最終日の美瑛の宿は開けた畑のなかにぽつんと立っていた。
夕食も朝食もすごくおいしかったが、宿の雰囲気はいまいちだった。
全部がいいという宿にはなかなか出会えない。これは宿の前からの眺め。
見える畑はすべて小麦畑だが、秋蒔きで実りを迎えた畑や、種を蒔いたばかりの畑、
それより少し芽が伸びて青々してきた畑などで色合いが変わっている。
今回泊まった宿のなかで、また泊まってみたいと思ったのは大雪高原山荘だ。
ただ、たどりつくにはラフロードを30分走らないといけないのがためらわせる。
もっとも、簡単に行けたら、秘湯とは呼べないけど。
最終日は美瑛を回ることも考えたが、けっきょく旭山動物園に行くことにした。
ここへは2度目だが、それ以後キリン舎とカバ舎が新しくできたし、
前回回れなかったところもあったので。
キリンは2匹でじゃれあっていて、見ごたえがあったけれど――
カバはどてーっと寝たままでつまらなかった。
空飛ぶペンギンは何度見てもいい。
オオワシは写真に撮ると、とても絵になった。
とくに顔のアップが精悍でいい。すごく賢そうに見える。
丹頂の親子。
鳥類はだいたいがヒナより親鳥の方がきれいだが、ツルも同じ。
ヒナは鳥というより、ジュラシックパークで見た恐竜に
体つきも歩き方もそっくりだと思った。