日々の覚書

MFCオーナーのブログ

Tonight there's gonna be a JAILBREAK

2020年06月14日 23時33分55秒 | 音楽ネタ

実は、僕はいい年してハードロックが大好きである(笑)

そう、あくまでもハード・ロックである。ヘビー・メタルではない。HRと呼ばれるのも心外。フツーにハード・ロックが好きなのである。時々無性に聴きたくなる。僕は、実はドラマーでもあるのだが(笑)、ハード・ロックのドラムとしては、いい線行ってるのではないか、と密かに自負してたりする。メタルはとても叩けないけど(爆)

僕にとってハード・ロックとは、なんといってもディープ・パープルであり、続けてキッスやエアロスミスだったりするのだが、シン・リジィも忘れがたいバンドである。

初めてシン・リジィを聴いたのは、前述のパーブルやキッスなどに夢中になっていた中学2年の時、名曲「奴らは町へ」が出た頃だ。この「奴らは町へ」があまりにもカッコ良くて、僕にとってシン・リジィは一気に注目のバンドとなった。レスポール2本によるツインギターの重量感と、フィル・リノットのボーカルが、子供心にも魅力的だったな。ただ、当時それなりに日本でも人気あったと思うけど、あまりFMで聴く機会もなく、それでも、『サギ師ジョニー』『ハッド・レピュテイション』とアルバムを重ねていくうちに耳にした何曲かがどれもカッコ良くて、なんとなくファンみたいになっていた時にトドメを刺されたのがライブ盤『ライブ・アンド・デンジャラス』である。これはほんとに素晴らしかった。炸裂するツインギターといい表情豊かなボーカルといいブライアン・ダウニーのドラムといい完璧。正に非の打ち所ナッシングのライブ盤で、周囲でも評判になってた。そういえば、この頃来日公演もあったような^^;

その後、ハードロック離れを起こしたりして(笑)、嗜好の変化もあり、シン・リジィとは疎遠になっていたが、そんなある時(1983年頃かな)、中古レコード屋で『脱獄』を見つけ、値段が手頃だったこと、あの「奴らは町へ」が収録されていること、もあって、すかさず買ってしまった。数年振りのシン・リジィだった訳だが、聴いてみたらこれが今イチだったのである。「奴らは町へ」は相変わらず名曲で文句なしに感動したけど、あとはタイトル曲や「勇士」が良かったくらいで、全体的になんか面白くなかったのだ。重量感のあるハード・ロック・ナンバーだけでなく、牧歌的な曲やメロウな曲も収録されていて、そこいらの曲がつまらん、と思えて不満だったのだろう。それ以来、僕にとってシン・リジィはすっかりアウト・オブ・眼中になってしまった。

そんなシン・リジィだが、最近、何故か聴いてみたくなったりして、きっかけは、何年振りかで聴いた『ライブ・アンド・デンジャラス』が、相変わらず素晴らしかった事なのだろうが(このアルバムは、かなり前だがCDで購入していたのだ)、何故、今、『ライブ・アンド・デンジャラス』なのかは分からん(笑) その勢いで、久しぶりに『脱獄』も聴いてみた。意外と良かった^^; 以前は、ハードな曲以外が気に入らなかったのだが、今聴いてみると決して悪くない。それどころか、フィル・リノットはソングライターとしては実に有能だったという事に、改めて気づかされた気がする。デフ・レパードが「勇士」のリフを転用している、というのも初めて気づいた。実は、『脱獄』は名盤だったのだ(笑)

という訳で、今さらながらにシン・リジィなのである。古いアルバムを改めて聴いてみたいな、と思っている。ベスト盤とかではなく(笑) 雑誌で見たり人に聞いたりしたイメージでは、ゲイリー・ムーアが加入した『ブラック・ローズ』は出来が良すぎる感があり(笑)、やはり『ライブ・アンド・デンジャラス』より前のアルバムがいいかな。ジョン・サイクス期も悪くないけど、シン・リジィの方向性としてはどうよ?みたいな感じらしいので(笑)、こちらもパス。いかにも70年代チックな、いなたいハード・ロックが聴きたいです(笑)

