はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

気になって仕方ない、、、、

2010-09-30 | 友人たち
金曜の夜は 主人と  ライブ を聞きに行った。

数週間前 20年ぶりに 偶然あった ドラマーのトムさんも 

このバンドで その夜 演奏しており

期待以上 の楽しい夜を過ごす事が出来た。

トムさんに会ったのは 偶然の出会いから 数えて 今回が3度目 になる。

休憩時間にトムさんが 私たちの座っていたカウンターにやって来て

しばらく 話をしてくれた。





シカゴ出身の彼は 13人兄弟姉妹 の中で育ち

彼がドラムを叩くようになったのは 7歳の時

兄弟姉妹も 皆 音楽をしており

一時 兄弟で バンドを組んでいた事もあったらしい

聞きながら なにやら ジャクソン5 の姿が浮かんだ。



しばらくしてトムさんが 

”僕の娘の写真を見るかい?”

と言って 財布を取り出した。

アメリカの方たちは ワーレットサイズ( 名刺大)と呼ばれる大きさで

家族や親戚、友人たちの写真を財布の中にいれ 

人に見せながら 会話をする事が良くある。

人によっては 何十枚という 写真を 

財布に入れてある人もいる。




乳児期、幼児期 そして 小学生だった娘さんの写真を私に見せながら

トムさんが 2年半前に亡くなった 彼女の事を話始めた。


彼女は9歳で 12個の楽器 をこなし

トムさんご夫婦は 娘さんが 

どこか おかしいんじゃないか と 

心配し 医者にまで連れて行ったという。


”そしたら ”異常はない”  と 言われ 安心したよ。”



と あの頃を 思い出すように 言った 彼の瞳が 微笑んでいた。



ある日 トムさんと9歳の娘さんが

ドライブ中に 事故がおき

娘さんは 亡くなられた。


”僕が変わりに死ねばよかったんだ。”

 
そういった トムさんの表情に 彼の 深い心の傷 を感じ

胸が痛んだ。

あれから この事を 思い出す度に 胸が詰まり 

気になって仕方ない。




事故で 重体だった トムさんが

奇跡的に 助かったのは

彼が ランナーだった からと医者は話したという。


”今度 最後のマラソンに出場しようと思っている。”


と 言った彼に


”きっと 娘さんも一緒に走ってるよ。”

と 言うと


トムさんが にっこり 微笑んだ。


仕事やバンドそして ボランテイア活動 に忙しい彼だが

いつか ゆっくりと 時間を共に過ごそう

と言って

その夜 私たちは 彼と別れた。






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