日々の覚書

MFCオーナーのブログ

夏はやっぱりハード&ヘヴィ

2021年08月29日 08時51分13秒 | 本と雑誌

季節によって聴きたい音楽は変わると思うし、どんな音楽を聴きたいかというのも人それぞれ。で、暑い夏に聴きたくなるのは何か、と問うと、レゲエだという人もいれば、やっぱビーチ・ボーイズでしょという人もいるだろうし、いや山達や角松しかないよという人もいて、色々な意見があると思われるが、けど、結局こういう人(つまりレゲエや山達を挙げる人)が大多数ではないのかな、と思ったりする。そりゃやっぱり夏と言えば、レゲエでありサーフ系或いはリゾート・ミュージック系(なんじゃそりゃ)なんであるのは当然。暑いだけに、聴く音楽だけでも涼しげなのがいいに決まっている。わざわざ真夏にヘビメタとかパンクとかいった、暑苦しい音楽を好んで聴く人はいないだろう(笑)

という訳で(は?)、レコード・コレクターズ(以下レココレ)の夏の特集は、2ヶ月連続で「ハード&ヘヴィ」である(爆) 8月号が70年代編、9月号が80年代編だ。ちなみに、来月発売される10月号は「ハード&ヘヴィ」の90年代編だそうな(爆爆)

以前にも書いたが、レココレもネタないみたいで、この手のヒマネタを持ってくる事が多くなった。ま、いいけど(笑) ま、いつもの通り、レココレのライター諸氏が、自分がプッシュするハード&ヘヴィなアルバムを30枚、順位をつけて選出し、それを集計して100位までのランキングを発表するという企画。言うならば、客観的要素はほとんど無し、レココレの趣味に過ぎないランキングであるので、アレが入ってないとかいった不満はあると思うけど、ま、そういう企画なんで、気にしないでね(って誰に言ってるんだか。笑)

で、結果である。まずランキング紹介より興味深いデータがあるので、そちらをご覧下さい。

70年代
1位・・・ディープ・パープル
2位・・・ブラック・サバス
3位・・・レッド・ツェッペリン
4位・・・AC/DC
5位・・・バン・ヘイレン
6位・・・シン・リジィ
7位・・・ブラックモアズ・レインボー
8位・・・モーターヘッド
9位・・・エアロスミス
10位・・クイーン

80年代
1位・・・メタリカ
2位・・・アイアン・メイデン
3位・・・AC/DC
3位・・・ガンズ&ローゼス
5位・・・バン・ヘイレン
6位・・・オジー・オズボーン
7位・・・ジューダス・プリースト
8位・・・スレイヤー
9位・・・モーターヘッド
10位・・ホワイトスネイク

これは、作品単位ではなく、アーティスト単位での得票ランキングである。70年年代と80年代とで、顔ぶれが随分と違うのは当然だが、両方で票を集めている、AC/DC、バン・ヘイレン、モーターヘッドの3組はある意味凄い。デビューから一貫して“ハード&ヘヴィに特化してきたバンド”と言えるからだ。ジャンル分けの細分化が進んだ80年代以降ならともかく、70年代から同じ路線を貫いている、というのは賞賛に値する(バン・ヘイレンは多少の路線変更があったと思うけど)。また、その期間ずっとバンドが存続していた、というのも凄い。さらに凄いのは、レココレのライター諸氏の間で評価が高い、ということ(笑) 個人的には、よく知らないけど、モーターヘッドってパンクと思ってた。

70年代の顔ぶれは納得いくところだろう。クイーンが10位ってのはどうかね...^^; 10位はクイーンの代わりにキッスでいいのでは、と思うけど(ちなみに、キッスは14位)。

80年代もある意味納得。70年代のように大雑把に“ハードロック”で括られていた時代と違い、NWOBHMとかLAメタルとかのムーブメントもあったし、スラッシュとかハードコアとかデスとかメタルの細分化も進んだし、産業ロック寄りにシフトしてヒットを出したバンドも多かったし、なんたって『BURRN!』も発刊されたし(笑)、選出する方も絞りやすかったことだろう。ただ、個人的に意外だったのは、上位2バンド、すなわち、メタリカとアイアン・メイデンがやたらと評価が高いこと、そして、LAメタル系がほとんど入ってないこと。正直言うと、僕はメタル系は疎くて、ここいらのバンドはほとんど同じに聞こえるもんで、何か評価を分けるのか、が理解出来なかったりする(爆)

