欲張りにお仕置き

昨日、元美の事を

如何にも貪欲な女性のように

書いてしまった事から

自分たちがした事を思い出した







今の家に引っ越す前だから

2003年の事

バッキーの転勤で

約10年間住んだ家を売る事になった。



ロックガーデンとバッキーが呼ぶ庭が

その家にはあり

小石で作られた小川？には小さな木の橋がかかり

大きな石も庭のあちこちに置かれていて

その中を多年草や木々が1年中色をつけてもいた。


元のオーナーが造り出したその庭が

　　　この家の一番の魅力でもあった。






その家を引っ越す時に

丸ごと持って行きたかったその庭には

多くの置物やベンチなどの野外家具もあった。


それらの殆どは元のオーナーが置いて行ってくれた物たちだ。






アメリカでは中古の家を売る時に

食器洗いは勿論 電子レンジ、冷蔵庫、

そして洗濯機などの家電が含まれていることは多く

セラーはそれらを記載するようになっている


私達も家電については記載したものの

　　庭に置かれたものについてはふれなかった








その家を引っ越す日が近づくにつれ

　庭への未練が募り

同じような庭を引っ越し先でも作りたく思った私は


　庭にある物で持って行ってもいい物はあるか


不動産屋に訊いた。






”そうですね

　　木を引っこ抜いて持って行くような事は出来ませんが

自分の手で持ち上げられる物なら

持って行ってもいいようになってます。”





　この家の魅力は庭にあり

　その庭の魅力を惹きたてていたのは

　　石や置物だと言うのに

その家を買ってくれた人の事より自分の欲の方が勝ち

ベンチや大きなアイロンの器？ほかをトラックに詰め込んだ私たち、、、、、


　　　　元美と どっこい





　引っ越しの道中　ハイウェイを走行中

ベンチを結んでいた紐が緩んだのか

　荷台から落ちたベンチは

車のスピードが加わりフィールドに飛んで行き

　無残に壊れてしまう事故があった。



”欲張り過ぎて神様からお仕置き受けてしもうた。”　　

　　そんな言葉が思わず出た。
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