日々の覚書

MFCオーナーのブログ

CHANGE

2008年07月15日 23時13分08秒 | テレビ番組

前にも言ったと思うけど、僕はテレビをあまり見ない。一日の平均テレビ試聴時間は、おそらく30分以下だろう。当然の事ながら、ドラマも見ない。特に連続ドラマ。だいたい、決まった曜日の決まった時間に家にいなければいけない、というのが面倒なのだ。

と、そんな僕ではあるが、これは見てしまった。

『CHANGE』最終回、08ドラマ最高視聴率27.4%

ご存知、木村拓哉主演の連続ドラマである。今回は、木村拓哉が総理大臣を演じる、という事で、鳴り物入りで放送が始まったものの、試聴率が伸び悩み、「キムタクの時代は終わった」なんて言われたあのドラマだ。伸び悩んだといっても、平均20%前後をキープしていたのだから、別に悪くないと思うのだが、かつては30%超えのドラマを連発していた訳だから、20%でも低迷なんて言われてしまうのだろう。トップに立つ人は大変だ(笑)

視聴率もさることながら、内容もお粗末、なんて一部のワイドショーや週刊誌では叩かれていた。どうも、世間は木村拓哉というだけで、良くも悪くも過剰に反応するようだ。スターはつらいね(意味不明)。ジャニーズ事務所やフジテレビ側も話題作りのためか、放送スタートを通常よりずらしたり、木村拓哉以外のキャストをギリギリまで伏せていたりと、あれこれ策を練っていたようだ。これも全て、高い数字(視聴率)を残し、木村拓哉の名に傷をつけまいとする配慮なのか。本人はどう感じてるのかね。

というドラマなのだ、『CHANGE』は(なんのこっちゃ)。

で、そんなドラマを、最終回だけとはいえ、僕は見てしまった訳だ。何故、見てみようという気になったのかというと、数日前に偶然ちらっと『CHANGE』の再放送を見て、案外面白いのではないか、と思ったからだ。それで昨夜見てみた、という次第。最終回とは知らなかったけど(笑)

という訳で感想。結構面白かった。一部で言われていたような、ひどいドラマではない。ちゃんと作られているドラマだ。批判としては、「設定にリアリティがない」「荒唐無稽すぎる」「あんな総理がいるはずない」といった意見を聞いたけど、リアリティがなくて荒唐無稽でも、ドラマだから仕方なかろう。リアルだから良いってもんでもあるまい。だいたい、最終回を見ただけなので、なんとも言えないが、この『CHANGE』というドラマ自体、ついこないだまで小学校の教師をしていた男が国会議員となり、どういう訳か総理大臣になる、というあり得ない設定のもとに作られているのだから、リアルでないのは当たり前だ。前述の批判は的外れと言わねばなるまい。

この最終回では、木村拓哉演じる総理が、国民にメッセードを送りたい、とテレビに出演し、ワンカットで約20分間、カメラに向かって語り続ける、という場面があった。このシーンは余計だ、という声もあるようだし、僕自身もこれが成功していたかどうかは、やや疑問に思うけど、少なくとも、この20分間の木村拓哉の長台詞に、ドラマの持つ意味は込められていたと思う。今さら言われんでも、という気もするが^^;、国民一人ひとりが政治に関心を持つ事は大事だし、日本を良くしようと思うのなら、その一人ひとりの声が政治に反映されねばならない。決して、政治に無関心になってはいけない、というのが表のメッセージであり、そういう庶民の目線で政治を語ってみよう、というのが『CHANGE』のコンセプトであったのだろう。

『CHANGE』の主人公は、いきなり放り込まれた政治の世界で奮闘するが、決して絶望する事はなく、ずっと政治家として生きていこうとする。そういう愚直というか純粋というか青いというか(笑)、そんな姿勢は清々しい。政治の素人が、海千山千の政治家たちと渡り合って、巨悪を駆逐し改革を進めていく、というストーリーだったなら、さらに溜飲が下がったであろう(笑)

ま、そんな訳で、『CHANGE』なかなか面白いドラマではなかったのかな。木村拓哉の演技はワンパターンだ、という批判もあったが、過去の恋愛モノでの演技と比較すれば、全く違うものだ、というのが分かると思うし、脇を固めた役者たちも良かったと思うし、オーケストラを使ったBGMも雰囲気出てたし。何故、あれこれ批判されたのかというと、それは一言“キムタクのドラマだから”これに尽きるような気がする(笑)

トップに立つのは大変だね。俳優でも総理大臣でも(爆)

コメント (10)
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