という訳で、アルバムのランキングを紹介させて頂く。もちろん、100枚全部は無理なので、10位まで^^;

まず70年代から。

1位・・・炎の導火線/バン・ヘイレン
2位・・・レッド・ツェッペリンⅣ
3位・・・地獄のハイウェイ/AC/DC
4位・・・オーバーキル/モーターヘッド
5位・・・マシン・ヘッド/ディープ・パープル
6位・・・パラノイド/ブラック・サバス
7位・・・対自核/ユーライア・ヒープ
8位・・・虹を翔ける覇者/ブラックモアズ・レインボー
9位・・・黒い安息日/ブラック・サバス
10位・・ディープ・パープル・イン・ロック

えーと、この中だと持ってるの5枚です(爆)

正に“ハードロック”というランキング。かつての渋谷陽一の『ヤング・ジョッキー』のハードロック人気投票を思い出してしまった(笑) 誰しもが納得のランキングでは。個人的には、『対自核』の上位10枚入りがなんとなく嬉しい(笑) エアロとキッスにもうちょっと頑張って欲しかった気がするな。ちなみに、このランキングに関する対談が掲載されていて、マーティ・フリードマン氏が登場しているが、彼はキッスが好きだったらしく、「ラビン・ユー・ベイビー」で日和ったと厳しい評価です(笑) ちなみに、マーティ氏のランキングだと1位は『地獄の狂獣/キッス』。さすが^^

ただ、上位10枚はともかく、100位まで見てると、色々疑問はある。70年代のハード・ロックの場合、それほど細分化されてなくて、ハード・ロック・バンドという括りでも、実は何でもアリという状態だったので、下位になればなるほど票が割れてしまうのは仕方ないと言えるが、それでも、スイート、バックマン・ターナー・オーバードライブ、スターズあたりが入ってないのは残念。逆に、バッド・カンパニー、フリー、スレイド、チープ・トリック、ボストンあたりが入ってるのは、やや違うんじゃないか、と^^;

思い起こせば、70年代のハード・ロック・バンドは、アルバム何枚も続けて同じハード・ロック路線を貫く事はなかった(ブラック・サバスあたりは例外かもしれないが、サバスはほとんど聴いてないので、よく分からなくて申し訳ない)。ファンやジャーナリズムにマンネリとかワンパターンとか言われてしまうからか、元々バンド自身がハード・ロックにこだわりはなく、むしろ積極的に方向転換を模索してたのか、ハード・ロックは低レベルという風潮があってハード・ロック一直線だとバカにされるからか、とにかく、死ぬまでハード・ロックというバンドは少なかった。↑の10枚でも、ハード一辺倒でもなく、様々なタイプの曲が収録されているアルバムもある。だいたい、優秀なバンドであればあるほど、様々なスタイルに順応出来るので、ハード・ロックというイメージで固定されるのを嫌ったのでは、とも言える。ま、とにかく、70年代は“ハード&ヘヴィ”とはいえ、バラエティに富んでいて、実に楽しい^^

続いて80年代。

1位・・・アペタイト・フォー・ディストラクション/ガンズ&ローゼス
2位・・・バック・イン・ブラック/AC/DC
3位・・・メタル・マスター/メタリカ
4位・・・エース・オブ・スペイズ/モーターヘッド
5位・・・1984/バン・ヘイレン
6位・・・レイン・イン・ブラッド/スレイヤー
7位・・・サーペンス・アルバス~白蛇の紋章/ホワイトスネイク
8位・・・プリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説/オジー・オズボーン
9位・・・ヘブン&ヘル/ブラック・サバス
10位・・鋼鉄の処女/アイアン・メイデン

この中では、持ってるの1枚です(爆)

1位のガンズの1st、ご存知の通り大ベストセラーとなったが、実は僕はこのアルバムが売れ始める前に友人に借りて聴いている。が、全く良いと思えずそのままノーマークだった^^; 売れる物に関する嗅覚はないようだ(爆)

