高校の卒業を盛大にお祝いするアメリカ
そうしてお祝いに付き物なのがケーキ
卒業シーズンがやって来て、
小さなスーパーのベーカリーも忙しくなった。
今日は週末のケーキオーダーで忙しいのに
朝から竜巻警報が出て店内にいる客も含め皆
野菜売り場のクーラーに避難する事になった。
クーラーは室温が低いので
高齢の客は数分でクーラーを出て警報の中
車を運転し家に帰った。
一人の男性は
”過去に何度も警報は経験した。” と云い
今置かれている状況に危機感を感じないようだった。
今週の火曜日にアイオワ州の小さな町(人口2千人)が竜巻に襲われ
死者も出る大きな被害を受けたにも関わらず
今日は私まで危機感がなくクーラーにいても
仕上げなくてはいけないケーキの事で頭が一杯だった。
避難に時間を取られた分、
今日の仕事は時間との戦いで気持ちがせった。
”もう これで良いや” と
すぐに妥協して仕上げたケーキも多かった。
21歳のバースデーケーキで
ビール瓶をケーキに描く という注文があった。
アメリカは21歳が飲酒年齢なので それを意味しているんだろうけど
ケーキに描いたビール瓶が太めになって
ビール瓶に見えなかったけど、どう直していけばいいか など
考える気力もなく
”もうこれで いいや。” とギブアップ。
スケジュールより3時間半遅く仕事を終え、
帰宅すると、
幹が折れた木や大きな枝がぶら下がった木が何本か見られた。
娘が住む街にも警報が出ていたようでしたが その街も無事でした。