今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

もう一軒の「甚八」と掛川城

2010年02月03日 | 出来事

 掛川市うなぎの名店「甚八」は鰻の二段重で前に紹介した。ところがもう一軒、駅近くに「甚八」があった。月一回の工場での会議の後、新幹線での東・西に分かれる前の腹ごしらえ兼打ち合わせのため飲み屋を探す。浪速のドクターがいい店があると言うので駅前に向かうが生憎の満席。そこでぐるりと見回すと通りの反対の派手な看板が目に入る。「甚八」とある。派手な店は好みでないが、知らない土地でウロウロするわけにいかない。店に入るなり聞くと鰻屋とは無関係とのこと。チェーン店だそうだ。

 店に入ると客が見当たらない。すべて個室で宴会が主のようだ。どの部屋も予約のセットがしてある。これからだそうだ。6人で丁度位の奥の部屋に案内される。ビールに合わせて定番のメニューの中からB級グルメのシロコロホルモンを発見、併せて湯豆腐などを注文。食べ物のメニューは豊富で何でもありそうである。日本酒は宣伝でよく見る定番ものの冷酒、燗酒、焼酎も10種類ほど芋では4種類くらいか。定番の日本酒の冷酒と芋のボトルを注文。新幹線の時間まで久々の交歓会。π(円周率)とe(自然対数の底)の謎めいた話で盛り上がるが頭も痛くなる。予定の8時で東・西への暫しの別れ。閉店準備の駅売店に駆け込み掛川茶を購入してこだまに飛び乗る。

話は違うが、掛川という土地は山内一豊が初めて一国一城の主となった地。今は坂本龍馬ブームで土佐藩主のイメージが強いが、この地で礎を築いたことは、数年前の大河ドラマで知られている。幕末の土佐藩士の大きな格差は少なくとも掛川時代にはなかったようだ。今の城は、近年に復元されたものだが、昨年、仕事の合間に寄った高知城も築城技術には秀でたものがある。近畿の藤堂高虎や加藤清正が築城の名人であったことは知られているが、案外に山内一豊もそうであったようだ。

掛川もご多分に漏れず、バブル崩壊と併せて大河ドラマの一豊・千代ブームも去り、今はシャッター商店街となっている。しかし、他の地方都市と違うのは会社の工場や研究所などが多くあり、新幹線乗降客の乗り降りも結構多い。そういうオジンも月一回の工場での会議での一員、昼・夜のミーティングにと商店街の一角に世話になってはいる。どちらかというと景気回復が現実的になれば、真っ先に元気になる街のようだ。ビジネスホテルが増えているいるのが表れか。一泊して掛川城でものんびりと見物したいものだ。


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