日々の覚書

MFCオーナーのブログ

炎の饗宴

2018年04月30日 10時23分40秒 | 音楽ネタ
このところ、テレビをつければ、南北朝鮮の首脳会議の話題で持ちきりだが、過去の例を見ても、北朝鮮ってなんか信用出来ない。朝鮮半島非核化なんて言ってるけど、核開発はしないと約束した結果が今だからね。近々行われる米朝首脳会談の結果を見てみないと何とも言えない。北朝鮮ってのはそういう国なのだ。まだまだ制裁の手を緩めてはいけない。

話は変わるが(笑)、前回バン・マッコイをテーマに記事を書いたけど、調べてみると、70年代の東京のディスコは「六本木系」と「新宿系」とあって、「六本木系」ではフツーのソウルやR&Bがかかり、「新宿系」では踊れるものなら何でもあり、てな違いがあったらしい。ならば、バン・マッコイはきっと新宿系でよくかかってたんだろうな。

それにしても、前回も触れた「ディスコ40」だが、新たに出た編集盤の曲目を眺めていて思うのだが、いつから「プライベート・アイズ」がディスコのコンピに収録されるようになったのか? 当時からディスコでかかってたの? あまり行ってないから知らないのだ^^;

前述の「新宿系」「六本木系」だが、僕個人はディスコ・サウンドは好きだけど、ディスコでかかるソウルより、ディスコの為のディスコみたいな方が好きだ。筆頭は「ソウル・ドラキュラ」でしょうね、やっぱり(笑)KC&ザ・サンシャイン・バンドとかシルバー・コンベンションとかは、あのいかがしさがたまらん(笑)シックもいいけど、オシャレになり過ぎって感じ。あと、ディスコでかかるソウルならフィリー系がいい。実はストリングス好きなのだ(意味不明)

という訳で、前回の続き(笑) 最近買ったCDより。



サマータイム・キラー オリジナル・サウンドトラック

これも、バン・マッコイと同じく、1975年の思い出のアイテムである(笑) 1973年に日本公開された、クリス・ミッチャムとオリビア・ハッセー主演のスペイン・フランス・イタリア合作映画のサントラだ。音楽担当はルイス・エンリケフ・バカロフ、あの「続・荒野の用心棒」で有名な人だ。(過去にネタにした事があるので、よろしければ、そちらも参照下さい。) クリス・ミッチャムはロバート・ミッチャムの息子。オリビア・ハッセーは説明不要(笑)前にも書いたけど、70年代って映画音楽も必ずと言っていいほどシングル盤が出ていて、レコード屋には映画音楽だけのコーナーが当たり前のようにあったのだが、そこで見た「サマータイム・キラー」のシングル盤のジャケットのオリビア・ハッセーが、なんと眩しかったことか(笑) ご存知の通り、1968年の『ロミオとジュリエット』でスターダムにのし上がった人だが、その後は出演作品もさほど多くはなく、その多くない作品がいずれも今となっては地味な映画ばかりで、結局、知名度も評価も残念な結果に終わってしまった。あの頃のオリビア・ハッセーは、写真見ててもため息しか出ないくらい美しかったのに...

おっと感傷的になってしまった(爆) で、この『サマータイム・キラー』だが、父親の復讐を目論む青年が、復讐相手の娘を誘拐するが、彼女と恋に落ちてしまう、というサスペンスタッチの青春映画みたいな作品らしく(実は未見^^;)、ま、いわゆるB級ムービーって事になるのだろうが、音楽は素晴らしい。当時、僕もテープに録音して聴いてたのだが、主題歌が2曲あって、どちらも知られざる名曲なのだ。こんな名曲が埋もれてるなんて、ひたすら勿体ない。僕がDJだったら、自分の番組でかけまくる所だが(笑)

と、まぁ、「サマータイム・キラー」名曲です。映画は知らんけど(笑)

続いて



Through The Fire/Hagar, Schon, Aaronson, Shrieve

バン・ヘイレン加入前のサミー・ヘイガーとジャーニーのニール・ショーンを中心としたプロジェクトの唯一のアルバム。1984年発表。邦題は『炎の饗宴』。ふむふむ(笑)

