こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

大根の間引き

2007-10-18 20:10:08 | 農作業のこと
12月から収穫が始まる大根の”間引き”が間に合わなくなってきました。

今年は例年よりも発芽と育ちがよいので、形の良い美味しい大根を期待しています。

でもここに来て週末ごとに天気が悪いので、他に片付けなければならない作業も多くあるため
なかなか間引きに専念できない状態。

いきなり1本立ちというわけにもいかないので、何回かに分けて1本立ちにして、
しばらくしたら土寄せ。

根菜類はさほど手間がかからない作物ですが、だからといって放任するわけにも行きません。

芋掘り同様、天気頼みです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨か~

2007-10-18 20:03:03 | 農作業のこと
明日の午後から雨の予報が出ています。

週末に芋掘りの続きをする予定にしていたのですが、
明日雨が降ってしまうと、畑の土が乾かないので芋掘りをすることができません。

畑って、土の表面は乾いていても下は保水性がいいので結構湿っています。

うちの畑の場合、空気が乾燥する冬で雨が1ヶ月近く降らなくってもスコップで掘ってみると
結構水分があったりします。

別に水はけが悪いわけではないんですよ。

無理をすれば芋掘りはできます。

しかし湿った土の中に横たわっているイモは、かなり水分を吸っています。

このような状態の時に掘ったイモは、見た目は良くても食味が格段に悪くなるんです。

だらから、少し土は乾燥気味くらいの時に掘った方が美味しいイモが掘り出せるんです。

明日は雨が降り出す前にどれだけ掘れるか?

天気と勝負です。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポジティブリスト制度、その後

2007-10-17 22:29:56 | きょうのひと言
ポジティブリスト制度が導入されて一年半が経ちました。

農薬を使わないわが家にとって基本的には縁のない制度なのですが、
だからといって内容を全く知らないというわけにはいきません。

お客さんに質問されたときに、
何も知らずに憶測でものを言い見当違いな説明をしてしまってはいくら何でも無責任ですよね。

だから直接関係しないことであっても、理論武装の一環として(内容を知らなくては何も語れないので)情報収集だけは継続的に行っています。

一部の輸入農産物と、国内産農産物で「残留農薬」が基準値を超えたり、
禁止農薬の使用が確認されるなど一定の目的は達成されているのかなと思っています。

うちの近所の”慣行栽培”をしている専業農家さんでも、
農薬の使用回数や使用可能な農薬のことはよくご存じです。

また有機栽培で使用が認められている自然由来の資材(農薬の代用品)についても
「あれは薬だろ?」と素直におっしゃいます。

規定の使用量をきちんと守って農薬を使用している農家からすると、
農薬の代用品的に使われている有機資材のほうがグレーだということです。

農薬を使う慣行農業をしている農家にとって、農薬代はバカになりません。
だからできるだけ使用を減らしたいというのが経営上の本音です。

近所の方たちは、濃度を薄くして規定回数使用したり、
規定濃度で回数を減らしたり工夫をしています。

慣行農業も確実に減農薬農業へとシフトが進んでいます。

このような状況の中で、
無農薬農業をしている私もただ無農薬だけでは説得力が弱いと感じています。

旬の作物で露地栽培で品種も作付ける畑も同じという条件下に於いては、
無農薬も減農薬も慣行栽培も風味や味に違いを見いだすことは不可能です。

ならば、何が違うのかということをきちんと説明ができないと
差別化も難しくなってくるような気がしています。

だからこそ理論武装と特徴のある栽培法をしっかりとアピールする必要が
今後ますます増えてくるものと思います。

そんな中いま私がアピールできるのは、
「無農薬/無化学肥料で/堆肥だけを使って/露地で/旬の作物を栽培している」というところです。

このアピールポイントに一層の磨きをかけることによって、
差別化ができるものといま確信しています。




Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結局は消費者の方が決めること

2007-10-15 21:11:25 | きょうのひと言
露地栽培、施設栽培、慣行栽培、減農薬栽培、減化学肥料栽培、無農薬栽培、無化学肥料栽培、
そして有機栽培と無肥料栽培。

あげればきりのない栽培方法。

それぞれにメリットがあるのは確かなことです。

ただ問題なのは、露地栽培をしている人は施設栽培をあまりよくいわない。
減・・栽培を手がけている人は、慣行をあまりよくいわない。
無・・栽培を手がけている人は、慣行や減・・をあまりよくいわない。
有機・・を手がける人は、それ以外の方法をあまりよくいわない。
無肥料を手がけている人は、それ以外の方法をあまりよくいわない。

根っこはどこだ?

