早くも5月の最終週になった。
今日は内科受付後30分ほどで診察室に入った。女性の研修生さんが一緒だ。「あの後、電車の中で痛くなったときのようなことはありますか。」との質問があり、そうした痛みはないが、昨日、一昨日と夕食の支度時に息苦しくなって横になったことと、明け方嫌な夢を見たときに緊張したのか傷口が痛んで目が覚めたこと、最近胸骨の上あたりに鈍痛、圧痛とは違った重苦しさ、違和感がある旨お話する。指先の酸素量は異常なし。胸部を触診して頂いたが、「腫瘍が皮下を這ってくるようになると皮膚は硬く厚くなるが、柔らかいままなので大丈夫でしょう。」とのこと。「症状が出ては消えたり、マーカーが上がったと思うと下がったり、珍しい患者さんで、難しいですね。」と首を傾げられた。いずれにせよ、「次週採血、再来週レントゲンとマーカーの結果でホルモン剤変更について決めましょう。」となった。ロキソニン(痛み止め)の手持ちがないので、次週ホルモン剤と一緒にお出しいただくようにお願いする。
処置室に移動、一番手前の点滴椅子を確保。血圧測定後、刺針、小一時間して昼前には点滴開始。点滴をチェックしながら、看護師さんが私の指を見て「浮腫んでいますね。」と。「確かにずっと指輪が入らないし、足もずっと下げていると浮腫むので投げ出しています。」とお話する。爪も大分元通りとはいってもずっと縦線が消えない。ハーセプチン投与を長く続けている患者さんは爪の不調を訴えるそうだ。皮膚も弱くなる、と聞いているが(ポートに針を刺してテープでしっかり固定すると、赤くなってかぶれるので最近は一番マイルドな紙テープにしてもらっている。)爪も皮膚のうちだなあ、と納得する。2時間経って、無事終了した。
今日は3冊読めた。
1冊目は南淵明宏さんの「医者の涙、患者の涙」(新潮文庫)。著者は日本が誇る心臓外科医のスペシャリスト。裏表紙の「命の源を見つめ続けてきた男が、日本医療の現実を鋭く抉り、医師と患者の理想の関係を熱く語る」に惹かれて手に取った。紹介されていた患者さんやご家族からの手紙や、著者あとがきの「人は大きな責任を背負ったとき、本当の力が備わるとも言える。それは病気に打ち勝つ患者にも言えることだ。」に勇気をもらった。
2冊目はリッカ・パッカラさんの「フィンランドの教育力―なぜ、PISAで学力世界一になったのか」(学研新書)。著者はフィンランドの基礎学校教諭で2児の母。ヘルシンキで10年間子供たちを教えた後、5年前に夫の転勤に伴って来日。OECDによる学習到達度調査(PISA)結果により、日本はゆとり教育見直しのきっかけをつかんだが、フィンランドの教育現場についてさすがにいきいきと語られており、実に興味深く読めた。
3冊目は中山庸子さんの「毎日がすっきりする本」(新潮文庫)。「気分がくすみがちな日は、身の回りを見直してみましょう。」と、手ごたえのある毎日にする方法、すっきりきれいになる方法、小さな冒険ですっきりする方法、すっきりした空間にする方法、すっきりと人付き合いする方法、これからの毎日がすっきりする方法を、6章に分けて66の文章で伝授。“中山式・暮らし快適レシピ集”というとおり、これまた沢山元気をもらった。
帰りはすっかり雨模様。日は長くなったけれど、そろそろ梅雨の季節だ。5月の風薫る爽やかな季節は本当に残念なくらい短い。
今日は内科受付後30分ほどで診察室に入った。女性の研修生さんが一緒だ。「あの後、電車の中で痛くなったときのようなことはありますか。」との質問があり、そうした痛みはないが、昨日、一昨日と夕食の支度時に息苦しくなって横になったことと、明け方嫌な夢を見たときに緊張したのか傷口が痛んで目が覚めたこと、最近胸骨の上あたりに鈍痛、圧痛とは違った重苦しさ、違和感がある旨お話する。指先の酸素量は異常なし。胸部を触診して頂いたが、「腫瘍が皮下を這ってくるようになると皮膚は硬く厚くなるが、柔らかいままなので大丈夫でしょう。」とのこと。「症状が出ては消えたり、マーカーが上がったと思うと下がったり、珍しい患者さんで、難しいですね。」と首を傾げられた。いずれにせよ、「次週採血、再来週レントゲンとマーカーの結果でホルモン剤変更について決めましょう。」となった。ロキソニン(痛み止め)の手持ちがないので、次週ホルモン剤と一緒にお出しいただくようにお願いする。
処置室に移動、一番手前の点滴椅子を確保。血圧測定後、刺針、小一時間して昼前には点滴開始。点滴をチェックしながら、看護師さんが私の指を見て「浮腫んでいますね。」と。「確かにずっと指輪が入らないし、足もずっと下げていると浮腫むので投げ出しています。」とお話する。爪も大分元通りとはいってもずっと縦線が消えない。ハーセプチン投与を長く続けている患者さんは爪の不調を訴えるそうだ。皮膚も弱くなる、と聞いているが(ポートに針を刺してテープでしっかり固定すると、赤くなってかぶれるので最近は一番マイルドな紙テープにしてもらっている。)爪も皮膚のうちだなあ、と納得する。2時間経って、無事終了した。
今日は3冊読めた。
1冊目は南淵明宏さんの「医者の涙、患者の涙」(新潮文庫)。著者は日本が誇る心臓外科医のスペシャリスト。裏表紙の「命の源を見つめ続けてきた男が、日本医療の現実を鋭く抉り、医師と患者の理想の関係を熱く語る」に惹かれて手に取った。紹介されていた患者さんやご家族からの手紙や、著者あとがきの「人は大きな責任を背負ったとき、本当の力が備わるとも言える。それは病気に打ち勝つ患者にも言えることだ。」に勇気をもらった。
2冊目はリッカ・パッカラさんの「フィンランドの教育力―なぜ、PISAで学力世界一になったのか」(学研新書)。著者はフィンランドの基礎学校教諭で2児の母。ヘルシンキで10年間子供たちを教えた後、5年前に夫の転勤に伴って来日。OECDによる学習到達度調査(PISA)結果により、日本はゆとり教育見直しのきっかけをつかんだが、フィンランドの教育現場についてさすがにいきいきと語られており、実に興味深く読めた。
3冊目は中山庸子さんの「毎日がすっきりする本」(新潮文庫)。「気分がくすみがちな日は、身の回りを見直してみましょう。」と、手ごたえのある毎日にする方法、すっきりきれいになる方法、小さな冒険ですっきりする方法、すっきりした空間にする方法、すっきりと人付き合いする方法、これからの毎日がすっきりする方法を、6章に分けて66の文章で伝授。“中山式・暮らし快適レシピ集”というとおり、これまた沢山元気をもらった。
帰りはすっかり雨模様。日は長くなったけれど、そろそろ梅雨の季節だ。5月の風薫る爽やかな季節は本当に残念なくらい短い。