私は今、昨年秋のEC治療により、4年半前のタキソテール治療以来2度目の完全脱毛をしたため、外出時は常時「かつら」を被っている。
治療の中止以来そろそろ5カ月が経過する。おかげさまで再び髪の毛が生えてきているから家では素頭でいるが、さすがにこのまま外出は出来ない。これから夏に向かえば、蒸れるし鬱陶しいことこの上ない。けれど、止むにやまれず「かつら」を被るしかない。
だから、それをいかにも軽い感じで「ウィッグ」と言われると、とても違和感がある。
私にとっての「かつら」は、あくまで抗がん剤の使用による脱毛で失われてしまった髪の毛を補うために使用しているものであり、ファッション目的や若く見せたいとか、イメージチェンジをしたい、とかいうために被っているものではないからだ。
もちろん、「かつら」と言うと、否が応でも薄毛とか禿げ頭等を想像させるため、あえて自分の気持ちを前向きにさせるため、お洒落感覚で「ウィッグ」と呼ぶ方もいるかもし
れない。実際、メーカー側も「かつら」という言葉が持っているマイナスイメージよりも、「ウィッグ」というお洒落な感覚を持つ言葉の方が少しでも売れ行きがいいというなら、こちらの名称に飛びつくのだろう。
けれど、私にとってあくまで「かつら」は「かつら」、しかも“医療用の”「かつら」だ。だから、こうしてブログに書く時にも「ウィッグ」という言葉は使わずにいる。もちろん揶揄して自虐的に呼んでいるとしか思えない「ズラ」などはもってのほかだ。
そんな言葉への拘りはちょっと可笑しいのかしら、と後学のために調べてみた。私が受けている感じは概ね間違いなかったな、と何となくほっとする。
Wikipedia等によれば、
かつら(鬘):加齢(親の遺伝が大きい)だけでなく、過度のストレスや抗がん剤の使用などによる脱毛症によって失われてしまった頭部の一部分、または全体の毛を補うためにかつらは使用される。特に加齢による脱毛用のかつらは、若く見せたいという心理的欲求が強く関わっていると言われている。
人の頭部にかぶせて、もとある頭髪を補ったり別の髪型に見せるために使う、人工的な髪のこと。実際の人間の髪(人毛)を利用して作られたものや、ポリエチレンなど化学繊維(人工毛)を利用して作られたもの、またその二つを混合しそれぞれの特徴を活かそうとしているかつらなど様々なかつらが存在する。ズラはかつらの俗称である。
ウィッグ:日本においては、装飾や髪型を変える目的で一時的に用いられるものをこう呼ぶのが一般的であり、ショートヘアの女性がセミロングにする目的で用いる付け毛もこう呼ばれる。
日本語で言うかつらの事。かつらの英語訳なので広義ではかつらと同じ意味だが、通常はファッション的要素を重視したかつらを意味するのが一般的。薄毛を隠す等の実用的な意味で使用されるかつらと違い、ファッションの為に使用されるのが一般的。サイズ、デザイン等バリエーションに富んでいる。
(引用終了)
これを見れば、私は今後も生きている限り「ウィッグ」は被らないだろうな、と思う。
たとえ白髪が混じろうと、薄くなろうと、自分の髪の毛があるならばまさしくそれが一番愛おしいものだからだ。
こうした治療を経験することなく脱毛することがなかったら、今頃はどんなヘアスタイルだったのだろう。
無くして初めて有難みが分かることは沢山あるけれど、人の髪の毛も鼻毛もまつ毛も眉毛も、本当に旨く出来ているのだ。不要なものなど何もない。つくづく神様は凄い。
かつらを被ればそれが補えるわけではない全身脱毛という副作用。命を長らえるためとはいえ、しみじみ哀しいことである。
冷たい雨が降った底冷えがする週末が終わり、今日はようやく太陽が顔を出したが、相変わらず気温が低い。職場の事務室はすっかり冷え切っていて、全員が出勤しても20度にならなかった。空調は入らないから、いまだ膝かけが手放せない。何となく喉が痛いが、風邪をひかないようにしなくては。