という訳で、80年代になると、前述したけど、ハード・ロックやヘヴィ・メタルに特化したバンドが多く現れた事もあり、絞りやすかったのではなかろうか。ま、70年代とは違った意味での納得のいくランキングだ。ただ、これも前述したが。メタリカとアイアン・メイデンの評価が高く、100位まで見ても、両バンド共4枚がランクインしているが、オジー・オズボーン、ジューダス・プリースト、ハロウィンあたりも似たような結果になっており、確かに80年代のHR/HMを代表する顔ぶれと言っていいだろう。ここいらは順当。

が、反面、80年代の重要なムーブメントだったはずのLAメタル勢が不振である。モトリーとラットが共にかろうじて1枚づつのランクイン、というのは僕でさえヘンだと思う(笑) クワイエット・ライオット、ドッケン、ポイズンに至ってはゼロ。LAメタルではないけど、ボン・ジョビもランクインは1枚だけ。それと、産業系も少ない。ナイト・レンジャーが1枚ランクしている程度。大御所ジャーニーが何故か2枚ランクインしているが、それならフォリナーだって1枚くらいはランクインしていてもいいのでは。

ま、要するに、絞りやすいというのは確かだったのでは、と思うが、かなり偏りの多いランキングでもある、という印象。中秀雄と杉原徹彦による対談でも、その辺は指摘されていて、キングダム・カムやタイガース・オブ・パンタンが入ってないのはおかしい、などと言っている(笑)

とまぁ、そんな感じ(笑) 前にも書いた事があるが、友人にメタラーがいて、そいつはBURRN!の熱心な読者でもあり、当時のHR/HM系を結構聴かせて貰った。それで、スラッシュ・メタルとかデス・メタルとかの存在を知ったのであるが、ま、どれも同じに聞こえたのと、感性に合わなかったのもあって、以来メタル系は敬遠し続けている。ハード・ロック系はOKなんだけどね。ホワイトスネイクとかデフ・レパードとかラットとか。ただ、あの頃は、メタリカがこんなビッグな存在になるとは、夢にも思わなかった。ほんと人生って分からない(意味不明) ところで、80年代後半に人気だったQueensrycheというバンドの日本語表記は“クイーンズライチ”か“クイーンズライク”か、どっちだっけ?(笑)

ちなみに、ランキング100枚の中で、僕が持ってるのは、70年代=31枚、80年代=9枚だった。この差は何なのか?(爆) ま、80年代の方は、持ってないけど聴いてる、というのが多くて、つまり買わずに借りて聴いてたってことね(笑) それと、アイアン・メイデンの『パワースレイブ』とアース、ウィンド&ファイアーの『太陽神』のジャケットの区別がつかないのは僕だけ?(爆)

なんだかんだ言っても、ハード・ロックについてあれこれ語るのは楽しい^^ 前述したように、レココレ来月号は「ハード&ヘヴィ」90年代編らしいが、どんなアルバムがランクインしてくるのか、実は楽しみである(笑) 北欧系も入ってくるのだろうね、きっと。多分、僕は持ってるのが1枚もないランキングになるに違いない(笑)

と、ここで、お馴染み(は?)のMFCオーナーによる「懲りないコンピ」だが、以前紹介した“HR/HM”に続き、“ハード・ロック”というテーマで作ってみた。こんな感じ。

 1. Flight Of The Rat/Deep Purple
 2. Straight For The Heart/Whitesnake
 3. Son And Daughter/Queen
 4. The Lies In Your Eyes/Sweet
 5. Lights Out/UFO
 6. Bark At The Moon/Ozzy Osbourne
 7. Custard Pie/Led Zeppelin
 8. Love Gun/Kiss
 9. Eat The Rich/Aerosmith
10. Dance/Ratt
11. Johnny/Thin Lizzy
12. Rock Of Ages/Def Leppard
13. Poison/Alice Cooper
14. And The Cradle Will Rock/Van Halen
15. Intuition/TNT
16. Don't Tell Me You Love Me/Night Ranger
17. Look At Yourself/Uriah Heep