ところで、例の、自分の手持ちの音源から拾って編集している「懲りないコンピ」だが、こんな物を作ってみた。テーマは「HR/HM」

 1. Fireball/Deep Purple
 2. Can You Roll Her/UFO
 3. Stone Cold Crazy/Queen
 4. Set Me Free/Sweet
 5. Achilles Last Stand/Led Zeppelin
 6. She/Kiss
 7. Pictured Life/Scorpions
 8. For Those About To Rock (We Salute You)/AC/DC
 9. Rock! Rock! ('Till You Drop)/Def Leppard
10. Bad Boys/Whitesnake
11. High Wire/Badlands
12. Black Hearted Woman/Blue Murder
13. Dr. Feelgood/Motley Crue
14. Enter Sandman/Metallica
15. Judgement Day/Van Halen
16. Warhead/Extreme
17. Full Moon Fever/Bad Moon Rising

本来、このテーマで選曲するなら、ブラック・サバスとかジューダス・プリーストとかアイアン・メイデンとかオジー・オズボーンとかが入っていて然るべきなのだが、音源持ってないもんで申し訳ない^^; でも、まあ、なかなかいい感じではなかろうか。自分で言うのも何だけど、聴いてると血がたぎってきますよ(笑)

夏はすぐそこ。暑い夏の夜はやっぱりハード・ロックだな(意味不明)

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未発表

2020年06月07日 16時35分33秒 | 音楽ネタ

最近知ったのだが、かのローリング・ストーン誌が、『幻の未発表アルバム15選』というのを発表している。2016年だから結構前だ^^; 

詳細はリンクをご覧頂くとして、ロック史上最も有名な未発表アルバムは、なんと言ってもビーチ・ボーイズの『スマイル』だろう。その次がビートルズの『ゲット・バック』かな。この2枚は、当時からその存在が知られていたと思うが、ほとんどの場合、今ほど情報はなく、新作として聴けるはずのアルバムがお蔵入りしてた、なんて事実をファンが知るのは、かなり後になってからだったと思う。しかし、ロックというものが長い歴史を持つクラシックとなってしまった今、40年も前のお蔵入り作品が立派な商品として成り立っている訳で、それを聴ける我々は、やはり幸福と言っていいのだろう。このローリング・ストーン誌が選んだ15枚は、完全な形ではないにしても、一応聴く事が出来る。なんか複雑な気持ちではあるけどね。

未発表アルバムと言えば、フォリナーにも、そこそこ有名な“未発表”アルバムが存在する。なんと、ベストセラーとなった『4』に続く新作を、当時飛ぶ鳥落とす勢いだったトレバー・ホーンをプロデューサーに迎えて録音していた、というのがそれ。トレバー・ホーンとフォリナーなんて、当時でも意外な組み合わせで、どんな音になるのか、ファンでなくても興味津々なのではないか、と思われるが(笑)、結局、録音されたマテリアルは破棄され、フォリナーは改めてアレックス・サドキンと組んで新作に取りかかり、発表されたのが『プロヴォカトゥール~煽動』だった訳だ。どういう理由が知らないが、実に勿体ない。聞いた話だと、トレバー・ホーン制作のアルバムとアレックス・サドキン制作のアルバムとは、曲のダブリは一切なかったそうで、つまり、フォリナーはトレバー・ホーンと制作した何曲かをあっさりボツにした事になる。凄いなぁ。当時のフォリナーの勢いと自信が垣間見えるエピソードだ(笑) でも、マジ、これ聴きたい。発売されないかな。トレバー・ホーンと組んだ幻のアルバムが、30年以上の時を経て今ベールを脱ぐ、なんてワクワクするな(僕だけか。笑) ま、テープが残ってれば、の話だけどね^^;

という訳で、最近買ったCDから(唐突)