いきなり余談だが、このアルバム、ユニバーサルがやってる“入手困難盤復活!HR/HM1000”キャンペーンの1枚として、1080円で再発されたので買った。でも、なんか違和感ある。これってHR/HMなの? サミー・ヘイガーにしてもニール・ショーンにしても、そっち系の人でないように思うのだが。入手困難盤というのは当たってるけど。

当時のニール・ショーンは、ジャーニー全盛時で、文字通り頂点に上り詰めていた訳だが、原点に立ち返って、もっとシンプルなロックをやろう、という心境だったのだろうか、サミー・ヘイガーとこのプロジェクトを立ち上げて、サンフランシスコ周辺でライブを行った所、非常に盛況だったそうで、その勢いに乗って、ライブ音源に手を加えて完成させたのが、この『炎の饗宴』な訳だ。ただ、前評判の割には思ったほど売れなかったそうで、もし売れていたら、ニール・ショーンはジャーニーを辞めて、こっちに専念したのだろうか、なんて想像すると面白い。そうなると、サミー・ヘイガーのバン・ヘイレン加入もなかっただろうし、色々な人たちの運命が変わっていたと思うと、果たして売れた方が良かったのかそうでないのか。結果として、この『炎の饗宴』は、意外と課外活動の多いニール・ショーンのジャーニー以外の貴重な活動の記録、というスタンスにとどまる事となった。2~3年後には、既に入手困難盤になってたような...

ただ、内容は素晴らしい。シンプルで骨太なロックで、ニール・ショーン弾きまくりである。「忘れじの面影」みたいなハード且つメロディアスなナンバーは、正にニール・ショーンの面目躍如。「ホット&ダーティ」「マイ・ホーム・タウン」もいい。オリジナル曲だけでなく、プロコル・ハルムの「青い影」のカバーも秀逸。売れなかったのは仕方ないが、決して内容が悪かった訳ではない。惜しかったなぁ。

このアルバム、実は個人的にも思い出多いアルバムで(笑)、当時よく聴いてたというのはもちろんだけど、その頃、中学の同級生と3人でスタジオで音出して遊んだりしてたのだが、ギタリストがニール・ショーンのファンで、このアルバムも当然愛聴してて、中でも「忘れじの面影」、いやこの曲に関しては邦題だとピンと来ない(笑)ので、原題の「Missing You」でいくけど、とにかくそいつがこの曲好きだったので、コピーしてよくスタジオでやってた。懐かしいなぁ。

ついでに言うと、さらに思い出があって、実は忍者さんと知り合うきっかけも、このアルバムというか、「Missing You」だったのである。『炎の饗宴』が出てから10数年後、一応CD化もされたのだが、我々は相変わらず、「Missing You」をスタジオで音出しする際のレパートリーにしていた。で、ある時、たまたま知り合ったボーカルの人がスタジオで歌ってくれる事になって、「Missing You」の歌詞が必要になったのだが、そのギタリストの持っていた『炎の饗宴』のCDは輸入盤で、歌詞が載っておらず、困ってしまって、ニール・ショーンのファンサイトを探して、掲示板に「Missing You」の歌詞を下さい、と書き込みしたら、3人程反応があったのだが、そのうちの一人が忍者さんだったという訳。お互いフォリナー・ファンだったというのもあって、そこから交流が始まったのだが、早いもので今年で20年くらいになるかな^^; そういや、忍者さんと関西でバンドやってた時、このアルバム中の「青い影」をコピーした事もあった。うむ、懐かしい。

という訳で、実は思い出いっぱいの『炎の饗宴』なのだった(笑) あ、もちろん、今聴いても内容は素晴らしいので念の為。



Songs In The Attic/Billy Joel

1981年に出たビリー・ジョエルのライブ盤。BOOK OFFで500円だった(笑)

皆さんご存知の通り、このライブ盤はただのライブ盤ではない。この当時、ビリー・ジョエルはトップに上り詰め、冨も栄光も手にしていたのだが、そのきっかけとなった『ストレンジャー』より前の曲だけで、このライブ盤は構成されている。つまり、売れる前から自分は良い曲を作っていたのだよ、決して突然変異でも偶然の産物でもないんだよ、という事をアピールしたかったのだろう、と当時は言われていた。ま、気持ちは分かるけど、それアーティスト本人が言っちゃダメでしょ、って僕も当時は思ったけど、それから30年以上が経過した今となっては、そんな事はどうでもいい(爆) 売れる前の曲たちではあるだろうけど、収録曲は名曲揃い、実に良いアルバムである。ジャケットやタイトルが示しているように、隠れた名曲たちを、陽の当たる場所に連れてきてあげた訳だ。そういう行為は、見方によっては、聴き手をバカにしている事になる訳で(ヒット曲しか知らない人は、それ以前の曲の良さが分からない人である、みたいな)、ひとつ間違えると全てのファンを失う事にもなりかねないのだが、そこはまぁ、うまくしのいだみたい(笑)

