2014年1月6日(月)
表裏の出る確率が完全に等しく作られたメダルが2枚ある。表裏どちらが出るか、皆で賭けて遊んでいるとする。
① 1枚を投げたら表が出た。2枚目はどちらが出るほうに賭けるのが得か?
② 2枚同時に投げ、すばやく手で隠した。1枚だけあけてみたところ、表だった。もう1枚は表裏どちらに賭けるのが得か?
僕がいつでも分からなくなるのは、ここなのだ。何しろ単純なアタマなので・・・
正解は、① どちらも同じ、② 裏に賭ける方が得。
分かったようで考え込むと分からなくなる。これが『超・入門』で氷解することを期待したんだが、半壊じゃない、半解ぐらいかな。ただ、迷うのは僕だけではないことが分かった。
「モンティ・ホール問題」というタイトルで、この件が紹介されている。その問題文は以下の通りである。(P.74、一部改変)
【問題】
いま、3つのドアA,B,Cがあり、そのうちどれか1つに賞金が隠されている。回答者は1つのドアを選択し、賞金のあるドアを当てれば、賞金がもらえる。最初に回答者はドアAを選んだ。そこで正解を知っている出題者は、BとCのドアのうち、賞金のないドア(ここではCとする)を開け、回答者に「ドアAのままにするか、ドアBに変更するか」の判断を求めた。
回答者は変更するのが得か、変更しないのが得か、どちらでも同じか?
これは実質上、上記の②と同じ内容をもっており、正解は「変更するほうが得」で、変更によって賞金ゲットの確率が2倍高くなるのである。「ウソつけ!」と思ったが、説明を読んで黙らされた。黙らされたが、また呟いた。
【説明】
各ドアに賞金が隠されている確率が等しいとすると、最初の状態でドアAにある確率は3分の1、BまたはCにある確率は3分の2である。ということは、設問の状況でドアCに賞金がないと分かった瞬間に、ドアBにある確率は3分の2に跳ね上がっているのだ。だから・・・
「なるほど!」と一瞬、腑に落ちる。次の瞬間「待てよ」と悪魔が囁く。
仮に回答者が何も選択しないうちに「ドアCにはない」という情報が与えられたとしたら、ドアAとBのどちらにあるかは明らかに等確率。ところが、ドアAを選んだ後で「ドアCにはない」と言われたら、ドアBのほうが有利。
何でだ~~~???
「ドアCにはない」という追加情報はドアAとドアBの価値を高めるが、その高め方がドアBの方で大きいということなの?う~ん・・・!!!
この問題はアメリカのTVクイズ番組で取り上げられたんだそうで(その司会者の名前がモンティ・ホール Monty Hall)、テレビを見ていた経済学者達が軒並み「損得なし」と誤答したんだそうだ。この本で得た、いちばん有益な情報だったかも。
「金貨を投げて表が出たからと言って、つぎに表が出るか裏が出るかは、まったく予測不可能だが、二つを同時に投げて片方が表と知ったら、他方は裏と賭ける方が、表に賭けるより2倍有利なのである。」
(小針晛宏『確率・統計入門』P.34)
仕方ない、終わりの日まで悩み続けよう。
表裏の出る確率が完全に等しく作られたメダルが2枚ある。表裏どちらが出るか、皆で賭けて遊んでいるとする。
① 1枚を投げたら表が出た。2枚目はどちらが出るほうに賭けるのが得か?
② 2枚同時に投げ、すばやく手で隠した。1枚だけあけてみたところ、表だった。もう1枚は表裏どちらに賭けるのが得か?
僕がいつでも分からなくなるのは、ここなのだ。何しろ単純なアタマなので・・・
正解は、① どちらも同じ、② 裏に賭ける方が得。
分かったようで考え込むと分からなくなる。これが『超・入門』で氷解することを期待したんだが、半壊じゃない、半解ぐらいかな。ただ、迷うのは僕だけではないことが分かった。
「モンティ・ホール問題」というタイトルで、この件が紹介されている。その問題文は以下の通りである。(P.74、一部改変)
【問題】
いま、3つのドアA,B,Cがあり、そのうちどれか1つに賞金が隠されている。回答者は1つのドアを選択し、賞金のあるドアを当てれば、賞金がもらえる。最初に回答者はドアAを選んだ。そこで正解を知っている出題者は、BとCのドアのうち、賞金のないドア(ここではCとする)を開け、回答者に「ドアAのままにするか、ドアBに変更するか」の判断を求めた。
回答者は変更するのが得か、変更しないのが得か、どちらでも同じか?
これは実質上、上記の②と同じ内容をもっており、正解は「変更するほうが得」で、変更によって賞金ゲットの確率が2倍高くなるのである。「ウソつけ!」と思ったが、説明を読んで黙らされた。黙らされたが、また呟いた。
【説明】
各ドアに賞金が隠されている確率が等しいとすると、最初の状態でドアAにある確率は3分の1、BまたはCにある確率は3分の2である。ということは、設問の状況でドアCに賞金がないと分かった瞬間に、ドアBにある確率は3分の2に跳ね上がっているのだ。だから・・・
「なるほど!」と一瞬、腑に落ちる。次の瞬間「待てよ」と悪魔が囁く。
仮に回答者が何も選択しないうちに「ドアCにはない」という情報が与えられたとしたら、ドアAとBのどちらにあるかは明らかに等確率。ところが、ドアAを選んだ後で「ドアCにはない」と言われたら、ドアBのほうが有利。
何でだ~~~???
「ドアCにはない」という追加情報はドアAとドアBの価値を高めるが、その高め方がドアBの方で大きいということなの?う~ん・・・!!!
この問題はアメリカのTVクイズ番組で取り上げられたんだそうで(その司会者の名前がモンティ・ホール Monty Hall)、テレビを見ていた経済学者達が軒並み「損得なし」と誤答したんだそうだ。この本で得た、いちばん有益な情報だったかも。
「金貨を投げて表が出たからと言って、つぎに表が出るか裏が出るかは、まったく予測不可能だが、二つを同時に投げて片方が表と知ったら、他方は裏と賭ける方が、表に賭けるより2倍有利なのである。」
(小針晛宏『確率・統計入門』P.34)
仕方ない、終わりの日まで悩み続けよう。