【前回の続き】
料理も食ったし、酒も飲んだってんで、まずは当館の売りの露天の「鬼面の湯」へ。雪がチラホラする中、緑のライトアップが風情を演出する。天気がよい昼間には山が、さぞ綺麗なこったろう。つぎに総檜風呂「千寿の湯」に移動。この風呂は3つの湯船からなり、奥から順に自噴のお湯が送られる。湯口のある奥が一番熱く、順に湯温が下がっている。3つに順繰り浸かってみた。湯口には飲泉用のコップは置いていない。保健所からコップを置くなど積極的に勧めてはいけないとのご達しだそうだ。胃腸にいいという温泉で湯が飲めないなんて洒落にもなりゃあしない。てなことで、勝手に紙コップを持参の上、ゴクリとやった。苦味が強く、こりゃあ効くなと思ったね。胃の痛みなんぞ、一発で治りそうだ。
一応3つのお奨めの風呂はひととおり浸かった。さあ、また飲もうと部屋に帰ると皆さん湯疲れと飲み疲れでお疲れ模様。まだ元気な数人で、買ってきた缶詰などのつまみで残りの酒を飲む。構造計算偽装の話など、なんでも民間などという「禄に喋れない、のう天気宰相」の当然の帰結などとウダをあげて、ご就寝。
翌日、快晴。景色を見ながらと目指す「鬼面の湯」と「千寿の湯」は女性タイム。しょうがなく「天狗の湯」でひとっ風呂。朝飯時、ビールと燗酒を注文。いい気分になったところで、電車で屁でも放いたかと間違われるので、硫黄の臭いを消すためにも最後のひとっ風呂。
送迎バスの時間に慌て、毎朝のサプリ数種類と一緒に、堅いカバー付きの薬を、まとめてゴクリとやったバカがいた。皆からボケの始まりと言われる。そうかも知れないな。心当たりがある。反省・・・
あっちこっち引っ掛かりながら下って行くだろう薬のハードカバーに、せっかく飲んだ温泉の湯は効くはずもない。
帰りの大型バスは満席。雪道をひたすら娑婆へと向かう。結構高い場所にあるんだと改めて感じる。
てっきり終点は駅前と思いこみ、途中で半分以上が降りても、途中下車のご近所さんが結構いるんだと勝手に納得。町内会の団体さんの町まで、ご一緒となってしまった。アホ面して発車を待っていたら、あれ!まだ誰かいると運転手さん。も一度、福島駅までよろしく、てなわけで今度は東口の昨日の蕎麦やの近くで降ろしてもらった。
福島不慣れなおじさん連中、考えることは面倒くさいとばかり昨日の「喜多屋」へ。時間は十分と昨日とは違う酒を注文し酒盛りが始まる。こちとらは喉に引っかかっているヤツを酒や蕎麦で流し込む算段だ。
車じゃないので皆さん気兼ねなく、よく飲んだ。旅館がすれてなけりゃあ、風呂が良いので文句はないんだがねえ。
飲み疲れたおじん連中、上野駅に着いてアキバやそこいらで一杯やろうとも誰も口に出さずに大人しく解散。
嗚呼、薬のカバーよ早く我が身から出でよ!!