日々の覚書

MFCオーナーのブログ

麗しの女

2024年10月26日 23時28分38秒 | スポーツ
10月も終わりに近づき、日本もアメリカもプロ野球はポスト・シーズンに突入している。大リーグでは、ドジャースがナショナル・リーグのプレーオフを勝ち抜き、ワールド・シリーズ進出を決めた。大谷翔平も熱望していただけに、歓びもひとしおだろう。ワールド・シリーズに出たいが為にドジャースに移籍したようなもんだし。で、そのワールド・シリーズの第1戦は今日ドジャー・スタジアムで行われ、ドジャースはヤンキースにサヨナラ勝ちを収めてまず1勝。大谷はチームが勝ってから22分後には球場を後にして帰宅したそうな(笑)

日本のプロ野球は、ご存知の通り、パ・リーグはソフトバンク・ホークス、セ・リーグは読売ジャイアンツの優勝でレギュラー・シーズンを終了(ちなみに、我らが中日ドラコンズは、チーム史上初の3年連続最下位←しつこい?^^;)、ホークスはクライマックス・シリーズ(以下CS)を順当に勝ち抜き、日本シリーズ出場を決めたが、セ・リーグのCSは大波乱、シーズン3位の横浜ベイスターズが、2位の阪神タイガースと優勝のジャイアンツを破って、日本シリーズ出場を決めてしまったのである。ベイスターズとしては7年振りの日本シリーズ、あの時もシーズン3位からCSを勝ち抜いての”下剋上”だった。そういえば、その7年前も日本シリーズで対戦したのはホークスではなかったかな。7年振りの”下剋上”、そして雪辱なるか。

正直言うと、今回のセ・リーグのCSはちと複雑で(笑)、僕は今でもCS反対派で、リーグ優勝チームが日本シリーズに出るべき、と思ってるもんで、基本的にCSでは優勝チーム、つまり今年ならジャイアンツを応援するのである(ドラゴンズがCSに出場した場合を除く・笑)が、一応アンチ・ジャイアンツなもんで、ジャイアンツの試合では、常に相手チームを応援する、というのが染みついていて、今年は、そのせめぎ合いの中で、CSを見ていたのである。いやいや、どっちに転ぶべきか、ずっと迷ってるうちにベイスターズが勝ってしまった(笑)

という訳で、ジャイアンツは気の毒だったけど、今日、日本シリーズは開幕し、まずはホークスが5-3で勝ち。9回表終了時点で5-0と、ホークスのワンサイドゲームで終わるかと思いきや、ベイスターズも9回裏に反撃、3点返して明日以降に繋げたと言っていいだろう。2戦も楽しみだ。

閑話休題。

最近買ったCDから(唐突)



ウエスト・コースト系シンガー・ソングライターのカーラ・ボノフの通作3作目。1982年発表。「パーソナリィ」がTOP30に入るヒットとなり、この頃は結構注目されてたように思う。もともと、日本では人気ある人だったけどね。ジャケットも意味深とか言われてて(笑)、横たわってる男はグレイ・フライ説もあった(爆) なんでか知らんけど。ちなみに、本作にはウェスト・コーストの有名どころが多数参加しているが、グレイ・フライの名前はない(笑)ドン・ヘンリーはいるけど。

という訳で、カーラ・ボノフである。この人、才能あると思うし、なかなか美人だし、もっと売れても良かったのでは、なんて思うけど、なんか地味な印象で、日本はともかく、アメリカでは、リンダ・ロンシュタットの曲を書いた人程度の認識しかないのかも。残念だ。本作も実に素晴らしい内容で、シングルの「パーソナリィ」以外は自作曲だが、相変わらず、良い曲が並んでいる。いわゆるキラー・チューンというのが少ないので、そこが大ブレイクに繋がらなかった理由なのだろうか。でも、どの曲も水準以上で、聴くほどに引き込まれていく曲ばかりである。「香りはバイオレット(Please Be The One)」とか「ウォーク・アウェイ(Just Walk Away)」とか。確かに地味かもしれないけどね、そこがいいのだよ。カーラ・ボノフの場合。

自作でない「パーソナリィ」は、1978年にジャッキー・ムーアという人が出した曲のカバーな訳だが、この曲がソウルっぽい雰囲気で、ハイ・サウンドっていうんですか、アル・グリーンの曲とかで聴かれる、サビで2拍目或いは4拍目に入るオルガンが実に良い(理解してくれる人がどれくらいいるのか?笑)。この曲の印象もあるのか、全体的にウェスト・コースト風だけどちょこっとソウルの香りもするAOR的な雰囲気になっている。聴きやすくていいと思う。今さらだけど、もっと評価されていい人だ。

