2014年1月15日(水)
ええ、久々に。
乗換駅のエスカレーターは満員、追い越しレーンも前がつかえて皆足踏みしている。頭上のホームに列車の入ってくる気配があるが、このタイミングなら急がずとも間に合う。
僕の後ろに立ってる誰かは、それが分からないらしい。しきりに荷物や何か背中に当たるのは、何とか前に出たい様子だが、それは無理というもので。エスカレーターがホームに着く、最後の2歩が待ちきれずに、僕の肩に乱暴にぶつかって押し通った。
「気をつけろ!」
一喝するが、もちろん聞こえはしない。聞かずに済むよう両耳をイヤホンで塞いでいる。そんなことだから列車の音がよく聞こえずタイミングも計れず、人を押しのけて無用の駆け込み乗車をするのだ。
ゆっくり歩いて車両に入ると、若者はさっそくスマホを取り出している。その肘を軽く突いた。
「気をつけて、歩いてくれないかな」
まともに睨みつけた。
細い目が倍ほどの大きさに膨れ、憎々しげに見返してきた。このオヤジ、ボコにしてやろうかと顔に書いてあるが、腹が立ちすぎてか言葉が出てこない。人から注意されることに慣れずに育ってきたね。
「気をつけて!」
ダメ押しにもう一度、しっかり目を睨んで車両の奥に入った。後ろからかかってこられたらひとたまりもないが、そうはなるまいとタカを括っている。
実際無事、それだけの話でした。
***
こういうことはすまいと、昨年あたり自戒したのに、新年早々やってしまった。
たぶん当人は自分の何が悪いかよく分かっていないから、これでは行動修正につながらない。短気な相手に殴られてケガでもしたら、親にも神様にも申し訳が立たない。匹夫の勇とはこのことだ。いじめられている誰かのためならともかく、自分のことでこんなリスクを冒すものではない。第一、誰のためにもなりはしない。
気が立っているんだね、「気をつけて」は自分のことだ。
ええ、久々に。
乗換駅のエスカレーターは満員、追い越しレーンも前がつかえて皆足踏みしている。頭上のホームに列車の入ってくる気配があるが、このタイミングなら急がずとも間に合う。
僕の後ろに立ってる誰かは、それが分からないらしい。しきりに荷物や何か背中に当たるのは、何とか前に出たい様子だが、それは無理というもので。エスカレーターがホームに着く、最後の2歩が待ちきれずに、僕の肩に乱暴にぶつかって押し通った。
「気をつけろ!」
一喝するが、もちろん聞こえはしない。聞かずに済むよう両耳をイヤホンで塞いでいる。そんなことだから列車の音がよく聞こえずタイミングも計れず、人を押しのけて無用の駆け込み乗車をするのだ。
ゆっくり歩いて車両に入ると、若者はさっそくスマホを取り出している。その肘を軽く突いた。
「気をつけて、歩いてくれないかな」
まともに睨みつけた。
細い目が倍ほどの大きさに膨れ、憎々しげに見返してきた。このオヤジ、ボコにしてやろうかと顔に書いてあるが、腹が立ちすぎてか言葉が出てこない。人から注意されることに慣れずに育ってきたね。
「気をつけて!」
ダメ押しにもう一度、しっかり目を睨んで車両の奥に入った。後ろからかかってこられたらひとたまりもないが、そうはなるまいとタカを括っている。
実際無事、それだけの話でした。
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こういうことはすまいと、昨年あたり自戒したのに、新年早々やってしまった。
たぶん当人は自分の何が悪いかよく分かっていないから、これでは行動修正につながらない。短気な相手に殴られてケガでもしたら、親にも神様にも申し訳が立たない。匹夫の勇とはこのことだ。いじめられている誰かのためならともかく、自分のことでこんなリスクを冒すものではない。第一、誰のためにもなりはしない。
気が立っているんだね、「気をつけて」は自分のことだ。