日々の覚書

MFCオーナーのブログ

追悼:桑名正博

2012年10月27日 14時43分28秒 | 時事・社会ネタ

ご存知の人も多いだろうが、桑名正博が亡くなった。享年59歳。今年7月に脳幹出血で倒れ、意識不明のまま手術を行い、手術そのものは成功したらしいが、結局意識は戻らないまま帰らぬ人となった。慎んでご冥福をお祈り致します。

桑名正博といえば、なんたって「セクシャル・バイオレットNo.1」である。化粧品か何かのCMソングで1979年の大ヒット曲だ。現在のように、猫も杓子もCMやドラマのタイアップをする時代ではなかったが、それだけに、CMソングとして起用されると、かなりのヒットが見込めた時代でもあった。特に化粧品関係は、そのキャッチコピーと共に、印象的なCMソングが多かった。また歌ってる人が、いわゆるニューミュージック系の、テレビの歌番組を活動の中心にしている人たちではない、というのも特徴であったような気がする。当然のことながら、桑名正博も「セクシャル・バイオレットNo.1」でポッと出てたきたのではなく、ファニー・カンパニーを皮切りに、それなりのキャリアを重ねてきた人であった。そういう人たちが、CMソングとはいえヒットを飛ばしてメジャーになるのを見てると、ファンではなくても、当時は何だか嬉しかったものだ。

前述したように、桑名正博はファニー・カンパニーというバンドでデビューしている。その頃、“東のキャロル、西のファニカン”なんて言われていたそうだが、上昇志向の強いキャロルに対して、金持ちのボンボンが多かったファニカンは、“甘い”と言われてたらしい(笑) 僕はファニカンは聴いた事ないのだが、結構ブルース寄りのロックだったらしく、やっぱり関西だなぁ、なんて気もした(笑) そして、ファニカン解散後、桑名正博はソロになる訳だが、当時購読してたFMfanに、桑名正博自身のインタビューやアルバム評がよく載ってたので、僕なりに興味は持っていた。松本隆-筒美京平コンビによる、ロックテイストな歌謡曲を歌い始めたのもこの頃からで、「サード・レディ」を歌う桑名正博をテレビで見た事もある。

これまた前述したけど、70年代後半、いわゆるニューミュージック系の人たちが、CMソング等のヒットを放つようになるのだが、桑名正博はじめ大橋純子、庄野真代など、筒美京平作品を歌ってヒットさせた人が意外と多いのが面白い。後年、筒美京平自身のインタビューを読んだら、「桑名君や大橋君みたいに、自分で曲を書かないで僕に発注してきたのは、自分たちの持ち味と僕の感性に合致する部分を感じたからだろう。彼らに曲を書いたから、その後の自分がある。」と言っていた。うむ、なるほど、という感じ。確かに、ロック(=洋楽)と歌謡曲の中間あたりに、筒美京平は位置していたような気がする。あの頃、ロックやニューミュージックの人たちは、歌謡曲の側の人たちを毛嫌いしていたらしいが、筒美京平だけは特別だったのだろうな。

そういう、歌謡曲ではない人たちが、歌謡曲のフィールドで、しかも単に大衆に迎合する事もなくヒットを放つ、というムーブメントの象徴だったのが、桑名正博だったのである。少なくとも、僕にとっては。けど、歌謡曲を駆逐するほどでもなく、両者がほと良いバランスで共存していた。いい時代だったな(また言ってしまった。爆)

その後、桑名正博は、大きなヒットはないものの、着実に活動していたように思う。90年代以降は、あまりアルバムも作ってないようではあるが。ま、大阪の大企業の跡取りとしても知られている人で、社長に就任してからは、そっちの方が忙しくなったようで(そりゃそうだ)、音楽活動を縮小したのは仕方なかろう。

けど、その活動のを通じて、あちこちに影響を与えていたのは間違いない所だろう。チャリティにも積極的だったらしい。そういえば、12~3年前、桑名正博が大阪の障害者を中心としたバンドの結成に協力し、様々な援助もしている、というのをテレビで見た事がある。そのテレビ番組は、あくまでもバンドを紹介するのがメインで、桑名正博は援助してる人、という事で少し登場しただけだったけど。援助、と簡単に言うけど、誰にでも出来る事ではない。気持ちもさる事ながら金も必要だ。両方が備わっていた桑名正博が、そんなチャリティ活動に乗り出すのは、実に素晴らしい事である。若い頃は素行にも問題あったらしいが(笑)、実際には出来た人だったのだと思う。役者やタレントみたいな芸能活動を、あまりしなかったのもよろしい。

