2014年9月17日(水)
さんざん考えて、「レッテル」という言葉に落ち着きかけている。だけど、これって・・・
え~い、もう時間がない。続きは後で。
***
今日の患者さんの中に、大学院で英米文学に取り組んでいるという若者あり、つい食指が動く。
「して、英と米ではどちらに関心がおありで?」
「アメリカです、20世紀前半の。」
「ロスジェネですね、フィッツジェラルドとか?」
「まさしく」
お調子乗りが言い当てることもあるもので、思いがけず話が弾んだ。
別の患者さんは、不機嫌に押し黙っているのを何とか寛げたいと思い、「趣味 → 散歩 → 美術館 → 故宮博物院展」と辿って、美術展の話になったとたん、別人のように表情が輝いた。
この商売はやめられない。
***
「レッテル」の話だ。
Labeling is central to the process of stigmatization.
人にレッテルを貼るという行為こそは、スティグマ形成過程の中核を為すものである。
こんな感じでどうだろう。少々説明的に過ぎるけれど、ポイントは labeling を「レッテルを貼る」とやったらどうかということだ。
そう思い立って高校以来使い慣れた英和辞典を開けば、下記の例文あり。
The bottle was labeled "Poison." びんには「毒薬」というレッテルが貼ってあった。
They labeled him a liar. 彼を嘘つきと呼んだ。
前者のレッテルはラベルと同義で(今ならその方が良い)、後者は「人は彼に嘘つきのレッテルを貼った」と言い換えられる。
ああ良かった、これでいいのだ、これで行こう。
ただ分からないのは、今どきの若者が「レッテル」という言葉をどれほど親しく感じるか、そのことだ。死語とは言わないまでも、半死半生みたいな言葉を使ってドン引きされてはつまらない。ピッタリな言葉なんだけどな。
さあどうだろう?
さんざん考えて、「レッテル」という言葉に落ち着きかけている。だけど、これって・・・
え~い、もう時間がない。続きは後で。
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今日の患者さんの中に、大学院で英米文学に取り組んでいるという若者あり、つい食指が動く。
「して、英と米ではどちらに関心がおありで?」
「アメリカです、20世紀前半の。」
「ロスジェネですね、フィッツジェラルドとか?」
「まさしく」
お調子乗りが言い当てることもあるもので、思いがけず話が弾んだ。
別の患者さんは、不機嫌に押し黙っているのを何とか寛げたいと思い、「趣味 → 散歩 → 美術館 → 故宮博物院展」と辿って、美術展の話になったとたん、別人のように表情が輝いた。
この商売はやめられない。
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「レッテル」の話だ。
Labeling is central to the process of stigmatization.
人にレッテルを貼るという行為こそは、スティグマ形成過程の中核を為すものである。
こんな感じでどうだろう。少々説明的に過ぎるけれど、ポイントは labeling を「レッテルを貼る」とやったらどうかということだ。
そう思い立って高校以来使い慣れた英和辞典を開けば、下記の例文あり。
The bottle was labeled "Poison." びんには「毒薬」というレッテルが貼ってあった。
They labeled him a liar. 彼を嘘つきと呼んだ。
前者のレッテルはラベルと同義で(今ならその方が良い)、後者は「人は彼に嘘つきのレッテルを貼った」と言い換えられる。
ああ良かった、これでいいのだ、これで行こう。
ただ分からないのは、今どきの若者が「レッテル」という言葉をどれほど親しく感じるか、そのことだ。死語とは言わないまでも、半死半生みたいな言葉を使ってドン引きされてはつまらない。ピッタリな言葉なんだけどな。
さあどうだろう?