一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

613  万緑や人は旅人風渡る  稱子

2012年06月14日 | 

(ばんりょくや ひとはたびびと かぜわたる) 

 人によって時期も誘因も違うだろうが、「人生は旅だ」ということに、いつかどこかで必ず気付くはずだ。

 この句は、3段切れであり「風渡る」が唐突な感じがして疑問は残るが、やはり「人は旅人」に日本人としての無常観や諦観が感じられ、「人」が作者自身「私も旅人」と思わせている。

 この「気付く」ということが、本人にとって大事なことなのであって、我々も大事にしてあげなくてはならない。そんなこと昔から言われているから陳腐、と言ってしまえばそれまでで、話にならない。

ネジバナ(捩花) ラン科ネジバナ属の多年草、別名モジズリ(綟摺)。


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