おそらく露地の有機栽培が、農業の原点かな?って思います。

そこからいろいろと枝分かれして、
いまではいろいろな方法があり何がなんだか判らなくなっていやしないですか?

例えば慣行栽培。そこで使われる化学肥料や農薬は地方によって使用量が違うということをご存じですか?

各都道府県ごとに標準使用量が決まっているんです。

たとえば埼玉と鹿児島では気候も違いますよね?

そうすると、必要な成分はもちろん発生する病害虫も微妙に違うんです。
だから使う肥料や農薬の量が違ってくるのです。

そして減農薬、減化学肥料。

慣行の半分以下にしたとよく聞きますよね?

これもあくまでその地方の半分以下ということであり、
地方によってはそれを使っていない(極端かもしれませんが)なんて事もあります。

有機栽培とて、一部の植物(自然)由来の農薬を使うと、それは農薬と見なされず
資材と見なされるものがあります。

こうなると、病害虫対策で使った”農薬”は農薬ではなく”資材”なので、
農薬の使用記録には残りません。

そして無肥料栽培(自然栽培ということもあります)。
化学肥料や有機肥料を使わない。

でも自然栽培なのに、草はむしる。

そしてどんな方法を行っても、農業機械は使う。

耕すときにはトラクター、耕耘機、管理機を少なからず使います。

土作りの手法が違うこれらの農法。

ともすると「俺たちのやり方が一番良いんだ!」みたいなことになってしまいます。

互いの立場と長所を認め合いつつ、これからもこれらの農法は農業界で共存して行く事になります。

「どんな栽培法が良いんですか?」よく質問を受けます。

そのとき、それぞれのメリットとデメリットを話します。
そして最後に、「結局は消費者の方が決めることですよ」って言います。

農家もいろいろ試行錯誤をしています。

消費者の皆さんも、ぜひ試行錯誤をしながらご自身のお気に入りを見つけてください。

少なくとも、業者さんたちの上手なセールストークに乗せられないように。

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

視野を広く

2007-10-15 20:37:43 | きょうのひと言
「組織の常識は、世間の非常識」。

小さなグループの常識から大きな会社や業界の常識まで、
”常識”が氾濫していますね。

これらはいわゆる”ローカルルール”だと思うのですが、

ローカルルールに慣れてしまうと、よその世界のルールに違和感を感じることがあると思います。

でもよその世界には、見たことのない目新しいものが沢山あったりしますよね。

私は何かやってみたいことがあると、まずそのことについてとにかく情報を集めます。

自分なりに納得のできるレベルまで情報を集めたら、次にどのように実行するかを考えます。
そのときに、よその世界(業界)ではどうしているのか?を今度は調べてみます。

そうすると自分ではいいと思ったことが、他の世界では常識になっていたりします。

そんなとき、つくづく自分の考えが浅いな~って思うんです。

一見関係のないことであっても、私は気になることがあったときにはできるだけ
興味を持って見ることにしています。

自分が”井の中の蛙”にならないために。

口コミ、新聞、ラジオ、テレビ、雑誌、広告、そしてインターネット。

情報を手に入れる手段はたくさんあります。

どんなことでも興味を持ってみると、そこにアイデアが転がっています。

視野を広げるための情報収集って私にとっては良い気分転換だったりします。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ありがたいことです

2007-10-14 20:17:09 | きょうのひと言
カナブンの幼虫に表面をかじられた「紅あずま」。

じつは今朝、「げんきの市場」へ理由を書いて出してみました。

内心「売れないだろう」と覚悟をしていたのですが、

結果は完売でした。

「えっ?本当に?」←私の本心です。

でもある意味、処分してしまわないで良かった。

隠し立てをせず、正直に「カナブンの幼虫にかじられている」と表示したのが良かったのか?

だって、現物を確認してお客さんが買ってくれたのですから。

買うか買わないか、高いか安いかを判断するのは、お客さんだということを、
きょう改めて再認識しました。

こんな状況で、買って頂いたお客さんには心の底から感謝の気持ちが湧き出てきます。

本当にありがたいことです。

このお礼はこれからも「こだわり栽培」を続け、安心して食べてもらえる作物を一生懸命作ることに尽きると思います。

これからもウソをつかずに正直に生産・販売をしますので、これからもよろしくお願いします、って感じです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原因の追及

