昔から低血圧なので朝はとても苦手。最近は歳のせいか、昔に比べればすんなり起きられるようになってきたけれど。
夫と息子を起こすまでに小一時間。その間食事の支度とお弁当づくり。余力があれば、メールチェックと夕食の仕込みまで、勢いで終わらせてしまう。
夫が起きてきて、それから今度は夫が息子にしつこく声掛けしてなんとか起こす。半ば夢遊病者のような状況で息子は食卓に着く。寝ぼけたガラガラ声で「いただきます。」だけは言う。これは感心。
小さかった頃、お腹がいっぱいになって食事に飽きてしまうと「ごちちょうちゃまだよ!(ご馳走様だよ)」と怒って机を叩いていたのがなんだか遠い昔のようだ。
それから朝食を流し込んだ息子は、テーブルに用意したお弁当と水筒と腕時計と駐輪場の回数券一式を取り去って出かける。一時は言わずに出て行ったこともある「行ってきます」を言って。これも感心。
実に過保護であるには違いないが、中1から中2の最初まで、夫は息子の初めての電車通学が心配だったのか、朝、一緒の電車で出かけてくれていた。最初の2駅で息子は乗り換えるので、ずっと一緒であるわけではないのだが。本当は、夫は息子より少なくとも15分は遅く出ればよかったのだが。朝の15分は実に貴重だ。
夫も出張で早く出かけることもあり、「今日は一緒の電車に乗るよ。」と出かけても、父と一緒に行くなんて誰か友達にでも見られたら恥ずかしいのか、一歩外に出ると他人のふりでどんどん先に走って行ってしまうようだ。逃げ脚だけは早い息子である。
それでも駐輪場では親子であることがすっかりバレているから、顔なじみの係員の方がご親切にも自転車を隣に並べておいてくれたりするそうだ。駐輪場の回数券を忘れると(ちゃんとテーブルに置いて用意してあるのになぜ忘れるのか、実に理解に苦しむのだが)、「あとから父がきますから。」とちゃっかり顔パスをして夫に支払わせている様子。
そんなわけで起きてから出かけるまで息子は30分、夫は45分ほど。どたばたと2人が出かけた後、私が出勤するまでにまだ小一時間ある。
この時間が実に至福の時間。私はおかげさまで贅沢にも職住近接で電車通勤をしていないので、片づけものをして、新聞を読み、身支度をして出かけることができる。かつて都心まで満員電車に揺られて通勤をしていたことを思えば夢のように贅沢な時間だ。
毎朝2人の元気な「行ってきます。」を聞いてから私も仕事に出かけられることに小さな幸せを噛みしめている。
夫と息子を起こすまでに小一時間。その間食事の支度とお弁当づくり。余力があれば、メールチェックと夕食の仕込みまで、勢いで終わらせてしまう。
夫が起きてきて、それから今度は夫が息子にしつこく声掛けしてなんとか起こす。半ば夢遊病者のような状況で息子は食卓に着く。寝ぼけたガラガラ声で「いただきます。」だけは言う。これは感心。
小さかった頃、お腹がいっぱいになって食事に飽きてしまうと「ごちちょうちゃまだよ!(ご馳走様だよ)」と怒って机を叩いていたのがなんだか遠い昔のようだ。
それから朝食を流し込んだ息子は、テーブルに用意したお弁当と水筒と腕時計と駐輪場の回数券一式を取り去って出かける。一時は言わずに出て行ったこともある「行ってきます」を言って。これも感心。
実に過保護であるには違いないが、中1から中2の最初まで、夫は息子の初めての電車通学が心配だったのか、朝、一緒の電車で出かけてくれていた。最初の2駅で息子は乗り換えるので、ずっと一緒であるわけではないのだが。本当は、夫は息子より少なくとも15分は遅く出ればよかったのだが。朝の15分は実に貴重だ。
夫も出張で早く出かけることもあり、「今日は一緒の電車に乗るよ。」と出かけても、父と一緒に行くなんて誰か友達にでも見られたら恥ずかしいのか、一歩外に出ると他人のふりでどんどん先に走って行ってしまうようだ。逃げ脚だけは早い息子である。
それでも駐輪場では親子であることがすっかりバレているから、顔なじみの係員の方がご親切にも自転車を隣に並べておいてくれたりするそうだ。駐輪場の回数券を忘れると(ちゃんとテーブルに置いて用意してあるのになぜ忘れるのか、実に理解に苦しむのだが)、「あとから父がきますから。」とちゃっかり顔パスをして夫に支払わせている様子。
そんなわけで起きてから出かけるまで息子は30分、夫は45分ほど。どたばたと2人が出かけた後、私が出勤するまでにまだ小一時間ある。
この時間が実に至福の時間。私はおかげさまで贅沢にも職住近接で電車通勤をしていないので、片づけものをして、新聞を読み、身支度をして出かけることができる。かつて都心まで満員電車に揺られて通勤をしていたことを思えば夢のように贅沢な時間だ。
毎朝2人の元気な「行ってきます。」を聞いてから私も仕事に出かけられることに小さな幸せを噛みしめている。