岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

自作ラーメンオフ会 その参

2009-12-08 12:34:51 | 自作ラーメン
さて、5杯超のラーメンをおなかに詰込み、自作ラーメンの知識も頭に詰込み。
そして皆様からいろいろお土産を頂きまして、大和にあるミミコ嫁の実家に帰宅です。

一宿一飯の恩義で、こちらでも再度デミグラーメンを作ります。

その前に・・・


HIRYU氏からお土産に頂いた隼人瓜をスライスして、ローストポークのスライスを合わせ、オリーブオイルと酢と塩の極シンプルなドレッシングで和えた隼人瓜のサラダ。

その後のデミグラーメンも概ね好評です。

そして、



これ・・・。
なんだ、またデミグラーメンかよ・・・と思うでしょうが・・・。


麺が違います。
これはたけあき氏から頂いたオーションの麺で作った、デミグラーメンfeat.たけあきの一品。
プリッとしたオーション独特の切れ味の麺は、自分の全粒粉麺よりも相性が良いかも。
麺の違いでぜんぜん違う印象になるのは、自作ラーメンの奥深いところです。

ちなみに本日6杯目・・・もうしばらくラーメン食べなくていいや・・・。
それにしても、本当に勉強になった会でした。
ご一緒した皆様。
お疲れ様でした&ありがとうございました。

また是非参加させてください。
ではでは


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自作ラーメンオフ会 その弐

2009-12-08 00:22:27 | 自作ラーメン
さて自作ラーメンオフの続きです。

製麺講座も終わり、たけあき製麺とデミグラスープのエキシビジョン的余興も終わったところでさて、みなさんのラーメンの試食が始まりました。

まずトップバッターはたけあき氏。

同氏のテーマは鶏の香る醤油ラーメン名づけて「トリショウ」




なんとこのスープ、鶏、こんぶ、醤油、塩だけで構成されています。
具もシンプルに鶏肉チャーシューと干したけのこ。
この鶏中心のスープがシンプルなのに深くて滋味深い味わいです。
後ろに引っ込んでいますが、昆布の旨みの下地も重要なのでしょうね。
そして上に浮いているのは、背脂・・・ではなくとり皮のミンチ。
麺は、ツルツルシコシコの小麦を感じる麺で。加水率も極平均的な麺。

材料を極力減らして、しかし美味しさも追求するという線を狙ったラーメン。
家庭で作ることを考えた自作としては一つの答えだと思います。

それにしても、正直無防備すぎるラーメンにビビリました。
だれでも作れそうな一杯・・・しかし技量的にこのクオリティを再現することはまず難しいでしょう。
このラーメンはたけあき氏、ご自身も言っておりましたが、「最初に出すべきラーメン」ということに頷けました。

ちなみに、このラーメンの麺ですが、二郎で有名な強力粉、オーションで打った別バージョンがありまして、このオーション麺はブツブツとした固い歯ごたえの麺。
そちらも試食してみましたが、麺が変わるとこうも変わるのか!というくらい別物のラーメンに変身しました。
麺が固いからというわけではないですが硬派な男性的印象のラーメンでした。
う~~ん麺の世界は奥深い。

続きましては本日欠席の、でかぞう氏・・・の後輩さんが持ってきたでかぞうラーメンの材料をゲスト自作派@岡山氏が調理いたしました。
でかぞう氏の命名は「鶏香るコンソメ!女ラ-メン!」




コンソメスープを三重に取ったという濃厚なコンソメスープ。
きのこをふんだんに使った醤油だれとかつお節などを加えて作った醤油だれのWだれが複雑さを増しています。
スープの表面には
こちらもたけあき氏と同じく鶏チャーシューなのですが、味付けは結構しっかりしていて、対照的。スープに近い味付けがされているので味付けが濃くてもスープや麺の邪魔をしません。
逆にメンマは少し違う風味が感じられこちらは味のアクセントになっています。
メンマの横にチョコっと添えられた松茸・・・三重取りのスープといいこのラーメンの原価いくらなんだ・・・。
もやしのトッピングは茹でたもやしに鶏脂、塩、胡椒を絡めた自作派@岡山氏のアイディア。
思わぬところで二人のコラボレート。
そしてその頂に構えるのは玉子の黄身のしょうゆ漬け。本当に何から何まで凝ってます。
麺はプルプルした食感の手打ち麺。
たけあき氏、自作派@岡山氏の二人はこの麺、少々評価が辛かったのですが、自分にとっては完成度の高い麺だと思いました。

ちなみに岡山氏に教えてもらったのですが、このトッピング関係は多少空気に晒して、乾かした方がスープを吸ってなじみが良くなるそうです。
なるほど~こういったものは干からびてはいけないと思っておりました。