Live From Moscow/Elton John with Ray Cooper

未発表アルバム、とは違うけど、昔のライブ音源が発掘されて、今ようやく発売される、という例は多い。エルトンのこのライブ盤もそんな一枚。まだ東西冷戦下であった1979年、西側諸国のアーティストとしては初めてソ連でコンサートを行ったのがエルトンなんだそうで、その際の音源が、かなり前と思うけどLPで発売され、好評だった為、この度CDでも発売される事となった。しかも、嬉しい事に、日本盤も出た。

この頃、エルトンは迷走期(勝手に言ってる。爆)で、だからという訳でもないのだろうが、初のソ連でのコンサートを、レイ・クーパーと2人だけで行っている。あの1995年の来日公演と同じ組み合わせ。これが実に素晴らしい。僕も武道館へ見に行ったが、とにかく素晴らしいとしか言いようのないコンサートで、今回のソ連でのライフ盤を聴いてると、あの時の興奮と感動が、見事なまでに甦ってくる。あの和久井光司氏も、レココレのレビューで同じ事書いてます(笑) ま、とにかく、ピアノとボーカルだけで、いや、ほとんどピアノだけで、ここまで聴かせてしまう人なんて、古今東西、冗談抜きでエルトン・ジョンしかいないでしょう。聴き物は、カバーだけど、マービン・ゲイでもお馴染みの「悲しいうわさ」かな。11分以上に及ぶ熱演であるが、時間なんて忘れてしまうくらい。何故ずっと未発表だったのだろうか。不思議だ。セットリストもまた感動の日本公演を思い出させてグッド。やっぱ、エルトンはいいな^^

Feels Good To Me/Bruford

つい最近紹介したが、ビル・ブラフォードのソロ・プロジェクト第一弾である。僕は、このアルバムはソロ名義で、こないだ紹介した『One Of A Kind』がブラフォードというバンド名義での1枚目、という認識だったけど、この『Feels Good To Me』もブラフォード名義らしい。つまり、ソロ・アルバムではない、という訳。ま、どっちでもいいが(笑)

『One Of A Kind』は昔よく聴いてて、いわば思い出のアルバムだった訳だが、『Feels God To Me』を聴くのは、実は今回が初めて。もちろん、その存在は知ってたけど、当時は聴くチャンスがなかったもんで^^; で、初めて聴いてみた印象はと言うと、『One Of A Kind』と似た雰囲気ではあるが、意外とこちらの方が聴きやすいかな、いやそうでもないか(笑)  メンバーは同じだけど、こちらにはアーネット・ピーコックという女性ボーカルが参加してて、ま、全曲歌ってる訳ではないが、ちょっと摩訶不思議な雰囲気で悪くない。歌と言っていいのかどうか、やや疑問だったりもするが(笑) ただ、レコーディングされたのが1977年というのを考えると、かなり先鋭的な作品だったのではなかろうか。ビル・ブラフォード(とアラン・ホールズワース)は、このアルバムを出した後UKを結成し、アルバム作ってツアーして脱退、そして『One Of A Kind』発表、と2年程の間にこれだけの事をやってた、というのも驚き。凄い時代だったな(笑)

Jean-Michel Bernard Plays Lalo Schifrin

ジャズ系ピアニストであるジャン・ミシェル・ベルナールが、タイトル通り、ラロ・シフリンの作品(それも映画音楽中心)を演奏したアルバムである。僕は不勉強にも、この人の事は知らないのだが、ラロ・シフリンは知ってる(笑) 映画音楽で知られる作曲家で、最も有名な作品は「燃えよドラゴン」かな。何度も言ってるが(笑)、かつて僕が映画音楽ばかり聴いていた頃のお気に入りの作曲家の一人である。このCDもジャン・ミシェル・ベルナールではなく、ラロ・シフリン目当てで買った。何しろ、ラロ・シフリンの作品を一枚でまとめて聴けるアルバムなんて、なかなか見かけないもんで^^;

