ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.8.19 三世代、美味しい旅スタート

2022-08-19 22:46:14 | 

 金曜日。夫は休務日。今日から母と息子、私達夫婦の三世代で2泊3日の夏旅の始まりである。
 いつも通りの目覚ましを消して、BS朝ドラとともに起床し、朝食。久しぶりに朝食後、腹痛になり、あっという間にお腹を壊す。
 パッキングを終えて、ゴミを捨てて、出発ぎりぎりまで何度かお手洗いを済ませるが、家から最寄り駅までの間もかなり緊急事態で駅前ビルのお手洗いに飛び込む始末。これは長い道中大丈夫かしら・・・と心配になったけれど、その後はお腹が空っぽになったとみえて無事だった。

 最寄り駅前のATMを経由して、JRの乗換駅で3人分の切符を買って入場。始発駅から乗ってきた母をホームでピックアップする。母には一旦電子マネーで改札を出て貰って、こちらで買った紙の切符で入り直して貰ったところ、普段はバスが専門だし、電子マネーで出入りするので紙の切符での出入りが出来ず往生する。見かねた隣にいた男性に助けて頂く。いやはや。
 在来線に揺られること2時間ちょっと、定刻通り目的の駅に到着した。

 車内でのお伴は初めましての加藤元さんの「嫁の遺言」(集英社文庫)。
 帯には「泣けて笑える!感動作の名手・カトゲンが贈る大人のおとぎ話全七篇。満員電車の中、ふと冷たい手が触れた。それは、死んだ嫁の優しい手だった。」という帯。
 裏表紙には「夫婦、親子、カップルなど、誰かを思って一途に生きる人々を描く。読むと優しい気持ちになれる。」とあったが、なるほど、書店員でいらしたという田口幹人さんが解説を書いておられるが、かつて作者の加藤元さんが残したという「自分が本当に欲しいもの、そのために手放さざるを得ないものを、辛い選択の末に知ることが出来た人間は、結局、誰よりも幸福になれるのだと思う。それがいかに他人の目からは平凡でつまらない生き方に映っても。」という言葉に凝縮されていると感じた。

 ホテルのチェックインまで1時間。まずはキャリーケースをフロントで預けて、身軽になって、小一時間で昼食を済ませる。夫は断然ラーメンが良いという。そして、私はいまいちお腹に自信がないので、軽くお茶プラスアルファぐらいに、と。母もそれで十分、と2手に別れることに。

 私達はホテル1階のカフェでサンドイッチとカフェラテを頂く。健啖家の夫は豚骨ラーメンに替え玉にコーラ、さらには私達のカフェに合流してアイスキャラメルラテ、これはもう脂肪肝撃退どころか脂肪肝まっしぐらではないか。
 そしてチェックイン。最上階の隣同士の部屋に案内された。ここで少し休んで荷物整理を終えてから、お風呂がオープンすると同時にお腹を温め、汗を流す。
 お一人だけ先着がいたけれど、ほぼ母と二人の貸し切りだった。今回は富士山がとても良く見える。4月に夫と2人で訪れた時は土砂降りの雨で全く見えなかったのだけれど、今回は幸先が良い。
 母は、頑張って歩いたのでちょっと心配だったけれど、お風呂に入って大分足が楽になったという。良かった、良かった。それにしても146センチしかない母はお風呂用の室内着が大きすぎて、折ってもずってしまうほどで、子ども用の甚平の上下をお願いしたら丁度良かった。

 リラックスしてお茶。息子が合流するまでにあと2時間弱あるので、タクシーで三嶋大社に向かう。一昨日まではお祭りで鎌倉殿の十三人で頼朝役をしていた大泉洋さんが来ていたそうだが、祭りの後の境内は人影もまばらで静かなこと。
 緑豊かでとても涼しく感じる。池には鯉や亀が沢山。人が寄ると餌がもらえるかと寄ってくるが、あいにく何もなくてごめんなさい。お参りを済ませ、頼朝や政子の腰掛石にもしっかり座り、神鹿にもご挨拶。こちらもお腹を空かせた1頭がとても人懐っこく寄ってきて、申し訳なかった。
 帰りは母がまだ歩けるというので、せせらぎの小道をゆっくり散策しながら、駅前まで戻ってきた。

 息子は在宅ワークのコアタイム勤務。夕方新幹線に乗り、私達3人と合流することとになっており、到着まであと30分ほど。駅前カフェでお茶とちょっぴりおやつを頂いて彼の到着を待った。
 駅の改札で息子を迎え、荷物を置いて、歩いてすぐのカーシェアリングパーキングまで。夕食は息子がこの県でしか食べられないハンバーグの店!というので、ひとまずそれに従う。ところが、2時間近くの待ち時間だという。とりあえず整理券だけはゲットして、時間つぶしにドライブへ。沼津港まで行ったけれど、真っ暗で何もなく、早々に退散。

 結局、皆お腹が空いて、明日立ち寄る予定だったお寿司屋さんで手を打つことに。それぞれ好きな握りを沢山頂いて、満足した。食べ終わっても、まだハンバーグのお店には入店出来ない状態だった。これは大変だった。ひとまず見切りをつけて正解。

 帰りにコンビニで買い出しをし、車を返して、部屋に戻ってきた。
 2人は、お寿司屋さんでは飲めなかったビールで乾杯。私達は珈琲タイム。この後はお風呂で手足を伸ばして早めに休もう。明日に疲れを残さないようにしなくては。
コメント
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