別に、売れる売れないは関係なく、ビリー・ジョエルが才能あるソングライターであり、決してポッと出ではない事くらい、皆分かってるので、このアルバムの良さもすぐ理解出来たと思う。当時はエアチェックしてテープで聴いてたけど、「マイアミ2017」とか「エブリバディ・ラブズ・ユー・ナウ」とか好きだったな。「キャプテン・ジャック」もいい。30数年ぶりに聴いても、収録曲が全く色褪せていない事に驚くと共に納得。ビリー・ジョエルは、やっばり凄い。

よくよく考えてみると、ビリー・ジョエルは、あの『リバー・オブ・ドリームス』以来、20年以上もオリジナル・アルバムを出していないんじゃないかな。ポップスからは引退する、とか言ってた事もあったらしいけど、またこんなアルバムを作って欲しい。その才能は決して色褪せていないと、僕は信じる。

さて、最後に^^

我が茅ヶ崎は、今年市制移行70周年らしい。70年か、案外短いな、という印象。市になったのは戦後って事だもんね。そのうち、37年間住んでると思うと感慨深い(笑)

で、その記念切手シートを嫁が買ってきた^^ これがなかなかの出来映えなのだ。




今後とも茅ヶ崎をよろしくお願いします(は?)
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ディスコ・キッド

2018年04月29日 12時00分16秒 | 音楽ネタ
近頃では、電車やバスに乗る時、都度都度切符を買う人は稀で、ほとんどの人はICカードを使っている(と思われる)。ご承知の通り、ICカードは予めカードにお金を入れておいて、足りなくなったらお金を追加する、つまりチャージする訳だが、駅やコンピニのチャージ機を使わなくても自動的にチャージが出来る、オートチャージという方法もある。クレジットカードと連携して、一定金額以下になったら設定された金額がチャージされる(例えば、1000円以下になったら10000円チャージされる、とか)仕組みで、自動的にチャージされたお金はクレジットカードで決済され口座から引き落とされる。現金でチャージしなくても良いので、実に楽なのである。カードのチャージ金額が足りない、と気づいても、現金の持ち合わせがなかったり、近くにチャージ出来る機械がなかったり、といった事態に陥らないで済むし、常にカード残額を気にする必要もない。オートチャージ不可能なケースもあるし(バスを利用する場合、遠方の鉄道を利用する場合等)、いくら使ったのか、いくら残っているのか、を全く把握しなくなるので、金銭感覚がおかしくなるとかいった弊害はあるものの(笑)、ま、オートチャージは便利なのである。

そのオートチャージなのだが、これまた皆さんご存知の通り、チャージされるタイミングは、設定金額以下の状態で、電車・地下鉄の改札を入る時、である。これはこれで良いのだが、例えば、残額1050円の状態で改札を入ると、もちろんオートチャージはされず、出る時に料金150円だとすると、1050円から150円引かれて、残り900円で改札を出る訳だ。1000円を切ったらオートチャージという設定になっていたとしても、この場合では改札を出る時なのでオートチャージはされず、その後バスに2~3回乗ったりすると、もう残額が危なくなってきたりする訳で、結構ヒヤヒヤする場面も多々あったのだが(笑)、最近、オートチャージのタイミングが変わった。電車や地下鉄の改札を入る時に設定金額以下ならオートチャージ、というのには変更はないが、例えば、さっきの例で言うと、残額1050円で改札を入り、改札を出る時、料金150円が引かれて残額は900円、その時点でオートチャージされるようになったのだ。つまり、入る時だけでなく、出る時に設定金額以下になってしまった場合にも、オートチャージされるのである。なんと画期的なことか。ほんと、つい最近になってからだ。もしかすると、今月からかも(笑) 実に便利になった。僕と似たような事を考えていた人が、他にもいたらしい(笑) これからも、さらに進化していって欲しい、と、今や、ICカードのヘビーユーザーとなってしまった僕は切に願うのであった(笑)

