ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.8.2 治療前日の暑~い日の過ごし方

2022-08-02 21:49:00 | 日記
 昨夜は、夫も私も猛暑の中歩き疲れて、早々にベッドに入った。すぐに眠るつもりだったのに、なんだか寝つきが悪く、夜中にもぱっちり目が覚めてしまった。それでもその後はすんなり眠って、朝はスマホアラームが鳴る前に自然に目が覚めた。
 ふくらはぎが張っている。昨日の三渓園での石段や坂道が効いているようだ。夫も同じ症状みたいだ。

 今日もいいお天気。朝から蝉の声が賑やかである。昨日より気温が上がり、40℃に達するところさえあるという。これはもう命にかかわる気温である。

 明日は今月1回目の治療日(今月は暦の関係で月末に2回目の治療日がある。)だ。元気なうちにやることは目白押し。
 朝起きてすぐに洗濯機を廻す。夫を送り出してすぐにベランダに干し上げる。朝ドラを視、新聞を読んだ後はネットでニュースチェックをして、メ−ルチェックをして、というルーティンをこなし、今日の前泊の用意をする。
 まだ時間があるので、パンツやブラウスなどのデリケート洗いも追加してもう1回洗濯機を廻す。

 1つ目のミッションは先週提出し、採血をした検査結果を伺いに行くこと。大腸がん検診と肝炎検査だ。予約時間5分前にクリニックに到着。予約時間から20分ほど遅れて内科のH医師に呼ばれる。
 結果は大腸がん便潜血、B型、C 型肝炎ともに陰性。今後の注意事項等も丁寧に説明して頂いた。はい、来年も検診いたします。会計では結果票も頂き、ほっとして帰宅の途へ。道中は日傘をさしていても照り返しが酷く、本当に暑かった。汗が滴り落ち、目に沁みる。クラクラする。思いのほか待ち時間があり、ドアツードアで1時間20分ほどかかった。

 帰宅後は大車輪で乾いた洗濯物を取り込み、畳み、収納してから、全て着替えてもう一度出かける。第二のミッションは母とホテルのラウンジでアフタヌーンティーだ。
 こんなに暑い日に家から出させるのもどうかと思うが、家で籠っているよりとりあえず涼しい所に移動して、優雅にお茶を飲みながらお喋りに付き合うという非日常の時間を過ごす方が、生活に張りが出るのではないか。これは毎月のお楽しみである。
 ところが、思わぬアクシデントである。私鉄がホ−ムの停車位置を直して時間ロスが生じ、乗り換えを予定したJRにタッチの差で乗れず、待ち時間が15分も。やっと来た、と乗り込んだら、終点駅のポイント故障で運転見合わせだという。これはどうしたものか。母に状況説明するため携帯に連絡しても、全く繋がらない。ホテルにも遅れますが、必ず伺いますと連絡。母にLINEしても全く既読にならない。運転再開は1時間後で、振替輸送のアナウンスが流れる。これはもう最寄り駅に戻ってバスで目的駅に行った方が早いか、と動き出そうとしたら、まもなく運転再開の見込みと再びアナウンスが入った。ホテルには状況を話し、母がロビーで待っていると思うので、先に入っているように伝言を頼んだ。携帯が繋がらないのだから、どうしようもない。荷物片手に暑いホ−ムで電話をかけたりLINEしたりしているうちに、せっかく着替えたのにまた汗だく。結局30分以上遅れて動き出したが、あと一駅の所でまたしても運転見合わせ。最終的に45分以上遅れて目的駅に到着した。
 憔悴して外に出ると、駅ビルの気温表示は37℃。微熱である。

 おかげさまで、母はラウンジの1番奥の席で座って待っていたが、案の定スマホ不携帯だった。『今日は会えるから要らない』ではなく、『外で会うから必要』なのだ、とたっぷりお説教。
 汗がなかなか退かず、ぐったり。喉はカラカラ、お腹はぺこぺこ。アイスレモンティーを皮切りにポットのミントティーとレモンハ−ブティーを頂いた。オ−ドブルから三段重ねのサンドイッチやスコーンにスイ−ツをお腹に入れつつ、クリニックへの検診予約等、請け負うことを打ち合わせ、あとはとりとめもないお喋りを2時間弱。
 母が帰りのバスに乗るのを見届けてから、私はその足で前泊する病院最寄り駅に近いホテルを目指す。

 車中のお供は朝倉かすみさんの「平場の月」(光文社文庫)。
 帯には「これが大人のリアルな恋愛小説。映画化決定!」。「悲恋に終わるが、幸運に見舞われた二人の軌跡でもある。」と中江有里さんが解説を書いておられる。山本周五郎賞の受賞作でもある。
 「平場」とは「ごく一般の人たちがいる場所」のこと。ありふれた場所でありふれた2人が出会い、ごく自然に恋愛へと流れていく。 50歳の『世界の中心で、愛を叫ぶ』を書きたいと、朝倉さんが描く大人の恋の物語だ。冒頭から、嗚呼・・・というスタートである。どんどん読み進めた。

 今日は久しぶりに温泉と岩盤浴が出来るホテルをチョイス。暑いし、ホテルにチェックインした後は、再び夕食に外に出る元気がないので、最初から駅ビルで夕食と明日の朝食を調達して部屋にお籠りすることにした。

 ということで、ほぼ貸し切りの大きなお風呂で手足を伸ばし、昨日の歩き疲れを癒し、昨日今日も行けず、明日から最低1週間は行けなくなるヨガスタジオ代わりに岩盤浴を愉しんで気持ちよく汗をかいた後は、読書タイム。

 夫は出張で遅くなるとのことだったので、夕飯の支度もパスしてこんな勝手な治療日前日を過ごさせてもらっている。申し訳なくも有難いことである。
 治療と温泉・岩盤浴をセットにして、少しでも明日に備えてテンションを上げる単純な私である。
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