はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

分からない

2024-04-24 | 

ケーキのオーダーを仕上げていると

”ヘイ ネイバー” と言う男性の声がした。

 

顔を上げると 

麦わらのカウボーイハットを被ったボブさんが

棚に並べたパンの間から顔をだしていた。

 

我が家の近所に住むボブさんは

既にリタイヤされ奥さんと二人で

丘の上に建つログハウスに住んでおられる。

 

早朝から日が落ちる時間まで何度も近所を

ウォーキングされているボブさんには

タコタと言う犬がいて 仕事に行く道

タコタと散歩されているボブさんをよく見かけていた。

 

そのボブさんの姿を暫く見ることがなかったので

ボブさんに何かあったのか と心配していた所だった。

 

 

”最近 

ウォーキングされているのを見かけませんでしたが、” と言うと

 

”歩くコースを変えたんですよ。” と言ったボブさんが

新しいウォーキングコースがどこなのか説明を始める。

 

地理に弱い上、通りの名前もろくに知らない私には

ボブさんの話はチンプンカンプン

理解したいという気持ちもないので

頷きながら聞いた。😜

 

”タコタはどうしてます?” とボブさんの愛犬の事を訊くと

 

”2ヶ月前に亡くなったんですよ。” とボブさん。

 

 

それでハッとした。

 

タコタと散歩した道を歩くのが辛く

ウォーキングコースを変えられたのかも知れない と

一人で勝手に想像した私は

言葉に詰まって会話がそこでプツンと切れた。

 

 

私は人が愛する者を失って悲しむグリーフというのが

良く分からない。

 

分からないので、

そんな自分から出る言葉は、

軽いように思え、かける言葉に困る。

 

 

 

”今日は妻が特別に注文したストロベリーフリッターを

取りに来たんですよ。

妻のシスターの好物で今日は彼女の誕生日なんで

フリターでお祝いするんです。” と

言うボブさんにその商品を手渡して別れた。

 

 

😊     😊     😊     😊

 

バッキーの口に合うと良いな と思いながら

自分が食べたいものを夕飯に作った。😜 

 

 

”食欲がないから小さな皿に盛ってくれ” と

言ったバッキーが

お代わりをしたのは嬉しかった。