所で、大阪で7年以上も生活してた割には、全然知らなかったのだが、大阪のスナックでは閉店時間になると、締めの一曲として、桑名正博の「月のあかり」がよく歌われるのだそうな。確かに、そんな雰囲気の曲ではある。別れをテーマにはしているが、決して悲しくも暗くもなく、またすぐ会えるような、そんな感じの曲。淡々としてるけど、聴いてるうちにその良さがじわじわと分かってくるような曲。1978年のアルバム「テキーラ・ムーン」に収録されているのだが、そんな昔の曲が、ヒット曲でもないのに、未だに歌い継がれているというのは素晴らしい事だ。作曲した桑名正博自身も、作曲者冥利に尽きるのではないだろうか。

正直言って、桑名正博の訃報は、僕にとってもショックだった(7月に倒れたのもショックだったけど)。今はとにかく、この曲で桑名正博を偲びたい。またすぐ、戻ってくるような気がしたりして。

http://www.youtube.com/watch?v=xLScIc5b9uM

それにしても、こういうシチュエーションで、この曲を聴く事になるなんて...

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かなキャラ大集合!

2012年10月13日 23時32分15秒 | あれこれレポート

いささか唐突ではあるが、“かなキャラ”とは何か?というと、“神奈川県の(ご当地)キャラクター”の事である。ひこにゃんやせんとくんの成功に刺激されたのか、今や全国どごの自治体にも、ご当地キャラクターが存在するように思われる。いや実際に存在しているに違いない。ご当地キャラ(ゆるキャラと呼んだ方がいいのか?笑)の日本一を決める大会もあったりなんかして、地元はもちろんのこと、全国的に有名になれば、グッズも売れるし、取材や営業の依頼が増えてギャラも稼げるし、ついでに自治体の知名度も上がるし(ついで、かよ。笑)ってんで、うまいこと人気キャラを生み出す事が出来れば、自治体としては万々歳な訳である。

そんな訳で、日本中の自治体のご当地キャラたちは、地元の期待を背負って日夜しのぎを削っているのであるが(笑)、それは神奈川県も例外ではない。聞いた話だと、神奈川県にはなんと!120ものご当地キャラが存在するそうで、この中には自治体というか公共機関等のキャラも含んでいるらしいが、とにかくたくさん存在してるのだ。とてもじゃないが、覚えられるものではない。そんな神奈川県のご当地キャラ、つまり“かなキャラ”が一堂に会するイベントがあると妻から聞いて、これは行かねばと思ったのも無理はあるまい(笑)

このイベント、↑のURLを参照頂ければお分かりと思うが、メインはフードバトルであり、かなキャラではない。が、我々としてはフードバトルには期待せず、あくまでもかなキャラ目的で会場入りしたのであった。

当日、会場に集結したかなキャラは下記18組。少ない。120組もいる事を考えると、正に氷山の一角である(笑)

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ま、18組が一堂に会したとはいえ、↑をよくよく見ると、休憩してるキャラもいたりして、この日会場にいた全キャラが、同時に勢揃いした訳ではない。ま、あるキャラの姿が見えると、必ず姿の見えないキャラがいる訳で、そこいらは色々と事情があるのである(爆) 深く追求するのは止めましょう(爆爆)

という訳で、会場で遭遇した「かなキャラ」たちである。

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左が「ざまりん(座間市)」右が「えび~にゃ(海老名市)」。座間市はひまわりで有名で、ざまりんのモチーフもずばりひまわりであろう。それはいいのだが、えび~にゃのモチーフはエビと猫らしい。が、海老名ではエビは獲れないし、はっきり言って意味不明(笑)

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左が「かわさきぷりん(川崎市)」、右は「ミドリン(横浜市緑区)」。かわさきぷりんは、お菓子のキャラではなく、プラネタリウムのキャラらしい。ミドリンの特技は光合成だとか(爆)

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左が「あゆコロちゃん」、右が「ゆめみちゃん」、共に厚木市のキャラである。が、ゆめみちゃんは、正確には、JAあつぎによるファーマーズ・マーケット“夢未市”のキャラらしい。よく分からん(笑) あゆコロちゃんのモチーフは、もちろんホルモン。今や、全国的にも厚木=ホルモン(シロコロホルモン)なのだ(笑)

