社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

1月28日(木)

2016年02月05日 00時39分08秒 | 2016年

  8時起床。大浴場でシャワーを浴び、身支度を整える。

  今日と明日は、月曜日と同じ中小企業診断士の先生を講師に迎え、具体的な再生計画の立案演習をグループワークで行う。具体的な事例を元に、まずはヒアリング項目を整理し、どのような情報を収集する必要があるかについて考える。今回の研修全体を通して学んだのは、何より先に資金繰りの現状を把握しなければならないということである。極端な話、もしかすると支援先は明日に迫った支払いが出来ない状態に陥っているかもしれない。そのような場合、何はともあれ、その資金をどのように集めるか、もしくは何とかして支払いを先延ばしに出来ないかを考えなければならない。直近の資金繰りに問題がないかを確認できて初めて、腰を据えた再生支援に取り組むことが出来るのである。

  昼食は、東大和市駅前にある蕎麦屋「丸越」のすき焼きうどん。当初は鍋焼きうどんを食べようと思っていたのだが、そのメニューを見て、「そういえば、実家では昔、すき焼きの最後にうどんを入れて食べていたな」という思い出がよみがえり、思わず注文した。甘じょっぱいすき焼きのタレに、うどんはよく合う。そういえば、最近は実家ですき焼きをしてもうどんを入れなくなったが、どうしてだろう。

  午後も、引き続きグループ演習。論点は、収益性の改善に移る。収益性の改善、つまりは利益創出のためにまず取り組むのは、経費の見直しである。利益率が10%の企業の場合、10万円の利益創出のためには売上を100万円増加させなければならない。一方で、経費を見直して10万円減額させれば、その金額がそのまま利益となる。どちらの取り組みがより容易かは明らかだ。そして、具体的な見直しのポイントとしては、業種により差はあるものの、無料省エネ診断の実施等による光熱費の削減や不要な資産の売却、保険の見直し、役員報酬を含んだ人件費の削減などは全業種に共通する部分だろう。まずは経費を削れるだけ削る。売上高の拡大は、その後だ。そんな話を聞きながら、「あ、これって野球と一緒だなー」と思った。近年は賛否両論あるようだが、野球には昔から「打線は水物」という格言がある。実力に比例して安定的な結果が出る守備に対して、攻撃には好不調の波があり、必ずしも実力通りの結果が出るとは限らない、というものである。これは企業経営に置き換えてみれば、「売上は水物」となる。どんなに良い商品でも、外部の様々な環境変化によっては、全く売れない時もある。一方で、経費の削減は外部環境の影響はほとんど受けず、努力すればするだけの効果が出るのだ。野村克也さんが監督時代に守備力(投手力)を重視したように、企業の監督(経営者)もまずは経費に目を向けなければならない。

  夕食は、寮の近くに最近出来たらしいインドカレー屋「ドゥルガダイニング」へ。バターチキンカレーとバターナン、タンドリーチキン、ドリンクにはバナナラッシーを注文。最初に出て来たバナナラッシーの美味しさに驚かされる。バナナジュースのまったりとした甘さと、ラッシーの喉ごしの良さが相まって、濃厚な味と飲みやすさが両立されている。ただ、カレーは少ししょっぱさが気になった。

店内ではお線香がたかれ、お供え物が置かれている。

絶品、バナナラッシー。

  寮生活最後の夜なので、近所のヤオコーでフルーツの盛り合わせとプリンを購入し、寮へ戻って食べる。私なりの打ち上げである。久しぶりに飽きるほど果物を食べた。

  洗濯を済ませ、ある程度の荷造りを済ませてから、22時前に就寝。こういう生活リズムが理想だとはわかっていても、続けることは現実的に難しい。