今日から風薫る5月。新緑の美しい季節になった。
今の家に引っ越してきてちょうど16年が経った。ゴールデンウィーク真っ只中、今と同じ緑の美しい頃だった。
区内からこの街に引っ越してきたのがその前の年の1月だったので、わずか1年半も経たずして引越しを2回経験した。2回目の引越しがいくら徒歩10分とかからない所へのものだったとはいえ、毎晩仕事が終わってからちょこちょこ荷物を運ぶというのもあまり現実的でなく、自家用車があるわけでもなく、結局のところ引越しの手間は全く同じで、(もう二度と引越しはしない!)と思うほど憔悴した。
それでも当時は息子はまだ影も形もなく夫と2人だったから、今ほどの大荷物ではなかったけれど(引越当時の写真を見るとモノが少なく、あまりに広々としており、正直驚かされる。)。
荷解きや荷物整理等に疲れ果てて、片付けがまだ終わらないうちに、「外はこんなに緑が綺麗でまさしく行楽シーズンだというのに、我々はお日様にも当たれずにひねもすダンボールと格闘しているなんて・・・」と早々にギブアップして、まぎれもなく現実逃避のため、温泉一泊へと逃げ込んだ。行き先の箱根も新緑が美しく文字通り森林浴ができた。身も心もリフレッシュして帰宅し、また荷物整理に及んだ。
我が家は2階だが、ちょうど目の前に建物が隣接しておらず、団地内の私道である車道が控えており、その先には大きな木々が沢山。左手の方に向かって緩やかに下っていて、その向こうには桜が咲く公園が見渡せる。
毎年のことだが、今の季節は新緑が実に美しく、どこか行楽地に行かずとも、ふと高原に舞い込んだのでは、と錯覚するほどだ。
実際に当選したのは別の号棟の同じ間取りの部屋だったのだが、ちょうど今の部屋にキャンセルが出て予算的にはちょっとオーバーだったのだが、目の前に広がる景色が2人してとても気に入って、この部屋に決めてしまった。
リビングから屋外の緑を見ていると、緑にも本当にいろいろな濃淡があることを実感する。まさしく東山魁夷画伯の『緑響く』など一連の緑の作品を彷彿とさせる。小さかった頃、絵を描く時に緑色を単調に塗っていたのが恥ずかしいくらい。ここで風景画を描いたら“500色の色鉛筆”の緑バージョンがとても活躍しそうだ。
桜が咲いた後に雪が降り、やけに寒かった4月が終わり、この何日かはようやくこの季節らしい暖かさになってきた。近くの木にいつもやって来る鶯も毎年早春のうちは“ケキョ、ケキョ”と鳴くのが下手くそだが、最近では自信がついたとみえて、“ホ~ホケキョ”と得意そうにのどを鳴らしている。
東京の5月は、爽やかで清々しい時期はほんの一瞬で、あっという間に汗ばむほどの陽気になってしまう。この気持ちの良い季節を大切にしたい、と思う。
明日、息子はこの時期恒例の鉄道研究部新入生歓迎1日ハイク。(130円でJR一筆書き大回りをする、いかにも鉄ちゃんたちの小旅行だ。3回目になると行き先もずいぶん苦労している様子だが・・・。)
私は夫と2人でのんびり静かに買い物の予定。4日が第九のゲネプロ、5日が本番なので、明後日から都心に2泊するのが、我が家の今年のゴールデンウィークだ。
今の家に引っ越してきてちょうど16年が経った。ゴールデンウィーク真っ只中、今と同じ緑の美しい頃だった。
区内からこの街に引っ越してきたのがその前の年の1月だったので、わずか1年半も経たずして引越しを2回経験した。2回目の引越しがいくら徒歩10分とかからない所へのものだったとはいえ、毎晩仕事が終わってからちょこちょこ荷物を運ぶというのもあまり現実的でなく、自家用車があるわけでもなく、結局のところ引越しの手間は全く同じで、(もう二度と引越しはしない!)と思うほど憔悴した。
それでも当時は息子はまだ影も形もなく夫と2人だったから、今ほどの大荷物ではなかったけれど(引越当時の写真を見るとモノが少なく、あまりに広々としており、正直驚かされる。)。
荷解きや荷物整理等に疲れ果てて、片付けがまだ終わらないうちに、「外はこんなに緑が綺麗でまさしく行楽シーズンだというのに、我々はお日様にも当たれずにひねもすダンボールと格闘しているなんて・・・」と早々にギブアップして、まぎれもなく現実逃避のため、温泉一泊へと逃げ込んだ。行き先の箱根も新緑が美しく文字通り森林浴ができた。身も心もリフレッシュして帰宅し、また荷物整理に及んだ。
我が家は2階だが、ちょうど目の前に建物が隣接しておらず、団地内の私道である車道が控えており、その先には大きな木々が沢山。左手の方に向かって緩やかに下っていて、その向こうには桜が咲く公園が見渡せる。
毎年のことだが、今の季節は新緑が実に美しく、どこか行楽地に行かずとも、ふと高原に舞い込んだのでは、と錯覚するほどだ。
実際に当選したのは別の号棟の同じ間取りの部屋だったのだが、ちょうど今の部屋にキャンセルが出て予算的にはちょっとオーバーだったのだが、目の前に広がる景色が2人してとても気に入って、この部屋に決めてしまった。
リビングから屋外の緑を見ていると、緑にも本当にいろいろな濃淡があることを実感する。まさしく東山魁夷画伯の『緑響く』など一連の緑の作品を彷彿とさせる。小さかった頃、絵を描く時に緑色を単調に塗っていたのが恥ずかしいくらい。ここで風景画を描いたら“500色の色鉛筆”の緑バージョンがとても活躍しそうだ。
桜が咲いた後に雪が降り、やけに寒かった4月が終わり、この何日かはようやくこの季節らしい暖かさになってきた。近くの木にいつもやって来る鶯も毎年早春のうちは“ケキョ、ケキョ”と鳴くのが下手くそだが、最近では自信がついたとみえて、“ホ~ホケキョ”と得意そうにのどを鳴らしている。
東京の5月は、爽やかで清々しい時期はほんの一瞬で、あっという間に汗ばむほどの陽気になってしまう。この気持ちの良い季節を大切にしたい、と思う。
明日、息子はこの時期恒例の鉄道研究部新入生歓迎1日ハイク。(130円でJR一筆書き大回りをする、いかにも鉄ちゃんたちの小旅行だ。3回目になると行き先もずいぶん苦労している様子だが・・・。)
私は夫と2人でのんびり静かに買い物の予定。4日が第九のゲネプロ、5日が本番なので、明後日から都心に2泊するのが、我が家の今年のゴールデンウィークだ。