収録曲は、「燃えよドラゴン」はないものの(笑)、「ブリット」「危険がいっぱい」「シンシナティ・キッド」といった、ラロ・シフリンの代表的な映画の曲はだいたい網羅されており、彼自身元々はジャズ畑の出身という事もあって、ジャン・ミシェル・ベルナールとの相性は良いようだ。非常に良い雰囲気、すなわち、エレガントでオシャレなサウンドが聴ける。「シンシナティ・キッド」なんて、こんなにオシャレな曲だっけ? みたいな、ちょっとした驚きもある。じっくり聴いてもいいが、オシャレなBGMとしてもいい感じ。でも、あくまでもジャズであり、フュージョンぽくはない。洗練された大人の為の音楽だ。近頃、こういう音楽を耳にする事が少なくなったような気がする。大人の音楽、と言ったが、実はオジサンの音楽なのかもしれないね。ま、いいけど(笑)

ところで、映画音楽の話が出たついでに、最近、でもないけど^^; こんなの見つけた。買ってないけど^^;

Disaster Movie Soundtrack Cellection

映画音楽にあまり興味がない人でも、ジョン・ウィリアムスの名前は聞いた事あるのでは。ハリウッド映画の作曲家として、1960年代から様々な作品を手がけている人で、一般にも『スター・ウォーズ』『ET』『インディ・ジョーンズ』『シンドラーのリスト』『ハリー・ポッター』等の音楽で知られている。ボストン・ポップス・オーケストラの常任指揮者も務めていた。そんなハリウッドを代表する作曲家が、『スター・ウォーズ』以前に手がけたパニック映画のサントラを集めたボックスが出ているのである。全世界で5000セット限定発売、4枚組で14,850円。僕がこのCDの事を知ったのは2ヶ月ほど前で、CD自体は去年の暮れあたりに発売されたらしいので、限定生産だし、もう品切れと思ってて、欲しいけど、手を出してなかった。高いし^^; けど、まだ残ってるらしい。

収録されてるのは、『ポセイドン・アドベンチャー』『タワーリング・インフェルノ』『大地震』の3作。いずれも、1970年代にちょっとしたブームだったパニック映画に分類される映画だ。かつて、自然災害や事故、火災等で窮地に追い込まれた人たちが、懸命に立ち向かう様子を描いた作品は、皆パニック映画とされていた時期があったのである。その規定で行くと、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』なんて、パニック映画の最高峰って事になるね(笑)

その当時、既に実績を積んで重鎮となっていたジョン・ウィリアムスは、こういったパニック映画の音楽も、よく担当していた。他には『ジョーズ』なんかが有名かな。これでアカデミー賞獲ったしね。このボックスの『ポセイドン・アドベンチャー』と『タワーリング・インフェルノ』は、ジョン・ウィリアムスの音楽より、モーリン・マクガバンが歌う主題歌の方が有名で、両方ともアカデミー主題歌賞を獲得し、『ポセイドン~』の主題歌「モーニング・アフター」は全米No.1にもなった。が、スコアの方も決して負けてない。特に『タワーリング~』、タイトルバックでヘリコプターが高層ビルの周りを飛ぶシーンで流れたメインタイトルは、実にドラマチックかつ緊迫感あふれる名曲である。『大地震』のメインタイトルも素晴らしい。

という訳で、欲しいのは山々だけど、手は出していない。映画音楽好きなら、誰しも簡単にスルー出来ないブツだとは思うが(笑)

DISASTERとは、災害という意味だが、6月に入って、これからまた雨が多くなる。大雨による河川の氾濫や土砂崩れなど、この夏もまた各地で被害が発生するのだろうか。新型コロナウィルスが蔓延している現在、大雨だからといって、避難所に皆が集まる訳にはいかないだろうし、行政も頭の痛いところだと思う。ま、とにかく、今は皆でこの災厄に立ち向かうしかない。日本人なら、必ず打ち勝てると僕は信じている。頑張ろう。

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