FPの家で暮らす

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バラをめぐる葛藤

2010-03-02 16:07:19 | ガーデニング

昔からわたしは、好きな花を問われれば、迷わずバラと答えていた。
今でも、花束をもらうとしたら、まずバラを希望するだろう。
でも、自分の庭を持って2年余経つが、バラは1本も植えていない。
理由1:病害虫が多い。
理由2:とげがある。
このふたつに尽きる。特に最初の理由がメインだ。

でも、バラを育てたことがないわけではない。
以前、借家の庭に苗を買ってきて植えたことがあるし、
次の家では、もらった花束に入っていたバラを庭に突き刺しておいたら
(文字通り突き刺しただけ)数本が根付いたので、数年間育てた。
どちらも毛虫、青虫、アブラムシ、黒星病に悩まされた。
そして、引越しのときは、そのまま置いてきたのだった。

ガーデニングの本に、バラが咲き乱れる庭の写真が載っていたりすると、
今でも心が揺れる。でも、こういうふうに育てるには、
定期的に消毒する必要があるのを思い出してがまんしている。
わたしは、バラだけでなく、ハーブもいろいろ植えたいから。

それに、ローズ・ガーデンだって、一年中きれいなわけではない。
近所に、バラを道路沿いの庭に何本も植えているお宅があるが、
春の一時を除いて、まったく目を引かない、きわめて地味な庭だ。

加えて、今朝、ウォーキングの途中で見かけたお宅が決定打だった。
そこはアプローチの入り口にアーチを立てて、バラを誘引していたが、
春先の今は、とげのついた茎だけがくねっていた。
まるで有刺鉄線のようで、とても来客をあたたかく迎える雰囲気ではない。
もちろん春には緑の葉が茂り、きれいな花が咲くのだろうが、
いくらそのためでも、この冬の寒々しさはいやだと思った。


話は変わって、今の季節は宿根草の芽が次々に出てきて
わくわくさせられる。今朝はケマンソウの芽を見つけた。
ヘメロカリスの芽も日に日に大きくなっている。
夜来の雨で葉の先すべてに水滴をつけていて、それが
日の光に輝いてきれいだった。写真では写しきれないが。



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