という訳で(とーゆー訳で?)、最近買ったCDから。



The Disco Kid/Van McCoy

今年は、あの『サタデイ・ナイト・フィーバー』が日本公開されてから40周年なんだそうで、レコード会社各社が、「ディスコ40」なるキャンペーンを企画し、新たな編集盤を出したり、過去のディスコの名盤・レア盤を廉価で再発したりしている。個人的には嬉しい企画ではあるが、『サタディ・ナイト・フィーバー』に代表される70年代ディスコを語るのであれば、絶対に忘れてはならない人物がいる。そう、バン・マッコイである。

バン・マッコイといえば、なんたって「ハッスル」なんである。1975年にリリースされた「ハッスル」は全米No.1ヒットとなり、正に世界中を席巻した。日本でも流行ったし、僕もFM等で聴いて大好きな曲になっていた。明るく軽やかな曲調とリズムに分かりやすいメロディと歌詞(?)、大げさでなく、老若男女誰が聴いても楽しめるヒット曲だったのではなかろうか。少なからず影響を受けた人もいるようで、その後の色々な曲で「ハッスル」のフレーズが聴かれ、ドリカムの派生ユニットのファンク・ザ・ピーナッツの曲にも「ハッスル」を引用してるのがあったりしたくらい。文句なしのディスコ・クラシック、いやディスコを超えた70年代を代表する一曲が「ハッスル」なのだ。当然、前述したようなディスコの編集物では常連である。

その「ハッスル」大ヒットの勢いに乗って発表されたのが、この『ディスコ・キッド』である。バン・マッコイは、それまでに『ラブ・イズ・ジ・アンサー』『ディスコ・ベイビー(「ハッスル」収録)』の2枚のリーダーアルバムを出していて、『ディスコ・キッド』は3枚目に当たる訳だが、先の2枚は“バン・マッコイ&ソウル・シティ・シンフォニー”のクレジットだったけど、『ディスコ・キッド』からは、バン・マッコイ名義になった。ついでに言うと、ジャケットにも本人が登場した。出世したという事かな(笑) そのせいかどうか分からないけど、その時点でのヒット曲のカバーの比重が高かった前2作と比較すると、オリジナル曲が増えて、より“らしく”なった感がある。歌手に任せていた歌モノも、自分で歌うのが多くなったし、「ハッスル」路線のタイトル曲なども、相変わらず軽やかで明るくてよろしい(ちなみに、タイトル曲はバン・マッコイの作ではない)。当時、バン・マッコイ=ハッスル、という事で、「ハッスル大地震」「続・ハッスル」「ハッスル・ウォーク」など“ハッスル”を冠した邦題の曲が多かったのはご愛嬌(笑) でも、邦題はトホホでも、「ハッスル大地震」なんて、「ハッスル」路線ではないが、めちゃカッコいいインストである。これはバン・マッコイ作で、アルバムを通して聴いてみると、多少ワンパターンとはいえ、やはり才能豊かな人だったのだな、というのが分かる。実に素晴らしい。

余談だが、このバン・マッコイとかバリー・ホワイトとかいった人たちの評価って、どうなんだろう? あまり高くはないのではないか(特に、ソウル・R&B好きからは)、という気がするのだが。確かに、両人とも、本格的なソウルというより、ソウルフル(ダンサブル)なイージーリスニングって感じでもあるので、ソウルという土俵では評価して貰えないのかもしれないが、内容が素晴らしいだけに実に惜しい。

