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11月25日(金) 支笏湖の秘湯。

2022年11月27日 10時27分28秒 | 2022年

 6時半起床。

 ホテルの目の前にあるコインランドリーへ行き、昨日までの衣類を洗濯する。

 朝は6時から開いているが、さすがに誰もいない。これまでにもいたことはない。

 次にここに泊まるのは、早くても来年の1月末だろう。

 朝食は、昨晩セイコーマートで買ってきたポテトサラダサンドとプロテインドリンク。ここ2日の摂取カロリーが多いので、大好きなバイキングは自粛する。

 9時前にホテルをチェックアウトして、自社の施設見学をしてから千歳へ戻る。

 別件で札幌出張だった上司も合流し、スープカレー「GARAKU」で昼食。

 野菜が15品入ったカレーを注文。カレーも野菜も美味しいが、やはり私は普通のカレーのほうが好きだ。

 今日帰る先輩を空港までお送りし、ついでに買い物もしてから再出発。

 まずは、以前食べて美味しかった牛タン屋「赤兵衛」で夕食用のお弁当を購入。駅弁のような温められる容器なので、時間が経ってからでもホカホカの牛タンを食べられる。

 仕事を終えてから、「ノーザンホースパーク」へ立ち寄る。まずは神様にご挨拶。

 日が暮れてきて寒いが、冬の自然と馬の匂いが入り混じって心地よい。

 フサイチペガサスにもご挨拶しておく。

 日本近代競馬の結晶を産出した名牝、ウインドインハーヘアにも会えた。お元気そうで何よりです。

 徐々に風が冷たくなってきた。

 外に出ていた馬たちが続々と厩舎に戻っていき、それに伴って人も減っていく。

 せっかくなので、乗馬・功労馬厩舎へも行ってみる。

 ウォーキングマシンでの運動が終わったところかな。お疲れ様でした。

 みんなで何かお喋りしているのだろうか。

 アドマイヤジュピタ。春の天皇賞(G1)や阪神大賞典(G2)、アルゼンチン共和国杯(G2)などで優勝しているステイヤーである。とてもおっとりしている。

 ヴァーミリアン。グイッポをしたり舌を出してふざけたり(?)と愛嬌たっぷりだが、大レースを勝ちすぎていて主な勝鞍がどれかわからないくらいの超一流馬である。

 改めて見ると凄まじい実績だ。国内のダートG1を総なめにしている。

 フォゲッタブル。女傑・エアグルーヴの産駒で、菊花賞(G1)2着やステイヤーズステークス(G2)1着など、長距離での実績がある。

 とても甘えん坊で、撫でてくれと催促してくる。

 クォーターホースのロメオくんはうたた寝中。しかし、耳を見るとこちらの存在に注意を払っていることがわかる。怪しい者ではないとわかってくれただろうか。

 ホースギャラリーにも立ち寄る。

 先ほど私が「神様」と呼んだ吉田善哉さんによって創業された社台ファーム(社台グループ)の軌跡を学ぶことが出来る。

 善哉さんの記録を読んでいくと、数多く積み上げられてきた実績はもちろんだが、文字からだけでも馬に対する圧倒的な情熱が伝わってくる。大げさでも何でもなく、この方が今の日本競馬の基礎を作った神様だと思う。

 数多くある彼の実績のひとつが、サンデーサイレンスをアメリカから輸入してきたことだろう。これが日本競馬の歴史を一変させた。

 以前、とある有力者の方が「海外から輸入した種牡馬で本当に成功したと言えるのはノーザンテーストとサンデーサイレンスだけ」と仰っていたが、そのどちらも吉田善哉さんが買ってきた馬である。

 そして、そのサンデーサイレンスの最高傑作は言うまでもあるまい。

 私が本当に悔しいのは、この馬の走りを生で見ることが出来なかったことである。一度でいいから見てみたかった。

 種牡馬としても大成功を収めたディープインパクト。サンデー、ディープと繋いできた血を、次に広げていくのはどの馬だろうか。私はシルバーステートに期待しているが…。

 今日の全ての行程を終了し、宿泊先へ向かう。今日の宿泊先は支笏湖にある。

 思っていたよりもはるかに大きな湖だ。

 暗くなってきていることもあって、美しさと同時に恐ろしさのようなものも感じる。

 メインの温泉街のほぼ対岸にぽつんとある秘湯「丸駒温泉旅館」に泊まる。

 ここ数日は洋室だったので、和室に泊まれるのが嬉しい。

 さっそく温泉に入る。ここの温泉は塩化物泉で、ほんのり塩辛い。支笏湖畔にある天然露天風呂は地面から天然温泉が湧き出していて、支笏湖の水で温度調整をしているという文字通りの天然温泉。深さも支笏湖の水量によって変化するとのことで、今日は120cmと深くなっていた。真っ暗なので湖面はよく見えないが、波の音が心地よい。(写真は宿のHPから借用しているので、日中のもの)

 通常の露天風呂からも支笏湖が一望できる。泉質が濃く、ゆっくり浸かるのはこちらのほうがいい。噂どおりの素晴らしい温泉だった。(写真は同様)

 夕食は、「赤兵衛」で買った牛タン弁当。温め容器に入っているので、仙台の牛タン弁当のようにホカホカのものを食べられる。

 厚切りの牛タンだ。辛味噌をつけて食べるとどんどんご飯が進む。これだけ美味しいと、一度お店で焼きたてを食べてみたくなる。

 食後のデザートは、「もりもと」の雪鶴。バタークリームの甘じょっぱさが懐かさを感じさせる。

 「柳月」の三方六も食べる。

 小割なので食べやすい。3本くらいは一気に食べられてしまう。

 「三星」のよいとまけ。空港で初めて見つけてジャケ買いした。

 ハスカップジャムが濃厚なロールケーキだ。外側までジャムがついているので、ありがたいような食べづらいような。

 お菓子のお供はコアップガラナ。今夜は北海道物産祭りである。

 深夜、前職時代の先輩と電話で話をする。山奥の1軒宿なので電波がどうか不安だったのだが、WiFi環境が良好でネット電話が使えたのでありがたかった。

 1時過ぎに就寝。