一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1531   いとおしむ生命のあかり金蘭よ   章子

2015年06月28日 | 

 20年ほど前、キンランを近くの林で見つけ、庭に移植してダメにしたことがある。ようやく今頃になって調べてみると、菌根菌の中の外菌根という特殊な菌根によって生きる、育てることが極めて難しい絶滅危惧種であった。元々は、日本ではありふれた和ランの一種であったが、1990年代ころから急激に数を減らしたそうである。私がキンランを見つけたのは、その時一回限りである。

 作者は、そういったキンランの事情をよく知っているのであろう。だからこその「命の明かり」であり、「いとおしむ」のである。


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