今日も朝から暑い。最寄り駅に着くまでに一汗かいてしまう。電車は順調で時間通りに病院に到着。受付後30分ほどで診察室へ入った。
今朝は、ワックスで前髪をボリュームアップして(病院に到着したときには残念ながら風に吹かれて大分ぺシャン、となってしまったけれど)思い切ってかつらを外して行った。先生から開口一番「髪が違いますね。」と。「(ようやくかつらを外して)自毛なのです。まだ前髪は少ないのですが・・・。」と言ったところ、先般の乳がん学会で、乳がん患者さんは抗がん剤治療の後、半数の人が髪の毛質が変わる、という発表があったとお話をされた。私もその報告はネットで読んでいた。毛質が変わる、そう、とてもちりちりの毛なのだ。そして毛量も少ない。結局のところ、2年経ってもかつらを外せない人が半数もいる、という内容だった。やはり私だけじゃないんだ、と思った。気安く「抜けてもまた生えてきますから・・・」とは言わないで欲しい、と改めて思う。
昨日の職場の検診でバリウムを飲んだのでお腹の調子がいまいちで、と報告。食欲増進はそれほどでなく、体重もキープしているとお話した。今日はヒスロンHを処方して頂く日だが、「今の倍の1回2錠(1日6錠)まで増やせるけれど、どうしますか。」と訊かれ、「来月マーカーやレントゲンの結果を見てから(あまり良くなっていないようなら)にします。」とお答えした。今でもこの食欲だ。倍になったら、と思うとちょっとブルーである。しかも一度増やしたらずっとその量でいかなければならない。黄体ホルモン剤なので、体温も普段より高くなっている。
処置室へ移動、一番奥の窓際の椅子を確保。今日は最初からベッド上で針刺をお願いした。やはり大分痛みが少ない。看護師さんに「やっぱり皆さん前髪と頭頂部が生えないというのよね。」と言われたので、かつら屋さんで聞いた女性ホルモンのお話をする。私は脱毛する前はかなり髪の毛が多かったのだが、今はシャンプーしても実に頼りないし、かつらを外すと正直スースーしてとても心もとない。
血圧測定等した後、薬到着まで1時間ほど待ち無事に点滴開始した。
今日は3冊読めた。
1冊目は桐野夏生さんの「ローズガーデン」(講談社文庫)。表題作他3編の短編集。すべて主人公ミロの濃密な世界。17歳にして複雑な家庭環境から既に達観し、成人後は探偵を生業にしている主人公。それにしても毎回著者の筆力には圧倒される。
2冊目は永江朗さんの「聞き上手は一日にしてならず」(新潮文庫)。「コミュニケーションの基本は、人の話を聞くこと。貴重な情報を聞き出すためには、どんな努力も惜しまないプロの聞き手10人が明かす秘訣とは何か。」という裏表紙のとおり、黒柳徹子さん、田原総一郎さん、松永真理さん等と著者の対談。特にノンフィクション・ライター小松成美さんの章にはとても惹き込まれた。聞き上手になりたい、と思う。
3冊目は岡野雅行さんの「人生は勉強より『世渡り力』」だ! 腕<スキル>を生かす人づきあいの極意」(青春新書)。著者は世界で初めて針穴の直径が0.08ミリという世界一細い「痛くない注射針」をつくった人。(毎週針を刺される一患者としては感謝してもしきれない人だ。)墨田区向島の町工場の社長さんで、「世界一の職人」として知られる。チャキチャキの江戸っ子の話し言葉で、実に楽しく一気読み。村上龍さんも「世界一の職人である岡野さんは、『人と情報の使い方』でも世界有数の達人だ!」と太鼓判。
さて、点滴終了後、会計でかなり時間がかかった。いつものように自動支払機に診察券を通すと、「会計窓口までお越しください」の表示が出て、行ったり来たり待たされた。その後、薬局に寄ったが、やはりとても混んでおり、待合椅子が満席だった。
結局今日もまたほぼおやつの時間にランチ。