続いて、



もちろん、こないだネタにした、レコード・コレクターズのAOR特集の影響である(爆) ドゥービー解散後、ソロ活動を始めてからのヒット曲を集めた編集盤だ。80’sファンにはお馴染みの、ジェームズ・イングラムとの「Yah Mo B There」、パティ・ラベルとの「On My Own」も入ってるけど、個人的な白眉はなんといってもソロ第一弾の「I Keep Forgettin'」でしょう。名曲である。展開の少ない曲だけど、ジェフ・ポーカロがかなり凄いプレイをしてるので、聞き逃さないようにね(笑) タイトルの「Sweet Freedom」はロッド・テンパートン作、当時の新曲だったみたい。

これ以外にも、ケニー・ロギンスとの共作・競作である「I Gotta Try」やアレンジがたまらん「That's Why」とか、マイケル・マクドナルドの独特のボーカルやキーボード主体の都会的雰囲気のサウンドも十二分に堪能出来て、ほんと聴いてて楽しい。80’sの雰囲気満載だし。それだけに、ドゥービー時代の「What A Fool Believes」はここに収録する意味はなかったと思う。

で、最後に、



ご存知の通り、ドゥービーは1982年にフェアウェル・ツアーを行って解散した。その際のライブ盤である。僕は、このフェアウェル・ツアーの映像を、後年テレビで見たのだが、和気藹々とした良い雰囲気で、解散するバンドとは思えなかった。このライブ盤もそんな雰囲気。いわゆるトム・ジョンストン期の曲も結構やってるし、各メンバーたちがリード・ボーカルも担当したりして、巷で言われていたような、マイケル・マクドナルドが牛耳るバンドという雰囲気は全くない。むしろ、パット・シモンズの方がバンドもステージも仕切ってた感じで、結局ドゥービーはパット・シモンズだったのだ、と知らされたような気がした。

その映像とライブ盤は、多少内容が違ってて、映像で見た「スイート・マキシン」が実にカッコいいのだが、ライブ盤には残念ながら未収録。前述したように、パット・シモンズが歌にギターにMCに大活躍だが、もう一人のギタリスト、ジョン・マクフィーがなかなかに芸達者で、曲によってはフィドルも弾いたりなんかして、パット・シモンズの良き相棒って感じ。「ブラック・ウォーター」なんて素晴らし過ぎて涙出そう。「ドゥービー・ストリート」「ホワット・ア・フール・ビリーブス」といった、自作曲を歌う時以外はマイケル・マクドナルドはバッキングに徹していて、あまり目立ってないけど、それが却ってバンドの結束を窺わせたりなんかして、まぁとにかく良い雰囲気である。

バンドの音もいい。この頃のドゥービーは、AOR的な方向に行ってたけど、ここで聴けるドゥービーの音は、決して軟弱ではなく、かといって荒っぽい訳でもなく、ややソフィスティケイトされていながら、ロックバンドらしいノリは残している感じ。思ったほどキーボード主体でないのが良いのだ。ツインドラムもちゃんと生かしているしね。皆さん安定したテクニックの持ち主でもあるし、素晴らしい演奏が聴けるライブ盤なんである。

という訳で、実はこの時期のドゥービーって、結構好きだったりする。再結成後は全く興味の対象外だったもんで分からないけどね^^;

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中日ドラゴンズOB戦開催に思う

2024年06月09日 12時02分37秒 | スポーツ
知ってる人は知ってると思うが、プロ野球の中日ドラゴンズのOB戦が開催される。正確には「中日スポーツ創刊70周年記念 DRAGONS CLASSIC LEGEND GAME 2024」、まぁ、ドラゴンズ云々ではなく、中日スポーツの企画な訳だが、とにかくドラコンズのOBがバンテリンドームナゴヤに集まって試合をするのである。それに出場するOBの顔ぶれが以下。申し訳ないけど敬称略で、勝手に投手と野手に分けさせて頂きました^^;

総監督 法元英明
監督  権藤博、谷沢健一
投手  小松辰雄、山本昌、今中慎二、岩瀬仁紀、川上憲伸、松本幸行、鈴木孝政、都裕次郎
野手  山﨑武司、谷繁元信、福留孝介、荒木雅博、島谷金二、正岡真二、田尾安志、平野謙、中尾孝義、
    宇野勝、上川誠二

