ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.7.9 怖い世界

2010-07-09 07:08:01 | 日記
 最近、身近でネットの怖さを痛感する出来事があった。

 詳しくは書けないが、ここまで追い詰めるのか・・・と自らの認識の甘さを恥じた。一度叩かれ始めると、リアルタイムで本人だけでなく家族まで巻き込まれ、本当に情け容赦なく丸裸にされ、立ち直れないほどノックアウトされる怖さ。
 もちろん叩かれてしかるべき悪いことをしたのだ、ということは事実であろうが、今度は加害者にとっての「プライバシー」などは存在しないと思えるほどの「個人情報」画像流出のとどまるところを知らない現実を目の当たりにして、身震いし、慄いた。

 今、こうしてネットを通じて自分の思いを発信している身として、一歩間違えばいつでも加害者にも被害者にもなりうるのだ、とあらためて襟を正した。

 削除されたはずのコメントなり画像も、他のサイトに貼り付けられたり、ブログに引用されたり、何らかの形でまだ残っているようだ。
 昔は「人の噂も75日」などと言ったけれど、今の時代、実に簡単に、それこそ何秒もかからずに何年も前のことをネット上で検索できるから、時効などないに等しい。昔のことをほじくり返そうと思えばいくらでも出来るのだから。

 匿名で相手をバッシング出来る。名前を名乗ったら、あるいは顔を見せたらとても言えないこと、書けないことも、相手の痛みを全く感じることなく、画面上ではいとも簡単にクリアできてしまう。だからどんどんエスカレートする。
 そこには、相手の気持ちを慮るという人としてのルールがないに等しくなっているように思う。ネットの情報に対峙するときは、もっと心して臨まなければならない、と反省する。

 それにしても、一度発してしまった言葉は残念ながら決して取り返しがつかない。
 言った方は忘れるかもしれないが、言われた方の棘は刺さったまま、決して忘れることはないのだから。

コメント
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