画は兼六園など金沢の風景を多くロケに入れて、訪問診療の葛藤を抱えて展開させていくストーリーで秀逸の作品となっています。共演者たちもベテラン俳優が多く見応えがありました。

(6月6日記)
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東京駅の原敬首相暗殺現場

2021年06月05日 | 名所
    原敬首相が暗殺された場所(東京駅丸の内南口)

東京駅丸の内南口は「原敬首相遭難の現場」でもあります。原敬首相が東京駅で遭難したのは、大正10(1921)年11月4日、午後7時25分頃。原敬首相は11月5日に京都で開催される政友会の近畿大会に出席する為、7時30分初の神戸行き急行に乗る予定でした。発車5分前、高橋善一東京駅駅長、見送りの中橋徳五郎文相、元田肇鉄相、小川平吉国勢院総裁、高橋光威書記官長、望月農商務勅参、吉植文部勅参に取り巻かれ、駅長室から南口の改札に向っている最中、円柱の陰から突進してきた暴漢が原首相に体当たりしました。
原首相の周りには警護者がいましたが、あまりに咄嗟の出来事で何が起きたのか分からなかったといいます。駅長室へ運ばれたがすでに絶命していました。
 
    丸の内南口の敷石の一部にマークがしており、ここが襲撃現場であったことを記録されています。そのすぐそばの壁に「原首相遭難現場」の掲示板が設置されておりました。


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入谷のうなぎ料理店「のだや」

2021年06月03日 | 飲食店
 「のだや」の店主の江部恵一さん

 鶯谷駅から言問通りを行くと入谷鬼子母神前にうなぎ料理店「のだや」があります。入谷の朝顔市に行ったときに「のだや」でうな重を堪能しました。

 店の前を通ると開店前の準備をしていた店主の江部恵一さんに出会いました。店には、写真入りのメニューが整然と飾ってあります。本日のうなぎの焼き職人の氏名も掲示されております。

「のだや」は創業明治元年。江部恵一さんはうなぎ職人を全国のお店に紹介もしております。上野で実施された料理教室を担当した相馬さんのことを聴いたら、池袋の「山吹」から今は浦和に移動したとのこと。浦和の「小島屋」も江部恵一さんの関係者が入っています。

入谷鬼子母神前「のだや」⇒台東区下谷2-3-1 TEL03-3872-0517
うなぎ料理店として繁盛している「のだや」さんでした。

(11月25日記)
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キューポラのある街

2021年06月02日 | 日記
キューポラのある工場

 川口市の白鳥勝彦さんの会社へ行ったときのこと。すぐそばにキューポラの工場があった。川口市は鋳物工場が多くある街であった。日活映画「キューポラのある街」(浦山桐郎監督)で吉永小百合が主演した映画があった。川口をロケーションしたシーンが多く出てきた。ソフトボールの試合のシーンを撮った中学校は今でも荒川沿いにある。昭和30年ごろは川口市の主要産業であり、数百の工場があった。今ではキューポラのある工場は少なく珍しい存在である。

 キューポラ (Cupola furnace)とは、コークスの燃焼熱を利用して鉄を溶かし鋳物の溶湯(溶解され液体状になった鉄の名称)を得るためのシャフト型溶解炉に分類される溶解炉である。また、古来からある小型のものは「甑」(こしき)と呼ばれる。キューポラは、時間あたり溶解量で大きさを表すのが通例であり、小型の物は毎時1~3tonから大型のものは毎時80~120tonのものまで使用されている。日本国内では5~30tonクラスが主流である。

 キューポラの構造は、ボイラー鋼鈑等を数メートル~数十メートルの長さに末広がりの円筒形に加工した構造物を縦型に設置し、内側には耐熱煉瓦が貼られている。その他に、円筒形の中間までが末広がり型の形状で、その下部を逆に絞った形状(高炉に近い形状)の「ホワイティング型キュポラ」、日本人の開発した「坂川式熱風水冷キュポラ」というものも存在したが、現在は数機現存するのみである。(2011年12月22日)
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