バン・マッコイは、『ディスコ・キッド』後もしばらくリーダー・アルバムを発表していたが、1979年に若くして亡くなった事もあり、「ハッスル」とスタイリスティックスの「愛がすべて(アレンジ担当)」以外では、全く知られていない人になってしまった。そこいらが低い評価の要因かもしれない。それもあってか、70年代半ばの絶頂期に連発したリーダー・アルバムたちは、「ハッスル」収録の『ディスコ・ベイビー』以外はCD化されず、編集盤でちょこっと聴けるのみ、という状況が長い事続いていたが、ようやく今年になってついにCD化された。ほとんど世界初CD化ではなかろうか。何年間も定期的にネットで検索し続けて、2ヶ月ほど前についに発見した時には小躍りして喜んだものだが(笑)、ほんと輸入盤のみで、扱ってるサイトも限られてたし、扱ってるとこでも、ジャケ写や収録曲の情報もなく、本当に正規盤なのか、インチキな海賊盤ではないのか、と非常に不安であったのだが、一か八か注文してみたら、装丁もまともだし、ちゃんとボーナス・トラックも入ってて、マスタリングもきちんとされているようで、音質も良い。マジ安心した(笑) 当時の他のアルバムも順次注文するつもり。つーか、せっかく「ディスコ40」なんてキャンペーンしてるんだから、重鎮バン・マッコイの諸作も廉価で販売すればいいのに。

前述したけど、中学生の頃、僕はバン・マッコイのファンだった訳で、「ハッスル」はもちろん、「ディスコ・キッド」や「アフリカン・シンフォニー(吹奏楽の定番としてもお馴染み)」を聴くと、小さなラジカセでエアチェックしたテープを必死で聴いていた40数年前を思い出す。今、あの頃夢中になっていたバン・マッコイの曲たちを、長いブランクの末にこうして聴く事が出来るなんて、なんたる幸せ(笑) まったく、長生きはするものである(爆)

最近買ったCDについて、他についても書くつもりだったが、バン・マッコイが長くなってしまったので(笑)、次回に続く(続くんかいっ!)
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理不尽

2018年04月09日 00時01分02秒 | 音楽ネタ

このネタは以前どこかに書いたかもしれない。

リタ・クーリッジという歌手がいる。皆さん、よくご存知の人だろう。テネシー州出身で、デラニー&ボニーやジョー・コッカーのマッド・ドッグス&イングリッシュメンのツアーに参加して、その名を知られるようになり、その後ソロ・デビューしてヒットを出した。チェロキー・インディアンの血を引いているそうで、そのエキゾチックな容姿に魅了されるミュージシャンも多く、とにかくモテたらしい。あのレオン・ラッセルも、彼女の為に「スーパースター」という名曲を書いて口説いたそうだが、あっさり振られたとか。僕も以前、1970年代前半にリタ・クーリッジがテレビ出演してる映像を見た事があるが、確かに美しかった。僕が彼女の名前を知った頃には、リタは既にベテランのオバサン然としていたけど(今思えば、まだそんな年ではなかったんだろうけどね^^;) ま、そんなリタ・クーリッジなのだが、実は、僕はあまり良い印象を持っていない。これは、全くもって彼女自身には何の責任も落ち度もないのだが(笑)

リタ・クーリッジの有名なレパートリーに、「あなたしか見えない」という曲がある。原題は「Don't Cry Out Loud」、元々はピーター・アレンとキャロル・ベイガー・セイヤーの共作だ。この曲、リタより前にメリサ・マンチェスターがレコーディングしており、メリサ版は1979年に発表され、ビルボードのTOP10に入るヒットとなった。この時の邦題は「哀しみは心に秘めて」。メリサ版よりちょっと遅れてリタ版が発売されたが、邦題はメリサ版とは違い、「あなたしか見えない」であった。これは、リタ版より少し前に発売された伊東ゆかりの日本語カバーバージョンが「あなたしか見えない」というタイトルだったので、リタ版の邦題もそれに準じた(は?)ものと思われる。この為、話は俄然ややこしくなった。

伊東ゆかりのバージョンは、日本語カバーではあるが、歌詞はオリジナルみたいなもので、原曲の「Don't Cry Out Loud」の歌詞とは全く非なるものであった。この曲が伊東ゆかりのレパートリーとして定着すると、オリジナルを歌ってるのはリタ・クーリッジという事になってしまい、メリサ・マンチェスターの事は忘れさられてしまった。ま、こういう話はよくあるので、メリサには気の毒だけど、仕方ないといえば仕方ないのだが、後年、編集盤等にメリサ版「Don't Cry Out Loud」が収録されると、邦題表記は「あなたしか見えない」にされてしまう、という事態が発生したのである。これはヘンだろ、と僕は思った。リタ版よりメリサ版の方が先に出たのに、何故邦題がリタ版で統一されているのか。リタ版(つーか、伊東ゆかり版)の方が有名だからか。ひどい話である。メリサ版とリタ版と、邦題は違うけど同じ曲なんだよ、ヘンだねぇ、ていいではないか。だいたい、元の歌詞の意味も考慮すると「哀しみは心に秘めて」の方が、ずっと良い邦題である。これでは、メリサがあまりに気の毒だ。決してファンではないけど^^; こうなると、なんか知らんけど、全てリタが悪い、みたいな心境になるのである(笑) なんて理不尽な(笑)