なかなかに錚々たる顔ぶれだ。前にも書いたと思うけど、僕が一番熱心にプロ野球そしてドラゴンズの試合を見ていたのが80年代なので、当然思い出の選手もその頃の人が多くて、そういう意味では嬉しい。ドラゴンズは80年代だと1982年と1988年に優勝しているが、やはり1982年のメンバーが目立つかな。そういう意味では、大島康徳にもいて欲しかったな(2021年逝去)。確かに、それ言い出したらきりがないんだけどね。星野仙一、高木守道、大豊泰昭、三沢淳....見たくても見れない人が大勢いる。

存命の人でも、いろいろな事情で出場しない人も多いようだ。監督やコーチをしてる人は出れないのかな。それなら立浪和義や井端弘和がいないのは分かる。落合博満は、OB会について聞かれた際、自分とこには連絡来てない、と言ったらしい。このあたり、OB会の関係だろうか、色々とキナ臭いというかドロドロしたものを感じるなぁ(笑) 

80年代のレジェンドというなら、牛島和彦、中村武志がいないのは解せない。彦野利勝、小野和幸がいないのも残念だ。郭源治、ケン・モッカは外人枠だからダメなのか。90年代以降だと、野口茂樹の名前がないのも淋しい。

と、色々と不満はあるが(笑)、こういった顔ぶれが集まって、再びプレーを見せてくれる、というのはファンにとっては嬉しいもの。聞くところによると、現在ドラゴンズのOB会長は小松辰雄で、色々としがらみもあり、今回のメンバー選考にも影響してるらしいが、ま、深くは追求すまい(笑)

これまた以前書いた気がするが、僕は1984年のチームが、ドラゴンズ史上最強だったと思っている。その時の主力がほとんど顔を揃えているので、満足といえば満足(笑) で、今回のメンバーの中で意外だったのは、松本幸行が入っていること。ご存知、70年代のドラゴンズのエースである。このころのドラゴンズのピッチャーといえば、右の星野・左の松本が2枚看板だった。どうしても熱血漢・星野が注目される事が多かったが、通の間では寡黙に飄々と投げる松本が支持されていたらしい。お立ち台に上がっても、あまり面白い事は言わず、完投勝ちした試合のヒーローインタビューで「これからどうしますか?」と聞かれて「帰って飯食います」と答えた、なんて逸話もある。でも、1974年には20勝を挙げて最多勝利投手となり、セーブ王となった星野とともに、ドラゴンズ20年振りのセ・リーグ優勝に貢献した。引退後は野球と離れた生活をしていたそうで、もちろんメディアに登場することもなかったが、どういう経緯か知らないけど、今回のOB戦には堂々と出場することになった訳で、本人曰く「キャッチボール始めてます」、いやほんと楽しみだな。

とは言ってるけど、このドラゴンズOB戦、開催は平日だし場所は名古屋だし、関東ではテレビ中継もないだろうし、僕はたぶん見れない(笑) 見たいんだけどね。レジェンドたちが無様な姿をさらしたとしても(笑)

OBではない現役のドラゴンズだが、相変わらず浮上のきっかけを掴めてない。6月8日現在、24勝29敗5引き分けのセ・リーグ4位。5月終わりから始まった交流戦も4勝7敗、一昨日からの楽天イーグルス相手の3連戦なんて、一昨日は涌井の好投むなしく0-2で完封され、昨日は5点差つけられて連敗。はっきり言うと、今のドラゴンズに5点差をひっくり返す打力はない。最少得点をピッチャーが守り抜く、という野球でないと勝てないドラゴンズなのだが、このままでは投手陣に負担がかかり過ぎてシーズン終わりまでもたないような気がするし、せめてピッチャーの疲労が溜まると言われる夏場だけでも打線爆発を期待したい。わりに長打力もあり、そこそこ勝負強い外国人3人を上手く使って欲しいなと思う。4位とはいえ、1位のカープとのゲーム差はわずか4.5である。まだまだ挽回出来る。往年のレジェンドたちに魔法を伝授して貰って頑張って上を目指して下さい。