なかなかの選曲と自画自賛(爆) 前にも書いたけど、ハード・ロックなんてのはかつての少年、つまりオジサンが聴くものであり、こういう機会に嬉々として語りたがるのはオジサンばかりなのである(笑) 良い事ではないの、と思います^^ 決してトレンドではないけど^^;

ところで、最後になってしまったが、ショックな訃報である。あのローリング・ストーンズのドラマーであるチャーリー・ワッツが亡くなった。享年80歳。そろそろ来るのではと思ってはいたが、やっぱり来てしまった。ほんと残念。謹んでご冥福をお祈り致します。

個人的には、ドラマーとしてチャーリー・ワッツに影響を受けた、というのは特にないのだが、ストーンズがブルースでもロックンロールでもない、独特の個性を打ち出せたのは、チャーリー・ワッツのあまりロック的ではないドラミングに拠るところが大きいと思う。言うならば、チャーリー・ワッツがずっとドラムだったから、ストーンズは続けてこれたのだ。チャーリー・ワッツなきストーンズは、もはや存続不可能だろう。60年にも及ぶバンドの歴史に終止符が打たれるのは間違いないと思う。そういう意味では偉大な人だった。

合掌

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美伝説

2021年08月08日 23時12分33秒 | 音楽ネタ

暑中お見舞い申し上げます。

いやはや、今年の夏もやっぱり暑い。先月梅雨明けしてから連日30℃超えだもんね。こんな中でのオリンピックも本当に大変だ。選手だけでなく、関係者やボランティアの皆さんも。コロナとかは関係なく、この時期にオリンピックを開催するのは間違っている。もっと抗議の声が上がってもいいのだが、皆さんご存知の通り、8月のオリンピックは欧米の意向で決まってる訳で、抗議しても無駄なのである。ほんと、オリンピックって何の為にあるんだろう? 僕個人は、オリンピックなんて意味ないから、日本で開催するのも反対だったし(後出しジャンケンみたいに思われるとイヤだったので、今まで言わなかったけど、過去にそういう発言してるので、言ってもいいかな、という気になった。笑)、今回は開催する事に決まってたから、色々あるけど決まった以上は中止になんかせず、きっちりやりましょう、というだけのことで、オリンピック自体もうやらなくてもいいのでは、くらいに思ってる。続けるなら、各国持ち回りではなく開催地を固定する、とか。少なくとも、札束が飛び交う招致合戦をしなくてもよくなる。開催国がインフラ整備等に大金つぎ込む必要もない。いいと思うけどね(笑) 開催地はギリシャでいいんじゃない?

ま、とにかく、真夏の東京オリンピックだが、それでも日本選手の活躍は凄い。金メダル獲得数は過去最高らしいし。猛暑の中頑張ってるな凄いな、と素直に思う。と言ってる間に閉会式。早い。本当にお疲れさまです。

さて、この夏の話題はオリンピックと緊急事態宣言である^^; なんかオリンピックに合わせるかのように感染者が増えているのが、なんとなく納得いかないが、とにかく増えているのである。東京で5000人超えは凄いな。で、神奈川県も緊急事態宣言が発出されてしまった。けど、どうすればいいのか。政府は外出の自粛を呼びかけているが、通勤電車などでのクラスター発生は聞いてないので、特に問題はないのだろう、なので仕事には行くし公共交通機関は利用するし、という訳で、朝晩の電車はフツーに混んでいる。コロナ前よりは少ない気はするけどね。夏休みの帰省や旅行も自粛して下さい、なんて言ってるけど、ちゃんと対策してれば移動中に感染する事はないと思うし、感染してるのを知らない人が田舎の祖父母に感染させてしまうのを警戒してる、というのはあると思うけど、ワクチン接種も進んでるようだし、移動先で大宴会とか大BBQとかしなければ、行ってもいいのではなかろうか。