2007-10-14 20:06:45 | きょうのひと言
カナブンの幼虫に表面をかじられてしまった「紅あずま」。

今年は例年以上に多いので、いま今後の土作りの方針も含めて考えています。

原因は天候?いや、それだけではないはずです。

ひとつ考えられるのは、今年の春堆肥の投入を多くしたこと。

でも見た目には春に投入した堆肥の姿は見られません。

しかし、ミミズが多く見られるので堆肥の未分解物が土のどこかにあるかもしれません。

薬を使えば、このような虫の問題は比較的簡単に解決できます。

でもそれをしてしまっては、こだわりの意味をなしません。

畑が完全に空く1月を待って畑のあちこちを掘り、土の様子を調べてみようかと思います。

もしかしたら堆肥と土が完全に混ざっていないところがあったのかもしれないので。


何かが起こるときには、必ずその原因があります。
その原因を突き止めることができれば、有効な対策を講じることができます。

カナブンの件もそうですが、原因を天候不順や異常気象ということにしてしまうと、
その先に対策が打てません。

心当たりを片っ端から検証し、同じような事が今後起こらないようしっかりと対策を打ちます。





Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かじられてる

2007-10-13 21:23:02 | 農作業のこと
きのうから本格的にサツマイモの収穫を始めました。

掘ったときには全く気付かなかったのですが、

きょう選別をしていたら、大変なことを発見しました。

昨日掘った紅あずまの約半分が、何者かに表面をかじられていたのです。

何者が?おそらく、コガネムシの幼虫だと思います。

今後被害がどの程度まで増えるのか、今のところよくわかりませんが、

この割合(1/2)で被害があったとすると、相当の痛手になります。

かじられたイモを今後どうするか?

目下考えている最中ですが、「かじられた」ことを正直に伝えて
それでも良いという方に販売させてもらう事になると思います。

秋の目玉のひとつとして大いに期待をしていただけに、ショックを隠せません。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レイクタウン工事中2

2007-10-12 21:08:47 | 地域の出来事
レイクタウン内を通る東埼玉道路(国道4号線)から、イオンショッピングセンター工事の様子を写しました。

工事現場のあちこちにクレーンが立ち並んでいます。

武蔵野線の新駅は、すでに屋根がついています。

まだ実感が湧いてきませんが、本当にここに来春駅が開業するんです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

展示会に行ってきた!

2007-10-12 20:58:36 | きょうのひと言
食に関する4つの展示会を見るために、東京ビッグサイトへ行ってきました。

行ってきた展示会は、「ナチュラルEXPO」「オーガニックEXPO」「NATURAL PRODUCTS EXPO」と
「グルメ&ダイニングスタイルショー」。

どれも指向をこらしていて一概に善し悪しは判断できませんが、全体的な印象としては、
メーカーや販売会社(商社)は、グルメと安全やオーガニックに目が向いているような気がしました。

出展企業や団体に偏りがあるために感じることだと思いますが、
どちらもPRに一生懸命で、”うちの特徴は・・・”なんて感じで説明をしてくれるのですが、
私の目から見ると、あまり印象的な商品はなかったように思います。
(正直なところ、どれも似たり寄ったりで印象に残らなかったのです。)

興味の違いもあるのかもしれません。

でも、差別化をしているようなふりをして、本当は差別化がされていない商品がほとんどだったのは事実です。

商品開発のコンセプトが見えてこないんです。
だから、どれも各地の「おみやげ」止まりという印象。

一方で印象に残ったのは、海外からの出展。

たくさんの製品(商品)に混じって、半製品や素材(原料)の展示が結構見られました。

残念ながら国内出展社と比べ、足を止める人(ほとんどがバイヤーさんたち)が
あまりいないような気がしました。

でも海外のブースをゆっくり見て行くと、日本では見かけないお菓子(ポーランド)があったり、
たくさんのスパイス(インドネシア)があったりと、思いがけない発見があり感動しました。

特にポーランドのブースでは、日本では見かけないお菓子(ワッフルみたいな味でした)の作り方や材料を聞いたり、ポーランドの有機農業のことを聞いたり、
インドネシアでは、シナモンティーをいただきながらインドネシアで盛んに行われているスパイスの栽培のことを聞いたりと、私にとっては非常に興味深い話(とりあえず英語を使ってみました!)をすることができて本当に有意義でした。

また商品や農産物の差別化の難しさ(自分だけはよそとは違うと思っているが、端から見ると違いがわからない)を痛感しました。

差別化のヒントは、目の前にあるはずです。
でもそれに気づけない。もっと視野を広げて、色々なモノや色々な人と接しながら、
誰にも判る差別化を試みてみようと思いました。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする