月曜日。昨夜は予約していたレストランで地魚をふんだんに使ったお料理を堪能。ホテルに戻る途中で夫が酔いを醒ますためにカフェでお茶をしてから部屋に戻った。
部屋に入ったら、もう眠くて眠くて…早々に入浴してコテンと眠った。
そして今朝。夜中に目覚めることもなく、夫の鼾も全く知らず、平日仕様のスマホアラームが鳴るのもものともせず(止めずに)、夫を先に起こしてしまった。次に私が起きたのはBS朝ドラが始まってから。いやはやまたしても8時間以上睡眠である。
朝ドラを視てから、浴槽足湯で人心地つく。外は朝から暑そうだけれど、部屋の中は涼しく快適で、まだまだ眠り足りない感じ。
ホテルのブッフェ朝食はどうしても過食になってしまい、その後胃が重たいとかお腹を壊すとかいうおまけつきなので、今回は素泊まりに。以前から気になっていたベーカリーでモーニングセット等を頂く。焼きたてのパンは美味しい。
席についてふとスマホを見ると、LINEが。同じ病の知人の訃報を得た。嗚呼。まさかこんな急に・・・と思う。PC越しで3週間前にお顔を見たばかりだったのに、やり切れない。お知らせすべき方にLINEで連絡だけ済ませる。
部屋に戻ってパッキング。今日も猛暑日の予報だ。明後日に通院治療をすればまた暫くヨガスタジオにご無沙汰になってしまうので、出来れば夜のクラスに出席出来るように最寄り駅に戻りたい、と今日のスケジュールを組む。
夫の提案で、明治時代末から大正時代にかけて生糸貿易で財を成した横浜の実業家、原三渓が創り上げた日本庭園・三渓園に行ってみることに。結婚して間もなくの頃、一度訪れた記憶があるのだが、その時はかなり端折って見学した模様で、ろくに覚えていない。かなり見処がありそうだ。
チェックアウトを済ませ荷物を預けて、身軽になって駅まで歩く。いやはや暑い。ほんのちょっとのタイミングで1台のバスを逃してしまう。バス停で待っていても汗が流れてくる。バスに乗りこむと冷房がキンキンに効いていて、別世界。汗をかいた身体がいきなり冷やされる。
30分ほどの乗車時間、中華街等の観光地も通りながら三渓園入口へ。帰りのバス停の場所が分かりづらくチェックするのに手間取り、近くのパン屋さんで伺う。なんだ、そうだったのか、という場所だった。
少し坂道を歩き、正門へ到着。チケットを買って入園すると、高松にある栗林公園を彷彿とさせる庭園が広がる。緑が豊かだけれど、何分日差しも強く、暑い。入ってすぐに蓮池が迎えてくれる。
土日祝日の早朝は蓮の見学会が催されているという。既に昼過ぎなので、開いている花は少ないが、背が高く、大輪と大きな葉に圧倒される。その隣には睡蓮池があるが、こちらはもう花が終わっていて葉っぱだけが一面に。
市の指定有形文化財という鶴翔閣は貸し出し予約のため、中に入れず、残念。庭園のほぼ中央に位置した三渓記念館は展示施設であり、ロビーには気楽に本格的なお点前が楽しめる茶席があるのだが、コロナ禍のため、残念ながら休業中。
園内は人影まばらでほぼ貸し切り状態と思ったけれど、こちらで何組かの入園客が涼んでいる。いったん涼んだら動けない感じ。外の水辺を視乍ら、一休み。
気を取り直して順路に従って臨春閣方面に行くが、こちらは工事中で、今年の秋にリニューアルオープンのよう。月華殿、金毛窟、天授院と歩を進めていくが、外観のみで内部見学が出来るところはない。京都は二条城内にあった春日局ゆかりの聴秋閣あたりで、喉が渇いて干上がりそうになる。
ひたすら自販機はないか、と呟きながら夫と探すが、それらしきものはない。暫くしてやっと茶屋を見つけ、ペットボトルのお茶を飲んで生き返る。気温は一体何度あるのだろう。池の木陰にはアオサギが優雅な面持ちですっくと立っているが、こちらは暑さで茹りそう。
水分を摂ったら少し元気になる。ここで旧燈明寺三重塔を目指す。かなりの坂道だが、コンプリートが好きな私は果敢にトライ。夫も付き合ってくれる。膝はがくがくしたけれど、無事到着。こちらも外観だけで内部見学は出来ない。
そのまま出世観音をお参りして、展望台になっている松風閣へ。ここからは海が見渡せる。風が気持ち良い。なんだかうんと遠くに来た気分だ。
あとは降りるだけ・・・だけれど、坂道の下りは膝に来る。国指定重要文化財の旧矢箆原家住宅を見学する。白川郷から移築されたのだというが、飛騨の三長者の一人と言われた矢箆原家の豪勢ぶりが伺われる、現存する合掌造りでは最大級の民家だそうだ。
外のカンカン照りから靴を脱いで上がる。木造の平屋建てで窓が開け放してあるだけで、クーラーどころか扇風機もないのにこんなに涼しいとは、と思わず縁側でぼーっとしてしまう。今も一日中薪がくべられているという囲炉裏の煙が凄い。
さて、帰りのバスまであと何分、というところでさっきとは別の茶屋を見つける。先ほど水分を摂った所よりもちょっと本格的な食事処だ。遅いランチにありつけた。
夫は三渓麺を私は冷やしきつねうどんを頂き、冷たいお茶を2人で何杯もお代わりしてほっと一息。
予定通りのバスに乗る。バス停のベンチは直射日光に晒されてあっちっち状態。夫はまた自販機でペットボトルを買って水分補給。
最初に入れた千円札に瑕疵があったらしく、自販機に引き込まれてなかなか戻ってこなくて焦ったというトラブルのおまけつき。どうやら近くに転がっていたチラシを差し込んで千円札を引き出したらしい。それにしても色々やらかして話題に事欠かない人である。
帰りのバスはパンクチュアルに到着し、涼しい車内へ。帰りは途中で降りて、ホテルのほぼ真下に駅がある地下鉄に乗り換え。
到着後、ホテルのラウンジでお茶をして態勢を立て直してから預けた荷物を受け取る。さすがに草臥れて、夜のヨガクラスに行くのは諦め、夕食の支度もパスしようと話がついて、駅でお弁当を買って帰りのJRに乗り込んだ。
無事帰宅し、母にDuo通話で暑さにめげず無事かどうかを確認する。デイサービスに出かける前に既に汗をかいてしまい、着替えてから出かけたそうな。まあちゃんと汗がかけるのは良いことだ。
片付けもそこそこに汗でベタベタの身体をシャワーで清めてから夕食を摂った。はあ、さっぱり。
というわけで猛暑の中、かなりアクティブな一日。万歩計を視れば13500歩。明日はもっと気温が上がるそうな。日本列島、既に亜熱帯と化していると思うのは私だけだろうか。