なんか、やたらと居酒屋を標的にしてるのもどうかと思う。営業自粛とか酒類の提供は禁止とか、そんな事より効果的な策があるのでは。飛沫防止のアクリル板をちゃんと設置して、キャパの半分くらいを定員にして、5人以下のグループしか入れない、というような店なら、通常通り営業させてもいいと思うけどね。声が大きくなるから、つまり、そうなると飛沫が飛んで感染リスクが高まるから酒は出さない、というのなら、必ずアクリル板を挟んで会話させればいいではないか。面倒だけど。一時期、駅構内でも酒類売ってなかった。今でも、新幹線等の車内販売は酒類なしだ。なんかおかしい。とにかく、対策してる店には営業させてやればいいのである。死活問題だし。

個人的には、基本的に外出時はマスク着用、こまめな手洗い・消毒、人混みは行ってもいいけど、知らない人と会話しない、する場合は最小限、居酒屋もOKだけど5人以下、その場合でも、隣のテーブルの見知らぬオジサンと意気投合、というのは避けるべき、というのを徹底してれば、感染のリスクはかなり低いと思ってるのだが。甘いか。

という訳で、コロナにも負けず、最近買ったCDから(は?)

GIUFFRIA/GIUFFRIA

なんとジェフリアである。ジェフリアですよ、そこのあなた。何故、今ジェフリアなのか、よく分からんが(笑)、とにかくジェフリアなのである。あの、70年代に日本で人気あったエンジェルの元メンバーが結成したバンドで、80年代にブレイクした時はちょっと驚いた。エンジェルについては、僕はそれほど聴いてなかったんで、その後どうなったのかも知らず、多分解散したんだろうな、とは思っていたが、何してるのか、なんて興味もなかったし、けどジェフリアが出てきて、そうか、ずっとこの世界で頑張っていたのか、注目されて良かったね、なんて、ファンでもないのに、なんとなく嬉しく思っていた。この感覚は、ジョーン・ジェットが突如ブレイクした時に感じたのと似てるなぁ(笑)

で、ジェフリアである。これは1stで邦題は『美伝説』。友人に借りたのだが、実は結構気に入って、よく聴いてた。当時(1984年)の時代背景によるものなのかどうか、ジェフリアはHR/HM系のバンドとして認識されており、今回の再発(といっても5年程前らしいが...^^;)でも、ユニバーサルの『My Generation My Music』シリーズのHR/HM編のカテゴリーでのリリースである。でもあの頃から、HR/HMというより産業ロックだと、僕は思っていた。今聴いても、その印象は変わらない。というか、これ、コテコテの産業ロックですよ。シンセを多用したアレンジ(と言ってもクラシカルではない)といい、分かりやすい曲構成といい、キャッチーな曲調といい、どれを取っても産業ロック。少しプログレの香りがするのも、ハードなギターを全面に出しているのも、やっぱり産業だ、って感じ。加えて、ボーカルがスティーブ・ペリーに似てる(顔ではなく声ね)のも産業ぽい(関係ないか)

そんな訳で、懐かしくもあり、最近よく聴いているのである(笑) ほんと、冗談抜きで良いです^^ 2ndも再発されてるので、買ってしまおうかと思っている(笑) 2ndの方が、ボーカルのスティーブ・ペリー度がより強くなっている感じかな。だから何なのだ、と言われたらそれまでだけど(笑)

Endless Summer/Donna Summer's Greatest Hits

早いもので、ドナ・サマーが亡くなってから8年が過ぎた。享年63歳だったそうで、早過ぎるよな。まだまだ歌えただろうし。“ディスコの女王”なんて呼ばれて、やや色物的に扱われているきらいはあるが、ドナ・サマーは実力派なんである。ライブ映像を見て貰えれば分かって頂けると思う。ま、亡くなった翌年、ロックの殿堂入りを果たしているので、現在では正当な評価を受けているのだろう。死後というのが残念だが。