ちなみに、このメリサ、リタ、伊東ゆかりの3者によるバージョン、調べてみると、いずれも1979年に発表されている。僕はてっきり、リタと伊東ゆかりのバージョンは、メリサより1~2年後に発表されたと思い込んでいた。人の記憶なんて、あてにならないもんだ(笑)

実は、リタ・クーリッジは、もうひとつやらかしていて(笑)、1977年に「みんなひとりぼっち」という曲をヒットさせているのだが、この曲はボズ・スキャッグスのカバーで原題は「We're All Alone」、みんな知ってるあの曲である。この場合、リタ版の邦題は言うならば誤訳で、ボズ版の邦題「二人だけ」の方が原題のニュアンスに遙かに近い。しかし、世間では「We're All Alone」=「みんなひとりぼっち」という認識になってしまったのである。確かに、「みんなひとりぼっち」にした方がしっくりくる曲調・雰囲気ではあるものの、明らかに誤訳だし、「二人だけ」という正しい邦題が先に出てるのに、何故間違った邦題で押し切るのか? 英語が苦手な高校生ならともかく、ラジオやコンサートとかで、アナウンサーがこの曲の歌詞を朗読して「僕たちはみんなひとりぼっちなんだ」って言ってるのを何度か聞いた。教育委員会は何も言わないのか? だいたい、リタ・クーリッジが、こんな邦題で出すから悪いんだよ、てな事になってしまうのである(笑)

この件に関しても、リタ・クーリッジは全く悪くない。当たり前である。日本のレコード会社が、リタの意向とは関係なく、勝手に物議を醸す邦題を付けただけだ。考えようによっては、リタだって被害者かもしれない。自分の曲に訳分からない邦題を付けられたおかげで、勝手に悪者呼ばわりされる。冗談ではない。もしかすると、訴えたいのはリタかもしれない(爆)なんと理不尽であることか(爆) 

最後に、もうひとつ。リタの理不尽な話。

邦題の話ではないが(笑)、エリック・クラプトンで有名な、などと断るまでもない「いとしのレイラ」という曲がある。知らない人はまずいないと思われる名曲である。この曲、エリック・クラプトンとジム・ゴードンの共作という事になっていて、前半部分はクラプトン、後半のピアノで始まるコーダ部分はジム・ゴードンが、それぞれ作ったものと言われている。が、実は、このコーダ部分、元々はリタ・クーリッジが作ったもので、当時リタと付き合っていたジム・ゴードンがそれを持ち出して、勝手にデレク&ドミノスで録音し、しかもクレジットを自分のものにしてしまった、という疑惑が浮上しているらしい。かなり最近出てきた話で、リーク元はリタ本人。何故今頃、という感じ。エリック・クラプトンもジム・コードンもリタ・クーリッジも、関係者はまだ存命だし。ま、訴訟とか、そういう話ではないらしいけど、リタはクラプトンもジム・ゴードンも許せない、と言ってるそうな。そりゃそうだ、こんな理不尽な話はない。いつか、報われる時が来るのだろうか。有名な曲だけにね。でも、何故今頃なんだろう?

と、長々とどうでもいいネタで申し訳ない(笑) それこそ理不尽だ(爆) もちろん、リタは全く悪くありません(分かってるって)
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2018新年度もU-500決算報告なのだ

2018年04月08日 00時19分18秒 | 与太話
という訳で、今年も新年度がやってきた。4月より新入学・新入社の皆さん、おめでとうございます。これからの日本は、あなたたちの双肩にかかっています。頑張って下さい。期待してます!

