良夜、流木に腰かけている作者。流木は浜辺にあるのだろうか、それとも公園や作者の家などに運ばれたものだろうか、又女性であれば、独りのはずがないから恋人といるのだろうかなどと想像を膨らませる意味深長な句である・・・・・などと考えていたら、この句には、次の作者自身の英訳が付いていた。
I sit on the driftwood
on the small island beach--
this moonlit night
これには(on the small island beach)が説明として付け足されているのだ。理由は、英語でも575の韻を踏むように工夫がなされたのだろうと思う.しかし、この英語俳句を日本語にしてみると、俳句ではなく短歌になってしまうのである。
流木に腰かけてゐる良夜かな小さな島の小さな浜辺
白ヒガンバナ