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日本シリーズとジャケットの話・続き

2021年11月29日 18時27分12秒 | スポーツ

2021年のプロ野球日本シリーズは、4勝2敗でヤクルトがオリックスを下して日本一となって幕を閉じた。いやはや、しばらく日本シリーズは見てなかったけど、稀に見る素晴らしいシリーズだったのではないか。6試合中5試合が1点差、残る1試合も2点差と、接戦ばかりだったのが、それを物語っている。両チーム共、最初から最後まで、とにかくピッチャーが素晴らしかった。正直なところ、打ち込まれたピッチャーなんていなかったのではないか。わずかな例外を除いては。ほんと、こんなシリーズは記憶にない。

これだけピッチャーがいいと、監督も策を練ってもどうしようもない、って感じ。高津・中嶋両監督共、選手交代の人選以外、特に何もしていなかったのでは、と思われる。というか、監督があれこれ考える余地のない試合展開だった、という事だろうと思う。高レベルの投手戦とはそんなものなのではなかろうか。中嶋監督の采配ミスらしきものが2~3回見られたが、ピッチャーが帳消しにしてくれたようだ。

ヤクルト、オリックス両チームの選手、監督、コーチ等関係者の皆さん、そしてファンの皆さん、本当にお疲れさまでした。また来年もこんなレベルの高い日本シリーズ見たいです。

閑話休題

以前、アルバム・カバー(ジャケット)をネタにしたが、今回自分なりにベスト・ジャケットというのを選んでみた(唐突)。もちろん、20枚とか選べないので(笑)、8枚だけだが(爆)、それも手持ちのアルバムからだけど(爆)

で、こんな感じ。順位とかはありません^^;

割に有名な作品ばかりなので、解説なし(笑) ビートルズは、良いセンスのジャケット多いと思う。有名な『アビー・ロード』の他『ウィズ・ザ・ビートルズ』『ラバー・ソウル』に『ホワイト・アルバム』も斬新だったな。誰のアイデアなんだろう? ソロになってからは、4人とも優れたデザインのジャケットは少ないので(笑)、メンバー以外の人という事になるのかな、ネタ元は。

それと、僕個人はヒプノシスが好きらしい(笑)

あと、持ってないので載せなかったけど、クラッシュの『ロンドン・コーリング』、サンタナの『アミーゴ』も名作ジャケではないかな。オリビア・ニュートン・ジョンの諸作、「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」でお馴染みのワイルト・チェリーのデビュー・アルバム、オハイオ・ブレイヤーズの諸作も名ジャケットとして忘れがたい。

というか、案外と名作アルバム・ジャケットって思いつかないもんだ(苦笑) こんな程度ですまそ。

そろそろ12月、2021年も終わりである。淋しいな。

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久々に日本シリーズを観戦してあれこれ思う

2021年11月23日 11時12分13秒 | スポーツ

今年もプロ野球日本シリーズが始まった。パ・リーグはオリックス、セ・リーグはヤクルト、という組み合わせは、思い起こせば1995年以来26年振り! あの時、両チームの監督は、ヤクルトが野村克也氏、オリックスが仰木彬氏で、今は共に故人である。1995年のその日本シリーズに選手として出場したヤクルトの高津投手、オリックスの中嶋捕手が、現在それぞれがそれぞれのチームの監督を務めていて、日本シリーズで対決するとは、何か因縁めいたものを感じるなぁ、と思っていたら、テレビの中継でもアナウンサーが同じ事言ってた(笑) 正直言うと、現役時代の高津・中嶋の双方とも、将来監督になるなんて、全く想像もしていなかったな^^; 野村氏或いは仰木氏の教えをちゃんと受け継いでいるのだろうか?

今年のシリーズの話題は他にもあって、前年のシーズンで最下位だったチーム同士の組み合わせというのもシリーズ史上初らしい。昨今あまりプロ野球を見てないので知らなかったが^^;、今年優勝したヤクルトもオリックスも、去年は最下位だった。しかも、両チーム共、2年連続の最下位である。そのリーグ戦2年連続最下位だったチーム同士が日本シリーズで対戦するという訳だ。そりゃ盛り上がるよね(笑)

僕が一番プロ野球を見ていたのは、1980年代から90年代。80年代までは日本のスポーツ中継と言えば、ゴルフか相撲か野球だった。プロスポーツも少なかったし。90年代に入ると、Jリーグが発足してサッカー人気が盛り上がり、スポーツ観戦が多様化し始めて、プロ野球も色々と変わっていった気がする。例えば日本シリーズである。