と、自分たちには果たせなかった責任を若い世代に押し付けて、棺桶に片足突っ込んだ老兵は消え去るのである(爆)

という訳で、新年度である。年度が変わった時に忘れてはならない事がある。そう、決算報告だ。なので、当サイトでも「2017年度の決算報告」をやらせて頂く。何の?ってあなた、「U-500」に決まってるじゃありませんか(爆)

という訳で(このフレーズ、今回早くも3回目)、2017年度(2017年4月~2018年3月)U-500である。まずは年間実績からご覧頂きたい。

昼食代総計  108,319円
昼食回数総計 243回
一回平均   445,8円

ま、今年18年目に突入したU-500である。一回の平均額が500円を切るなんて、もう当たり前となっている。サッカー日本代表がワールドカップに出場するのは当たり前、と国民の大半が思ってるのと同じ(よく分からんぞ) なので、500円切るのは当然として、どこまで下げれるのか、がポイントになるのは毎年恒例なんだけど、2017年度は445.8円と、450円を下回ってまずまずといった所だろうか。一昨年、すなわち2016年度は一回平均450円ちょうどだったので、それと比べると、4.3円下げる事が出来た訳だ。まぁ、良かったのではないかな。

続いて、月別の一回平均の数字。

2017年 4月 443.1円
2017年 5月 475.5円
2017年 6月 437.2円
2017年 7月 460.8円
2017年 8月 444.3円
2017年 9月 479.5円
2017年10月 429.8円
2017年11月 384.7円
2017年12月 424.3円
2018年 1月 449.9円
2018年 2月 471.7円
2018年 3月 448.7円

さっきから450円にこだわってるけど(笑)、450円以下に抑えた月が8回。500円以下は当たり前なんで、密かに450円以下を目指している身としては、嬉しい結果ではある。

逆に、450円を切れなかった月が4回ある訳だが、その4回(5月、7月、9月、2月)を分析してみると、他の月とさほど大きな違いがある訳ではないが、やはり一回に600円以上かかっている日が多い。5月=3回、7月=5回、9月=4回、2月=5回、と5月はともかく、7月・9月・2月は多い方だ。ちなみに、年間で一番昼食代が低かった11月の場合だと、600円以上かかった日は一回だけ。毎日必ず500円以下に押さえるのは、色々事情があって難しいのだが、それでも600円以上になってしまうのを極力減らせば、結果に間違いなく反映される、というのが分かる。100歩の道も一歩から、なのだ(違うだろ)。決して、誰も見てないから、と気を抜いてはいけない(ますます意味不明)

次に、昼食を取った場所だが、前回の決算報告すなわち2016年度の実績で見ると、社員食堂が一番多くて、一年で110回という結果だった。これは、あまり良い傾向とは言えないので、次年度の課題として、「社員食堂の利用回数の削減」を掲げた訳だが、結果はどうだったのか?

昼食場所

1位・・・社員食堂 114回

う~む、やっぱり前年と変わってなかった(爆) しかも増えてるし(爆) 総昼食回数が238回から243回に増えてるので、その分増えたってとこかな?
で、2位以下は...

2位・・・瀬戸うどん   8回
3位・・・吉野家     7回
     すき家     7回
     コンビニ    7回
6位・・・丸亀製麺    6回
7位・・・かつや     5回
     松月庵     5回
     仕出し弁当など 5回
     サイゼリヤ   5回

割にお馴染みのチェーン店が多い。2位の瀬戸うどんは、讃岐うどんのチェーン店で、はなまるや丸亀製麺みたいな感じだが、個人的には丸亀製麺よりは美味いと思うので、是非一度お試し下さい。天ぷらが美味いです。ただ、関東中心に展開してるみたいなんで、西の方の人には残念ながら機会がないかも。
松月庵というのは、福島駅でよく利用する店で、味がどうとか言う以前に、他に店がないから使ってる^^;
かつやは、ほとんどが名古屋エリアで味噌カツ丼を食べてるような気がする(笑)
サイゼリヤは、500円ランチが嬉しい。しかも消費税込みだ(笑) 一品料理・パスタ・ドリアなど10種類程の中から選べるスタイルだけど、気のせいか、長い事メニューに変化がなくて、いつも同じものしかない(爆) ま、安いから良しとするか(小市民)。

と、まぁ、そんな訳で、単に報告しただけで、総括にも何もなってないけど、これからもU-500続いて行きますので、よろしくご贔屓下さい(笑) ワンコインランチの情報もお待ちしております(笑)
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