今週は変則で週の頭、月曜日が通院日。雨はそれほど降っていなかったものの、朝から強い風で傘を差せないほどだった。相変わらず最寄り駅では電車が遅れ、乗換駅でも1台後の電車になった。
それでも今日はあまり待たずに中待合に入り、ほどなく診察室に入った。
「その後どうですか。」と訊かれ、「本当にお腹が空いて困ります。」とお答えする。何とか体重はキープしているが、欠食児童ならぬ欠食おばさんのようである。
「まだ薬の結果を見るには少し早いですかね。」と腫瘍マーカーの値を見せて頂くと、先月よりまた1割強のアップ。ゆっくりだが、上がっている。
来週は通常通り水曜日の予約。薬を変えて1ヶ月になるので、レントゲン撮影の予約も入った。画像上ヒスロンの効果が出ていることを祈りつつ待ちたい。
処置室に移動した。窓際の一番端の点滴椅子が空いていたので確保して、薬の到着を待つ。相変わらず刺針の傷みに顔をしかめてしまう。ほんの一瞬なのだが。風が強く、窓の外に見える木々の枝葉の揺れが凄い。血圧測定後、お昼前に点滴スタート。無事に2本終了した。
今日は2冊読めた。
1冊目は佐藤多佳子さんの『夏から夏へ』(集英社文庫)。『一瞬の風になれ』の著者が、北京五輪で日本中を感動させたリレーチームに密着取材 緊張と興奮のノンフィクション」という帯に触手を刺激され、手に取った。血沸き肉踊り、という感じで一気読み。点滴のチェック等で看護師さんに話しかけられるたび中断するのがもどかしいほど。著者初のノンフィクションということだったが、とても面白かった。(としか表現できない自らの語彙の貧困が情けない。)『早く走るだけでは世界を相手に戦えない。リレーでは、速く確実なバトンつなぎも重要だ』と裏表紙にあったが、当時のレースを思い出して興奮した。塚原選手の「俺ら歩けなくても、走れますから」という台詞や「孤独な個人競技であるがゆえに、逆に強い連帯が生まれるということは、日本代表チームも大学強豪チームでも高校生アスリートと変わらないものがあると感じた。走ることが好きだというシンプルな情熱、地味できつい練習に精進する強い意志力、その中で、情熱と苦痛を分かち合う陽気でパワフルなエネルギー、満開の笑顔、はじけるジョーク、陸上競技の現場というものは、練習も試合も本当にいい世界だ。」という部分には羨ましい・・・と指をくわえてしまう感じ。とにかくお互いが良きライバルであると同時に、お互いをリスペクトする・・・こんな関係が持てることが(これまた語彙の貧困が情けないが)本当に素敵だなあ、と思った。アンカー走者だった朝原選手との対談も楽しめた。
2冊目は堀江敏幸さんの『めぐらし屋』(新潮文庫)。初めて読んだ著者だったが、とても温かで読後感はほっこり、じんわり、という感じ。長く疎遠だった父、その遺品の整理中に見つけた大学ノートには、表紙に大きく「めぐらし屋」と書かれていた。困惑する娘の蕗子さんに、父の死を知らない見知らぬ客から仕事を依頼する電話が舞い込むところから物語が始まる。蕗子さんの視点で書かれる父と娘、母と娘の遠い記憶。年代も近いから細かな記憶等に通じるところもあるのかもしれない。
今日はゆっくりランチをして帰宅できた。明日からまた4日間仕事だ。
それでも今日はあまり待たずに中待合に入り、ほどなく診察室に入った。
「その後どうですか。」と訊かれ、「本当にお腹が空いて困ります。」とお答えする。何とか体重はキープしているが、欠食児童ならぬ欠食おばさんのようである。
「まだ薬の結果を見るには少し早いですかね。」と腫瘍マーカーの値を見せて頂くと、先月よりまた1割強のアップ。ゆっくりだが、上がっている。
来週は通常通り水曜日の予約。薬を変えて1ヶ月になるので、レントゲン撮影の予約も入った。画像上ヒスロンの効果が出ていることを祈りつつ待ちたい。
処置室に移動した。窓際の一番端の点滴椅子が空いていたので確保して、薬の到着を待つ。相変わらず刺針の傷みに顔をしかめてしまう。ほんの一瞬なのだが。風が強く、窓の外に見える木々の枝葉の揺れが凄い。血圧測定後、お昼前に点滴スタート。無事に2本終了した。
今日は2冊読めた。
1冊目は佐藤多佳子さんの『夏から夏へ』(集英社文庫)。『一瞬の風になれ』の著者が、北京五輪で日本中を感動させたリレーチームに密着取材 緊張と興奮のノンフィクション」という帯に触手を刺激され、手に取った。血沸き肉踊り、という感じで一気読み。点滴のチェック等で看護師さんに話しかけられるたび中断するのがもどかしいほど。著者初のノンフィクションということだったが、とても面白かった。(としか表現できない自らの語彙の貧困が情けない。)『早く走るだけでは世界を相手に戦えない。リレーでは、速く確実なバトンつなぎも重要だ』と裏表紙にあったが、当時のレースを思い出して興奮した。塚原選手の「俺ら歩けなくても、走れますから」という台詞や「孤独な個人競技であるがゆえに、逆に強い連帯が生まれるということは、日本代表チームも大学強豪チームでも高校生アスリートと変わらないものがあると感じた。走ることが好きだというシンプルな情熱、地味できつい練習に精進する強い意志力、その中で、情熱と苦痛を分かち合う陽気でパワフルなエネルギー、満開の笑顔、はじけるジョーク、陸上競技の現場というものは、練習も試合も本当にいい世界だ。」という部分には羨ましい・・・と指をくわえてしまう感じ。とにかくお互いが良きライバルであると同時に、お互いをリスペクトする・・・こんな関係が持てることが(これまた語彙の貧困が情けないが)本当に素敵だなあ、と思った。アンカー走者だった朝原選手との対談も楽しめた。
2冊目は堀江敏幸さんの『めぐらし屋』(新潮文庫)。初めて読んだ著者だったが、とても温かで読後感はほっこり、じんわり、という感じ。長く疎遠だった父、その遺品の整理中に見つけた大学ノートには、表紙に大きく「めぐらし屋」と書かれていた。困惑する娘の蕗子さんに、父の死を知らない見知らぬ客から仕事を依頼する電話が舞い込むところから物語が始まる。蕗子さんの視点で書かれる父と娘、母と娘の遠い記憶。年代も近いから細かな記憶等に通じるところもあるのかもしれない。
今日はゆっくりランチをして帰宅できた。明日からまた4日間仕事だ。