水曜の夕方、ヒップホップのクラスで踊っていると
手首につけていた fitbit が
突然バイブレートする。
激しい運動になるこのダンスでは
多くの歩数が追加され
1万歩を越えると
バイブレートして知らせてくれるので
今回もそれだろう と
バンドについた小さなスクリーンを
チェックすると
中華シェフから電話が入っている知らせだった。
クラスが終了してから
スマホに残されたメッセージを聞くと
" 僕の携帯に電話をくれ" とある。
(仕事に行くように頼まれたら
ちゃんと断ろう。) と
気持ちを強く持って 電話をすると
仕事とは無関係な話だった。
その日 シェリーさんの高額な医療費の話を
職場でしていた事からか
治療費が気になり
子供を救急に連れて行くかどうか を
悩んでいる様子であった。
彼らの子供は3歳と8歳 と まだ幼い。
幼い子供が救急に行く必要があるかも知れない
と知り
医療費の心配をしている場合ではない と
話したが
電話の向こうで
言う言葉に困っている中華シェフを感じ
娘に聞き
折り返し電話する と言って電話を切った。
中華シェフと寿司シェフのご夫婦は
会社の医療保険に加入しているが
幼い二人の子供達は
アイオワ州がだしている子供用の医療保険を利用している。
家族構成とその収入によって
子供1人 につき
月 0から40ドルで入れる
Hawk-I という保険だ。
教師をしている娘の医療保険は無料だが
それに家族を加入させると
一ヶ月5-600ドル(5~6万円)かかる為
カメ君とけいちゃんは
中華シェフの子供たちと同じ保険を利用している。
一度 カメ君が高熱を出し
救急を利用した事があったので
娘にその時の事を思い出してもらったら
全て保険が効き
一銭も支払う必要がなかった と言う。
家族の収入や家族構成によっても
カバーは違うかも知れない。 と付け加え
その話をすると
電話の向こうで すっかり 安心でもしたような
中華シェフの声が返って来た。
中国に住む父親が脳卒中で倒れ
急遽 帰国されたが
意識のなかったお父様も会話が出来るほど
元気になられ
先週アメリカに帰って来た中華シェフだ。