一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1461   啓蟄や娘を箱に入れ直し   士朗

2015年03月07日 | 

「箱入り娘」という娘が昔からいる。大概、貴族か大地主、大金持ちの娘で、外部の一般人(雑菌)とほとんど接触せずに育てられ、純粋培養された娘のこと。有名な何々女学院などに通ういわゆる「おひい様」のことである。但し、おひい様と言っても、ピンキリではある。

 さて、箱入り娘に育て結婚させたのだが、どういう訳か出戻って来た。仕方なくバツイチの娘を、もう一度仕込み直そうということらしい。しかし、箱に入れ直すことはできても、箱入り娘にすることは更に難しいに決まっている。子育ての失敗は、取り返しがつかないし、仕込み直しは効かないのだ。

アオキ(青木)

 

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