大雪高原山荘は「日本秘湯を守る会」のメンバーで、温泉が大きな魅力だ。
毎日午後6時半(つまり夕食時)に男湯と女湯が交代する。
そこで、夕食前にまずお風呂に入りに行った。ところが、ところが!
露天風呂の方は源泉の温度が低いため使えませんと張り紙が!
宿の人に聞いたら、日によってコンディションが変わるとのこと。
露天風呂を楽しみにしていたので、これにはかなりがっかり。
夜、満点の星の下で温泉につかろうと思っていたのに。
けっきょく夕食後は温泉に入らず、次の朝、目が覚めてすぐ入りにいった。
午前5時、男湯に人の気配はしたが、女湯には誰もいない。
室内の湯船につかりながらふと外を見ると、もうもうと湯気が立っている。
窓越しにもっとよく見ると、昨日は止まっていた源泉の蛇口からお湯が出ていた。
復活してる!と喜んで露天風呂に行ってみると、まだ湯温は低いものの、
源泉が落ちてくるすぐ近くにいれば、ややぬるめといった程度だったので、
そのままつかっていた。温泉は暑すぎるよりぬるめの方がぜったいにいい。
釧路湿原で入った温泉の露天風呂は、湯温が高すぎて、2分とつかっていられなかった。
ぬるめだったら、いくらつかっていてものぼせたりしない。
朝の青空を眺めながらつかる温泉は最高だった。
この露天風呂にはもう1回、高原沼めぐりから戻ってきた11時ごろにも入った。
そのころには湯温は最適になっていた。真っ青な青空の下、残雪の残る山々を
遠くに見ながら温泉につかるのははじめてだったが、これも最高だった。
でも、日焼けしそうで、帽子を持ってくればよかったと思ったものだ。
温泉を出たあと、だれもいなかったので、露天風呂をiPhoneでパチリ。

この山荘ではスリッパを置いてなくて、代わりにこんな丁子染めの靴下がもらえる。

これを履いて館内を歩き回ってくださいということなのだが、廊下はすべて
掃除が行き届いてぴかぴか(じっさいに光っていた)。
とても気持ちがよかった。
そのうえ、スタッフがまた、だれもかれも感じがいい。
そのスタッフが着ていたTシャツの背中の文字がおもしろかったので、
写真を撮らせてもらった。ヒグマは漢字一字で「羆」と書くが、これは「避熊」!

おみやげに買って帰ろうかと思ったが、北海道で着るからおもしろいんだと思ってやめた。
でも、帰ってニュースを見たら、岐阜でも熊に襲われた人がいた!