一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1753   秋の蚊の御付きの如く忍び来る   まる

2016年10月23日 | 

「御付きの人」とは、身分の高い人のそばについていて、その世話をする人、と辞書にある。おとも、従者。男には男の、女には女の御付きだろう。

私は、身分も高くないし、一度も「御付きの人」を持った経験がないので、この句はとても新鮮に感じる。控えめな妻なら、御付きと言えなくもないが、そんな妻、探しても日本にはたぶんいないだろう。

身分の高いお金持ちの奥様に(作者は女性だから)、御付きの人が蚊なんて実に面白い。作者は、ストーカーや護衛も候補に考えたらしいが、ストーカーは恐怖を、護衛は政治家を連想して、面白くない。

「ラマンチャの男」のドン・キホーテとサンチョを思い出すが、サンチョが蚊なんて面白くて笑ってしまう。

キチジョウソウ(吉祥草)

コメント (3)
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