UDXと中央通りの間、市場時代の遺跡のような木造平屋、昆布屋「千代田海藻」の路地に「鳥庄」がある。おせいじでも綺麗とは言えない昔ながらの焼き鳥居酒屋。ガラス戸が傾いてはいるが料亭に卸しているという昆布屋と同じく、アキバの電気街のど真ん中にあることが異様である。
しかしながら、焼き鳥は絶品、秋葉原の電気街側を代表する焼鳥の名店である。それにしても昭和通側の焼き鳥では知る人ぞ知る「串よし」は最近閉店したのが残念だ。いよいよ、この店だけか。
「鳥庄」のメインは5本から10本のセットもの。大ぶりの肉をこんがりと丁度よい焼き加減とタレも絶妙。最後はスープのデザートが出てお終いとなる。日本酒も充実している。種類は少ないが昔から代表的な銘酒がおいてある。
飯田橋勤務の友人とUDX前で待ち合わせ。6時前だが窮屈だが一番奥のカウンター席をなんとか確保。まずは七本セットと目玉の大ぐい飲みの「奈良萬」、「金沢屋」を注文。久しぶりの手の込んだ串焼きと「奈良萬」に満足。勘定は親父居酒屋に較べて少し高めだが、旨いものであれば惜しくはない。
しかし、狭い店内のこと、入り口で焼く鳥の煙は遅い時間になるに連れ、多くなる。炭に鳥の油が落ち煙が多くなる。ここは、濛々と煙いのを覚悟すること。