風も強く日差しも強く、日傘を飛ばされないように一生懸命歩いて帰宅した。こう暑いと1日がかりの通院はかなり体力を消耗してしまう。
今朝は、ワックスで前髪をボリュームアップして(病院に到着したときには残念ながら風に吹かれて大分ぺシャン、となってしまったけれど)思い切ってかつらを外して行った。先生から開口一番「髪が違いますね。」と。「(ようやくかつらを外して)自毛なのです。まだ前髪は少ないのですが・・・。」と言ったところ、先般の乳がん学会で、乳がん患者さんは抗がん剤治療の後、半数の人が髪の毛質が変わる、という発表があったとお話をされた。私もその報告はネットで読んでいた。毛質が変わる、そう、とてもちりちりの毛なのだ。そして毛量も少ない。結局のところ、2年経ってもかつらを外せない人が半数もいる、という内容だった。やはり私だけじゃないんだ、と思った。気安く「抜けてもまた生えてきますから・・・」とは言わないで欲しい、と改めて思う。
昨日の職場の検診でバリウムを飲んだのでお腹の調子がいまいちで、と報告。食欲増進はそれほどでなく、体重もキープしているとお話した。今日はヒスロンHを処方して頂く日だが、「今の倍の1回2錠(1日6錠)まで増やせるけれど、どうしますか。」と訊かれ、「来月マーカーやレントゲンの結果を見てから(あまり良くなっていないようなら)にします。」とお答えした。今でもこの食欲だ。倍になったら、と思うとちょっとブルーである。しかも一度増やしたらずっとその量でいかなければならない。黄体ホルモン剤なので、体温も普段より高くなっている。
処置室へ移動、一番奥の窓際の椅子を確保。今日は最初からベッド上で針刺をお願いした。やはり大分痛みが少ない。看護師さんに「やっぱり皆さん前髪と頭頂部が生えないというのよね。」と言われたので、かつら屋さんで聞いた女性ホルモンのお話をする。私は脱毛する前はかなり髪の毛が多かったのだが、今はシャンプーしても実に頼りないし、かつらを外すと正直スースーしてとても心もとない。
血圧測定等した後、薬到着まで1時間ほど待ち無事に点滴開始した。
今日は3冊読めた。
1冊目は桐野夏生さんの「ローズガーデン」(講談社文庫)。表題作他3編の短編集。すべて主人公ミロの濃密な世界。17歳にして複雑な家庭環境から既に達観し、成人後は探偵を生業にしている主人公。それにしても毎回著者の筆力には圧倒される。
2冊目は永江朗さんの「聞き上手は一日にしてならず」(新潮文庫)。「コミュニケーションの基本は、人の話を聞くこと。貴重な情報を聞き出すためには、どんな努力も惜しまないプロの聞き手10人が明かす秘訣とは何か。」という裏表紙のとおり、黒柳徹子さん、田原総一郎さん、松永真理さん等と著者の対談。特にノンフィクション・ライター小松成美さんの章にはとても惹き込まれた。聞き上手になりたい、と思う。
3冊目は岡野雅行さんの「人生は勉強より『世渡り力』」だ! 腕<スキル>を生かす人づきあいの極意」(青春新書)。著者は世界で初めて針穴の直径が0.08ミリという世界一細い「痛くない注射針」をつくった人。(毎週針を刺される一患者としては感謝してもしきれない人だ。)墨田区向島の町工場の社長さんで、「世界一の職人」として知られる。チャキチャキの江戸っ子の話し言葉で、実に楽しく一気読み。村上龍さんも「世界一の職人である岡野さんは、『人と情報の使い方』でも世界有数の達人だ!」と太鼓判。
さて、点滴終了後、会計でかなり時間がかかった。いつものように自動支払機に診察券を通すと、「会計窓口までお越しください」の表示が出て、行ったり来たり待たされた。その後、薬局に寄ったが、やはりとても混んでおり、待合椅子が満席だった。
結局今日もまたほぼおやつの時間にランチ。
風も強く日差しも強く、日傘を飛ばされないように一生懸命歩いて帰宅した。こう暑いと1日がかりの通院はかなり体力を消耗してしまう。