でかぞう氏が突いて岡山氏が捏ねたコラボラーメンでありました。

そして、そしてそして、3番手でワタクシ、iwaYohのデミグラーメンの登場です。




例によって、このラーメン用に調整しつつ手作りしたデミグラスソースにかつお出汁を合わせたダブルスープ(片方はソースですが・・・)、それにデミグラスソースを作った際の2番のフォン、赤ワイン、醤油を合わせて半分程度になるまで煮詰めた醤油だれを加えます。
麺は全粒粉を1割入れた幅広の平打ち麺。
具はチャーシュー代わりのローストポーク、トマト、茹でもやし、そして香りのものとしてバジルを添えてあります。
これを鍋などの関係で2杯ずつ作ります。
麺を茹で、スープを注ぎ・・・まず最初の2杯出来ました。
これをたけあき氏、自作派@岡山氏にサーブ・・・緊張の瞬間です。第一声はどうなのか?
次の2杯に取り掛かるので、二人に背中を向けつつも・・・非常に木になる後ろの声。
「美味い!」の声が聞こえて一安心。
自作派@岡山氏からも「バランスの良い一杯」という評価を頂きました。
引き続き、HIRYU氏、seiji氏の2杯を作り、お二人にも好評をもらい一安心。
最後に自分用の一杯を作って自分でもテイスティング。
うん美味い!
自分で作って自分で美味い・・・まあ自己満足100%の世界。
まあ、自作の醍醐味であり、暗さでもありますな。

しかし、自分が作ったラーメンを同じ趣味を持つ人に食べてもらい意見をもらえるのは、貴重な体験。
オコガマシイ話ではありますが、苦労して作った甲斐がありました。
本当にここまで来れてよかったと思います。

さて、続きましてはラーメン店店主のseiji氏。
本物の登場です。
本来なら和牛のテールを使った味噌ラーメンを作るはずだったのですが、いろいろトラブルがあり、「プロの作る王道の味噌ラーメン」に変更。



出てきたのは大迫力のチャーシューが特徴の味噌ラーメン。
ご自身のお店の厨房と、家庭用コンロとの火力の差にも苦しまれていたようですが、もやしなどの野菜を中華なべで炒め、そこにスープを注いで作るいわゆる鍋調理の味噌ラーメンは正調の札幌味噌ラーメン。
麺はガシッとした歯ごたえの硬質麺。
上に乗っているおろし生姜をスープに溶かすとこれは良いアクセント。
正直出来上がるまで、大変そうだったので「大丈夫かなあ」と思っておりましたが、そこはさすがにプロが作るラーメン。
家庭で作るものとは、スケールの違うラーメンでした。

そして最後はHIRYU氏の作る「HIRYU式坦坦面BLACK」




酸味を感じる辛いスープに山椒、八角を加えた香りの高い自家製ラー油・・・そしてなんと手作りの芝麻醤。
いや~芝麻醤を自家製で作る人をはじめてみました。
そしてその上には肉味噌、炒めたターサイ、ほうれん草、そして隼人瓜。
コッテリ辛いスープにアッサリした野菜を乗せるヘルシーな演出。
麺は自分と同じ全粒粉を使用したという、自家製手打ち麺。
実は製作過程のスープを味見して、ちょっと素っ気無いなあ・・・と思ったのですが、HIRYU氏の「これが変わるんです」という言葉に期待した通りに、スープ、麺、具が合わさることでさまざまな食材が複雑に補い合う素晴らしい坦坦面になりました。

ちなみに、HIRYU氏の隼人瓜ですが、料理に入る前に、HIRYU氏がスライスして塩もみしたものを作ってくれまして、これがしゃきしゃきしてみずみずしくて美味しい。
時々我が家で糠漬けで隼人瓜を作ったことはありますが、こんなに美味しい隼人瓜は初めて食べました。
ラーメンを食べる合間の口直しにも最適で、これはHIRYU氏の特別賞でしょう。

以上5杯のラーメン+エクストラ数品の試食会は終了。自分たちの食器、器具を洗ってお片づけ。
終わって今度はお互いのラーメンの感想などを言い合い自作ラーメントーク。
みなさんそれぞれに自作ラーメンについて熱い情熱と深い知識を持っていて、本当に勉強になりました。
とくに自作派@岡山氏の岡山ラーメン学会の話は興味深く。
たけあき氏も岡山に赴き、ラーメン学会として地元の朝市に出店した話は、自作をやるものとして一度はやってみたい領域の話でした。

いや~本当に勉強になった会でありまして、ぜひぜひ次回も参加したいと思える会でありました。

追記
私事多忙につき、ブログの更新が滞り、前の記事以降の続編が遅れましたことをお詫びいたします。

ちなみに・・・この話、もうとちょっと続きがあります。
ではでは


■ラーメンが好きっ!


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