治療の中止以来そろそろ5カ月が経過する。おかげさまで再び髪の毛が生えてきているから家では素頭でいるが、さすがにこのまま外出は出来ない。これから夏に向かえば、蒸れるし鬱陶しいことこの上ない。けれど、止むにやまれず「かつら」を被るしかない。
だから、それをいかにも軽い感じで「ウィッグ」と言われると、とても違和感がある。
私にとっての「かつら」は、あくまで抗がん剤の使用による脱毛で失われてしまった髪の毛を補うために使用しているものであり、ファッション目的や若く見せたいとか、イメージチェンジをしたい、とかいうために被っているものではないからだ。
もちろん、「かつら」と言うと、否が応でも薄毛とか禿げ頭等を想像させるため、あえて自分の気持ちを前向きにさせるため、お洒落感覚で「ウィッグ」と呼ぶ方もいるかもし
れない。実際、メーカー側も「かつら」という言葉が持っているマイナスイメージよりも、「ウィッグ」というお洒落な感覚を持つ言葉の方が少しでも売れ行きがいいというなら、こちらの名称に飛びつくのだろう。
けれど、私にとってあくまで「かつら」は「かつら」、しかも“医療用の”「かつら」だ。だから、こうしてブログに書く時にも「ウィッグ」という言葉は使わずにいる。もちろん揶揄して自虐的に呼んでいるとしか思えない「ズラ」などはもってのほかだ。
そんな言葉への拘りはちょっと可笑しいのかしら、と後学のために調べてみた。私が受けている感じは概ね間違いなかったな、と何となくほっとする。
Wikipedia等によれば、
かつら(鬘):加齢(親の遺伝が大きい)だけでなく、過度のストレスや抗がん剤の使用などによる脱毛症によって失われてしまった頭部の一部分、または全体の毛を補うためにかつらは使用される。特に加齢による脱毛用のかつらは、若く見せたいという心理的欲求が強く関わっていると言われている。
人の頭部にかぶせて、もとある頭髪を補ったり別の髪型に見せるために使う、人工的な髪のこと。実際の人間の髪(人毛)を利用して作られたものや、ポリエチレンなど化学繊維(人工毛)を利用して作られたもの、またその二つを混合しそれぞれの特徴を活かそうとしているかつらなど様々なかつらが存在する。ズラはかつらの俗称である。
ウィッグ:日本においては、装飾や髪型を変える目的で一時的に用いられるものをこう呼ぶのが一般的であり、ショートヘアの女性がセミロングにする目的で用いる付け毛もこう呼ばれる。
日本語で言うかつらの事。かつらの英語訳なので広義ではかつらと同じ意味だが、通常はファッション的要素を重視したかつらを意味するのが一般的。薄毛を隠す等の実用的な意味で使用されるかつらと違い、ファッションの為に使用されるのが一般的。サイズ、デザイン等バリエーションに富んでいる。
(引用終了)
これを見れば、私は今後も生きている限り「ウィッグ」は被らないだろうな、と思う。
たとえ白髪が混じろうと、薄くなろうと、自分の髪の毛があるならばまさしくそれが一番愛おしいものだからだ。
こうした治療を経験することなく脱毛することがなかったら、今頃はどんなヘアスタイルだったのだろう。
無くして初めて有難みが分かることは沢山あるけれど、人の髪の毛も鼻毛もまつ毛も眉毛も、本当に旨く出来ているのだ。不要なものなど何もない。つくづく神様は凄い。
かつらを被ればそれが補えるわけではない全身脱毛という副作用。命を長らえるためとはいえ、しみじみ哀しいことである。
冷たい雨が降った底冷えがする週末が終わり、今日はようやく太陽が顔を出したが、相変わらず気温が低い。職場の事務室はすっかり冷え切っていて、全員が出勤しても20度にならなかった。空調は入らないから、いまだ膝かけが手放せない。何となく喉が痛いが、風邪をひかないようにしなくては。