ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.7.1 月初めの幸せ

2010-07-01 19:24:43 | 日記
 今日から7月。月初めに楽しみにしていることは、文庫の新刊の発売だ。ハードカバー本をほとんど買わなくなって久しい。どうしても通院日にまとめて読むことが多いし、そうなるとハードカバーでは持ち歩きがとても重いので。

 初発時の手術で、左の腋窩リンパ節郭清をしているので、2㎏以上の荷物は持たないようにと言われている。2㎏なんて大きなペットボトル1本分だから、ちょっと食料品の買い物をすればすぐ制限値を越えてしまう。リンパ浮腫は手術から何年経っても発症する可能性があるようだし、いったん発症してしまうとなかったことには戻せないようだ。そのため、リンパドレナージュのマッサージや弾性のロングスリーブが必携になる。スリーブは半年ごとに1枚など保険がきくようだが、マッサージは保険適用外と聞く。やはり、大事をとって自分で自分の身を守るしかないようだ。
 最近では、食料品は殆ど生協の個人宅配にシフトしたし、重いもので1週間買い置き出来ないもの(ミルクタンクの息子の水分類)は、夫と同伴で買いに行くか夫に買ってきてもらうので、自分一人で持てないような無謀な買い物はしない。

 文庫は、新刊とはいってもハードカバーと比べれば、文庫化までにどうしてもタイムラグがあるので、2,3年前に発刊されたものになってしまう。それでもかつて読書から離れていた時期に比べれば、随分新しい本を読めるようになっており、それまでの無読書期間をなんとか埋められるようになってきた。

 今日も7冊ほど買ってきた。大学内の生協では組合員は常時1割引きで購入できるのが嬉しい。フェアのときにはこの出版社のものは15%引きとか、複数冊買うと15%引きということもあるので要チェックだ。

 「BOOK・OFF」の台頭で、定価ではなかなか本が売れなくなっているという。確かにもろもろ取材をして、時間をかけて身を削って書いた本が105円で売られてしまったら、作者はやりきれないだろうと思う。

 いつだったかある作家がタクシーに乗って「一番近い本屋さんに連れて行ってほしい・・・」と言ったらBOOK・OFFに到着してびっくりした、という話を目にしたことがある。
 病院の最寄駅にBOOK・OFFがあることが分かって以来、私も通院の帰りにたまに利用するのだが、先日若いお嬢さんがもう一人のお友達に「えっ、なんで本を定価で買うの?もったいないよ。本はここで買うものだよ!」と自信満々で言っていたのにはやはり驚いた。それでも、全く読まないより読んだほうが良いのだろうけれど・・・。

 今年の6月は、いつにも増してずいぶん蒸し暑かったように思う。梅雨明けまでまだ1ヶ月近くあるだろうか。
 体力を消耗しないように、のんびりまったりと読書三昧こそ、梅雨時の私の贅沢な時間だ。
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