ダイアモンド発掘に行くパークまで
イリノイから片道車で12時間かかるとあり
オーディオブックを市の図書館で借りて来た。
DVDは1週間だけれど これは本と同じく3週間レンタル出来る
何を借りるのか決めていなかった私は
ネットフリックスNetflixで話題になっているドラマ
”13の理由(13Reasons why)”を思い出し
そのオーディオブックを借りることにした。
自殺した女子高校生がその理由を友人に残す
という内容で
ジェイ アッシャー Jay Asherのヤングアダルト小説で
図書館のティーンゾーンに置かれている。
多感である青年期に自殺を考えた人は多いだろうけれど
私も ”死にたい” と そんな言葉を何度も使うことがあった。
何がそうさせたのかも
それがどんな気持ちだったのかも
もう思い出せないけれど、
奇妙な、、、というか
笑ってしまう、、呆れてしまう、、そんな過去は思い出せる。
高校時代の事
何か私にとってはショッキングな事があり
目の前が真っ暗になった。
”目の前が真っ暗になる って言う表現があるけど
ほんとになるんだ、、。” などと
もう一人の自分がそんな事を思いながら
明日の朝をイメージし始めた。
すると高校に登校する学生たちの姿が見えるのに
どこを探しても自分が見つからない。
少々焦り始めた私は高校の門に意識を集中させる、、、が
自分はどこにもいない、、、。
”あーー 私は明日 この世に存在しないんだ。
今日 死ななくてはいけないんだ。” と
冗談のような話だけれど
あの時の私は死ぬしかない と思い
自分が死んだあと人に見られたくない物を片づけ始めた。
特に日記
アッそうだ 私は自殺したいと思う度に日記を焼いていた、、。


身体を動かし部屋の片づけをしているうちに
まるで 心の中の霧でもがはれていったのか
明日の自分をイメージ出来るようになった。
”なんだ 私 明日も生きてるやん、、。” と
自殺などせずその日を終えた。
もう一つはアメリカでの事、、、。
アメリカでの最初の数年、、いやもっとかな、、、は
今までの人生で最も辛かったけれど
死にたい と思わなかったのは
乳児の子供を残して死ねなかったから、、、
子供の為ではなく
自分の子が私を知る事もなく
自分以外の人の手で育つのが嫌だったからだ。
生きるんだったら 幸せになるしかない。
そんな事を考えながらひたすら生きて来たけれど
結婚生活への不満は時々芽を出し
特にお酒に酔った時に心が暴れる事はあった。
もう子供たちも大きくなっていた頃の事
ある夜、お酒に酔いバッキーと口論をした私は
ナイフで手首を切ろうとした。
それに驚いたバッキーは私の手からナイフを取り上げ
あやすように私を寝室に送った。
そして 自分はキッチンの隣にある居間のソファーで寝た。
夜中目を覚ました私が水を飲みに行こうと
寝室のドアを開けると
ガラガラ と大きな音がする。
”一体何なんだ。” と
ドアの所でポカンとしていると
その音に目を醒ましたバッキーが飛んで来た。
バッキーは真夜中私がナイフを取りにキッチンに行く事を心配し
寝室のドアの前にビールの空き缶を積み重ねておいたのだった。