ドナ・サマーの全盛期という事になると、やはり70年代後半から80年代にかけての時期であろうか。特に凄かったのが、1978年夏頃から1980年初頭にかけての約1年半で、この期間中、ドナ・サマーの名前が米ビルボード誌のシングル・チャートのTOP40から消えた事はなかった。曲で言うと、「ラスト・ダンス」「マッカーサー・パーク」「ヘブン・ノウズ」「ホット・スタッフ」「バッド・ガールズ」「ディム・オール・ザ・ライツ」「ノー・モア・ティアーズ」「オン・ザ・レイディオ」の8曲。この8曲が途切れる事なく、ヒット・チャートを賑わし続けていたのだが、さらに凄いのは、8曲全てがTOP10入り、うち4曲がNo.1だったこと。シングルだけでなく、アルバム・チャートでも大活躍、『ライブ・アンド・モア』と『華麗なる誘惑』の2枚を上位に送り込んだ。どちらも2枚組というのも凄い。ほんと、あの頃のドナ・サマー人気は凄かった。40年過ぎた今でも、その記憶は鮮明だ。1979年の顔は間違いなくドナ・サマーである。決してザ・ナックではない(笑)

そんな時期のヒット曲はもちろん、その前とその後のヒット曲も萬遍なく聴けるベスト盤がこれ、である。全盛期のドナ・サマーのベスト盤は、ノンストップ・ミックスだったそうで、それはそれでいいけど、単純にヒット曲を聴きたい僕のような者には、本盤をはじめとする、後年編集されたベスト盤がよろしいかと思う。ジョルジョ・モロダーと組んだ一連のヒット曲はもちろん、80年代にクインシー・ジョーンズやマイケル・オマーティアン、或いはストック・エイトキン・ウォーターマンと組んだ曲も素晴らしい。どちらがアプローチしたのか知らんが、当時のクインシー・ジョーンズはいわゆるブラコンというジャンルを確立しようとしていて、ドナ・サマーも格好の素材だったのではなかろうか。ストック・エイトキン・ウォーターマンと組んだのは意外だったけど、ドナ・サマーの個性が勝っているのはお見事。全盛期過ぎてからだけど、ディズニー映画の主題歌ぽい曲もやってて、なかなかに時流を読んで活動していたのだな、という気がする。単にトレンドを追っているだけではなく、ちゃんとドナ・サマーの音楽にしてしまっているところは、やはり実力派なんだなぁ、と思う。

その昔、学園祭等で、ガールズ・バンド或いは女性ボーカルのバンドが、「ホット・スタッフ」をコピーしてるのを、何回か見た事がある。そういう分かりやすさもドナ・サマーの魅力のひとつだった。ほんと、惜しい人を亡くしたものである。てな事を書いてたらまた「マッカーサー・パーク」聴きたくなってきた^^;

Feels Right/Marva King

この人の事は何も知らない。名前も曲も何も知らない。なのに何故CDを買ったのかというと、まぁ、何と言うか、ジャケ買いかな(爆) ま、試聴出来たんで、アルバム中唯一知ってると思われる曲を聴いてみたら、正に知ってる曲で良い感じで歌ってたので、聴いてみようという気になったという次第。その唯一知ってた曲というのは「Suspicions」、エディ・ラビットのヒット曲だ。

という訳で、じっくりと聴いてみると、なかなか良い。プロデューサーがリチャード・ペリーで、正直なところ、このアルバムは1981年の発表で、ペリーの全盛期は過ぎていたと思うのだが、でもさすがペリーという感じ。ややオシャレなソウルとAORの折衷みたいな雰囲気で、曲もサウンドプロダクションも高いレベルで、加えてマーヴァ・キングも若々しく且つしっとりと迫る歌を聴かせていて、要するに内容は良いのに売れなかったので、関わった人全てが幸せになれなかったアルバム、という事になるのかな(笑) ま、リチャード・ペリーのプロデュースだし、グレッグ・フィリンゲインズ、ポール・ジャクソンJr.、ジェフ・ポーカロ、エイブラハム・ラボリエルといった人たちも参加してるし、それなりに力入れて作ったアルバムだったのだろうけど残念だ。こういう、マーヴァ・キングみたいな人の事を知る度に、やっぱりアメリカは裾野が広いな、とつくづく思ってしまう。

余談だが、U2のボノやチャーリー・セクストンの息子たちも、ミュージシャンになってメジャー・デビューしてるんだそうな。こういう話を聞くと年取ったなぁ、と改めて思い知らされる(爆) ま、還暦は近いけど^^;、まだまだ若いつもりで頑張りましょうね、ご同輩(爆)

コメント (2)
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