かつて、日本シリーズというのは、ナイターがメインのリーグ戦と違い、デーゲームで行われるものだった。巨人のような人気チームは、リーグ戦は休日でもデーゲームではなくナイターで、巨人のデーゲームなんて、オープン戦か地方巡業でナイター設備のない球場で試合をする時くらいのものだった時代にもかかわらず、日本シリーズはデーケームだったのである。巨人が一言申し入れればナイター開催にも出来たはずと思うが、何故かデーゲームだった。日本シリーズが現在のようにナイター開催になったのは1994年のシリーズから、と記憶している。

この年、セ・リーグは巨人、パ・リーグは西武という組み合わせでの日本シリーズで、第1戦・2戦及び6戦・7戦がデーゲーム、3戦・4戦・5戦がナイターだった。つまり、休日の試合はデーゲーム、平日の試合はナイター開催という変則的なスタイルだった。で、翌1995年のヤクルトとオリックスによるシリーズは、全試合ナイターで行われた最初のシリーズとなった。以降、日本シリーズは全てナイターで行われているはずだ。

何故、長い事デーゲームで開催していた日本シリーズを、この頃からナイター開催に変更したのか。もちろん、僕は理由は知らない。確かに、平日のデーゲームだと、昼間家にいないサラリーマンや学生は試合が見れない。土日でも、デーゲームなので昼間用事を作る訳にいかず、結局休日は日本シリーズだけで終わってしまう。見る側からすると、こういう問題がある。視聴率だってデーゲームよりナイターの方が高いだろう。選手だって、慣れてるナイターの方がやりやすいのでは。けど、日本シリーズはデーゲームだったのだ。

ただ、昔は、日本シリーズというとリーグ戦とは違う、なんというか、緊迫した雰囲気が漂っていたのは確かで、もちろん日本一を決める、という最終決戦だから当然なのだが、普段と違うデーゲームというのが、普段と違うムードを醸し出していたのも事実のような気がする。そんな一種異様なムードに呑まれて、選手は普段の力が出せない、監督はシリーズ用にオーダーをいじったりした結果自滅、なんて事になったりして、正に何が起こるか分からなくてハラハラドキドキ、それが日本シリーズというものだった。日常的に行われているリーグ戦とは全く違う試合が行われていたのである。

日本シリーズがナイター開催になった1994年以降、ハラハラドキドキを感じる事が少なくなっていった気がする。おそらく、デーゲーム開催という非日常感が、日本シリーズに緊張感をもたらしていたのだろう。

余談だが、80年代の日本シリーズは、だいたい10月下旬から11月上旬にかけて行われていた。僕の印象では、学生の頃、日本シリーズは学園祭の時期と重なっていた。つまり、10月最後の週から始まって11月3日頃まで。毎年必ず同じ、というのでもなかったけど。この時期だと、たとえ昼間でも昔はそこそこ寒かった。ドーム球場も少なかったし。だから、ナイターではなくデーゲームにしてたのだろうか。昼間なら夜よりは暖かいだろう、ってな感じで(笑) 

久しく日本シリーズ見てないけど、ナイター開催が当たり前になってからシリーズ開催時期が遅くなった気がする。もちろん、リーグ戦130試合だった昔と違い、今は交流戦とかもあって、試合数も増えてるだろうから、遅くなるのは仕方ないのかもしれないが、反面、雨で中止になる試合は圧倒的に少ないはずなので、試合消化のペースは昭和の頃よりずっと早いはずだ。開幕も昔よりは早いし。という訳で、11月の野球観戦はドーム球場でないと寒くて厳しいと思うので、なるべく、日本シリーズは10月開催にした方がいい、と思うのであります(笑)

ついでに言ってしまうと、昨日沢村賞が発表された。オリックスの山本投手である。今シーズンの成績は申し分のないものだったので当然であるが、何故この時期に発表するのか、というのが疑問。昔の話ばかりで恐縮だが、リーグ戦の表彰選手(MVP、ベストナイン、沢村賞等)は日本シリーズが終わってから発表されていたような気がする。それに、いつ頃からかは分からないが、ドラフト会議もシリーズ前にやってるね。なんかヘンな気がするけど、ま、いいか。

という訳で、今年のヤクルト-オリックスの日本シリーズ第3戦は、今日神宮球場で行われる。絶対寒いと思うので、選手も観客も防寒はしっかりして欲しいと思う。思い起こせば、この2チームが前回対戦した1995年の日本シリーズは、10月終わり頃の開催だったかと思うが、第1戦と2戦の場所は当時オリックスの本拠地だったグリーンスタジアム神戸で、ここ結構山の中にあるので、ナイターは見るからに寒そうだった。テレビでも伝わってきたくらい^^; あの時、オリックスはイチローが封じられた事もあって、ヤクルトに歯が立たず、1勝しか出来ずに敗退した。今年は26年越しのリベンジなるか?! 

