一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2169    第291回 十一月 岩戸句会  

2020年12月01日 | 岩戸句会

ぶつぶつと呟き聞こゆ紅葉川    薪    

コロナ不況の保護猫貰う小春かな

  

畑道を静かに揺るる草紅葉     イヨ

雪富士を背負い夕べのかの山よ

 

障子張る祖母のまねして母まねて  洋子

テレワーク息子は別人おでん煮る

 

朝時雨軒に二連の柿すだれ     裕

昼時雨冬芽を硬く暖かく

 

見習いの剪刀のリズム松手入れ   稱子

労りの二人の暮し鳳仙花

 

風水の幸せ色の大銀杏       凛

時雨駅傘をさす人ささぬ人 

 

冬の朝株式欄と新コロナ      炎火 

富士壺と同じ遺伝子雪の富士     

 

二千キロ飛行する蝶密を吸う    パピ       

時雨るや俊寛僧都流刑の地 

 

風水の幸せ色の大銀杏       凛

時雨駅傘をさす人ささぬ人 

 

秋灯火頁繰る指眠り入る      さくら

夜長し多くなりゆく生返事 

 

赤い橋人の恋しい時雨傘      一煌 

舞うほどの花をもたざる冬桜 

 

半日で障子張り替え大欠伸     豊春

夕時雨取り残されし庭草履

     

空になき都民憧れの天の川     余白

朝時雨継ぎはぎ補修の舗装道

 

 

秋深し一番星のお湯の中      沙 会

冬浅し水かけ論も会話中  〃

 

来年の手帳ぼちぼち買わなくちゃ  貴 美

胸に抱く焼き芋温し帰り道  〃

 

冬木立朝日大きく呑み込みぬ    鞠 

いろいろの冬のヤモリと出会いけり 

 

野の花を挿して勤労感謝の日    雲水

鬱蒼と猪のぬた場の濁り水 

コメント
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