思い出したついでに(笑) 1995年の日本シリーズでオリックスは1勝しか出来なかった、と書いたが、その1度だけ勝った試合、確か神宮球場での第4戦で、ヤクルトが3連勝で早くも王手をかけていて、なんとなく圧倒的な力の差を感じてたので、ヤクルト4連勝で日本一になるのでは、というムードが漂う試合でもあった。ま、細かい試合経過は覚えてないので省くが(笑)、同点のまま延長戦となり、10回裏あたりのヤクルトの攻撃で、得点圏にランナーを置いてオマリーが打席に立った。ご存知、阪神で活躍し首位打者にもなったが、優勝を経験したい、とヤクルトに移籍したビル・クリントン似の選手だ。オリックスのピッチャーは小林だったと思うが、おそらくこの場面、誰もがオマリーがサヨナラヒット打ってヤクルト日本一、と想像してたに違いない。実況もそんな雰囲気だった。いや多分、選手たちもそう思ってただろう。でも、結果はオマリー三振。誰もがヤクルト日本一が決まる、と思ってたけど、実はバッテリーだけはそんな事微塵も考えてなかったのだ。凄い場面だった。そしてオマリーが三振してチェンジになった時、僕はオリックスのバッテリーに申し訳ない気持ちになった。不利な場面ではあったけど、バッテリーは冷静にオマリーをアウトにする事だけに集中していたのだ。正にプロ。その次の攻撃でオリックスはついに一点勝ち越し、ヤクルトの4連勝を阻んだのである。バッテリーが圧倒的不利の中オマリーをアウトにした事で、諦めかけていた選手たちが目を覚ました事で呼び込んだ1勝だったと思う。先日の実況の時にも、アナウンサーが1995年の名場面として、小林-オマリーの対決について触れてたけど、マジ名場面と僕も思う。地味だけど^^;

今年の日本シリーズも、そんな名場面に期待してます^^ 両チームの選手の皆さん、頑張って下さい。寒いと思うけど(笑)

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FIFAワールドカップロシア大会

2018年06月23日 23時50分03秒 | スポーツ
6月14日に開幕したFIFAワールドカップロシア大会は、予選リーグの中盤に差しかかり、半分くらいのチームが既に2試合消化してて、色々な意味で予想を裏切られる、実に面白い展開になっている、のは皆さんご存知の通り^^

ドイツ、アルゼンチン、ブラジルといった優勝候補が先行き不安なスタートを見せている(特にアルゼンチンがヤバい。予選リーグ敗退かも)のに対し、開催国ロシア、出てくりゃ強いクロアチアあたりが絶好調で、早くも予選リーグ突破を決めてたりするし、強豪相手に奮闘するアイスランド、セルビア、ペルーといったチームも、間違いなく大会を盛り上げている。個人的には、このスリリングな展開はもちろん、今回は、ロシアとの時差の関係で、生中継も割と見やすい時間だったりすることもあり、ほぼ毎日どこかの試合を観戦して興奮してたりなんかする今日この頃である(笑)

ま、今回は、いわゆる番狂わせが多いのでは、と思われるが、我が日本代表も例外ではない。予選リーグH組の日本は、6月19日にコロンビアと対戦、下馬評を覆して、2-1で勝利した。正直言うと、コロンピアに勝てるとは思ってなかったので、実に嬉しい誤算というか何というか。あの監督交代劇とか強化試合での連戦連敗とか見てると、フツーの神経なら勝てるとは思わないでしょ。でも、もしかすると、南アフリカ大会の時のような事があり得るかも、と少しは期待してたけどね。本当に起きてしまうとは思わなかったけど(笑)。

コロンビアはFIFAランキング16位の強豪であるし、前回大会でも同組で勝ってるし、おそらく今回も日本には勝てると思っていただろう。その分、多少の油断というか、日本を舐めていた、というのもあったのではないか。だから、試合開始早々、意外な展開に浮き足だって、わずか開始3分でレッドカードが出されると、完全にペースを乱されて修正出来なかった、という感じ。まさか、日本が...ってところだろうね。それに対して日本は、相手は格上である、簡単に勝てる訳がない、いや負けて当然、だから極力負けないようにしよう、というスタンスで試合に望んだように思える。いやいや、この心構えは正しい。けど、最初から勝ちにはいかないけど、チャンスがあれば勝ちにいきますよ、というのは当然な訳で、守り重視でありながら、高く保たれたディフェンスラインが、それを物語っていたように思う。さすが西野監督、中田ヒデらの反対意見を押し切って守り重視の布陣で臨み、結果ブラジルから金星を挙げただけのことはある。だいたい、サッカーには引き分けというルールがあるのだから、負けない試合展開というのがあってもいいのだ。どうも、日本には、攻撃的でなければサッカーではない、という風潮があり、守備的布陣を忌み嫌うのが、ファンのみならず選手にもいたりするが、強豪相手にただ勝ちにいくバカがどこにいる? しかも、予選リーグである。目標は決勝トーナメントに進出する事だ。その為には、引き分けで得られる勝ち点1が非常に大事なのは、幼稚園児でも分かる理屈だろう。相手が強くても負けてはいけない。いつでもどこでも、相手が誰であれ、攻撃的布陣ばかりを主張する輩は、自身の実力と状況が読めてないアホである。

とにかく、日本の次の相手セネガルも強いと思う。ダイジェストでしか見てないが、とにかく速い。やはりコロンビアと同じく、まずは負けない布陣で臨むべきだ。頑張って欲しい。

ワールドカップといえば、つい2002年の日韓大会を思い出してしまう。ホスト国だった日本も韓国も、それなりの成績を収めたけど、僕がこの大会で一番印象に残ったチームは、実はアイルランドだった。今思い返してみても、凄いチームだったと思う。いや、強かったというのでない(笑) とにかくがむしゃらに、ひたすら泥臭く、勝ちを求めて相手ゴールを目指すサッカーだった。また、攻撃パターンもひたすらサイドから崩そうとするのみ。恐るべきワンパターン。終盤、一点が欲しい時は、必ず長身FWが登場してゴール前に待機。サイドからえぐって、ゴール前の長身FW目がけてクロスを入れる、というのも、毎試合同じ。僕のような素人ですら、その攻撃パターンが読めてしまうのだから対策もしやすく、結果アイルランドは常に攻撃を封じられて何も出来ずに試合終了、かと思いきや、いつも結構相手を苦しめて、負けるにしても、凄い試合をするのである。日韓大会の時は、スペインやドイツとも対戦してたけど、どちらもアイルランドには手を焼いていた。

アイルランドは、当時も決して下馬評は高くなかったけど、がむしゃらに予選リーグを戦って、何とか決勝トーナメントに進んだ。そして、やっぱり凄い試合をして、PK戦の末敗退した。何故、アイルランドはワンパターンなのに、相手を苦しめる試合運びをする事が出来たのか? 今考えるとちょっと不思議(笑) でも、アイルランドは凄かった。下馬評は低く、またサッカージャーナリスト達のおぼえもめでたくなく、NUMBERでは、頑張ったのは認めるけど、もう二度とワールドカップには出て来ないでね、なんてひどい事を書かれたりしてたけど、僕にとっては、この大会のNo.1チームだったかもしれない。あれ以降、ワールドカップを見る度、アイルランドみたいな試合をするチームを探しているのだが、未だ見つけていない。今回も、見つからなさそうだ。アイスランドは応援してるけどね(笑)

そういえば、今大会の韓国は、強豪ひしめくグループFで、初戦スウェーデンに負けてしまい、早くもあとがなくなってしまった。韓国のメディアは、自分とこが負けたのに、日本が勝った事について、「韓国の自尊心を踏みにじった」と書いたそうだが、八つ当たりというか責任転嫁もいいとこだな。なんで、韓国に付き合って負けなきゃいけないのか? アホらしい。なんでも、韓国は日本と一緒に出場したワールドカップで、常に日本より良い成績を収めてきたそうだが、だから何なのだ。そんなに日本より下になるのがイヤなのか。勝手にしなさい。日本は韓国なんてどうでも良い。恨むならスウェーデンやメキシコを恨め。日本を恨むのは見当違いだ。でもって、しっかり練習しなさい。負けたくなければ。

という訳で、この先の展開が楽しみな、FIFAワールドカップロシア大会なのであった^^
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