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こちらは「はまにゃん」。自治体ではなく、自衛隊のマスコットである。そういえばこの日、サッカーの湘南ベルマーレのマスコットも来ていた。ややこしいのでご当地キャラを名乗るのは止めて欲しい(笑) で、はまにゃんのモチーフは港町よこはま、という事だが、横須賀の方がしっくりくるかな。当日、会場に設営されたテント前には、隊員募集のポスターがあった。

と、個性的(笑)なかなキャラを紹介させて貰ったが(氷山の一角だけど。笑)、お気に召して頂けましたか?(笑) ま、色々と好みはあると思うけど、やはり我々が推したいのは、このキャラである。

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茅ヶ崎市の「えぼし麻呂」です。よろしくお願いします(笑) もちろん、名前の由来は烏帽子岩である。是非、可愛がってやって下さい。ゆるキャラグランプリ2012にもエントリーしてます(爆)

それにしても、このご当地キャラたち、会場では大変な人気で、常に人が群がっているものだから、写真を撮るのも一苦労だった。

それと、このイベント、我々が行った前日には、あの、ゆるキャラ日本一で大人気のくまもんが来場したらしい。いやいや、きっと会場は大盛況というか大混乱というかパニック状態だっただろうな。くまもんは見たいけど、人混みはイヤだし、行かないで良かったかも(笑)

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ピザ付き野球観戦

2012年10月07日 00時22分44秒 | あれこれレポート

いささか旧聞ではあるが、久々にスタジアムで野球を見た。もちろん、プロ野球である。場所は神宮球場、対戦カードはヤクルトvs阪神。連日真夏日が続いていたけど、この日は夕方から涼しくなって、ナイター観戦には最適だった。

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写真でお分かりの通り、我々は3塁側内野席で観戦した。そう、断るまでもなくビジター側、つまり、この日のカードでいうと阪神側である。

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そうなのである。我々は阪神を応援していたのであった。何を隠そう、妻は阪神ファンなのだ。このグッズも、全て妻のコレクションである。

試合は終始ヤクルトペース。阪神の各打者は早打ちが目立ち、ほとんど良い所なかった。ま、この時点で巨人の優勝は決まっており、阪神にとっては消化試合だけど、Aクラス(=CS出場)がかかったヤクルトにとっては、まだ消化試合ではなかった。その違いが、試合内容にも表れた、って感じ。

所で、我々は前述した通り、3塁側内野指定席で観戦してた訳だが、この指定席はなんと、ピザ付きペアシートなのであった。試合開始から一時間後に、球場にピザが配達されるので、それを取りに行って入場時に貰った引換券を渡してピザを受け取る、というシステム。価格からすると、実にお得。

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写真はまだピザが来る前の状態(笑)

ようやく引き換えて貰ったピザ。

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待たされて腹減ってたもんで、写真を撮るのも忘れて、ひたすら食っていた(爆) 美味かったです。ビールも(笑)

野球見るなら、やっぱりドームじゃない方がいいな。屋根なしスタジアムの方がビールが美味い(笑) あと、ファールボールを追いながら試合を見るのも楽しい。テレビでは味わえない。

試合は、3-0でヤクルトの勝ち。阪神は最終回に1アウト満塁で代打マートン、という見せ場を作ったけど、初球を打ってゲッツー、でゲームセット。阪神ファンは欲求不満だろうけど、どちらのファンでもない僕は、適度に涼しくて、ピザもビールも美味かったし、試合時間も長くも短くもなく、十分に満足だった。また来たいものだ。次回来るとすれば多分来年で、間違いなく阪神戦だな(笑) 来年の阪神は今年よりも強い事を、今から期待するものである(笑)

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目撃者求ム

2012年10月06日 21時57分47秒 | 与太話

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うちの近所にこんな看板が設置されていた。

この辺りは住宅街だし、事故が起きたのは、決して早朝という時間でもなく、通勤・通学の人たちが結構歩いてる時間でもある。道も狭く、事故が起こりやすい場所かもしれない。にもかかわらず、目撃者がいない、というのがよく分からん、つーか怖い(笑) ちなみに僕は、事故発生時刻の約30分前に家を出ており、もちろん事故は目撃してない(笑)

事故を目撃した人が警察に名乗り出て、それなりに解決に繋がる証言をした場合、お礼とか金一封とか出るのだろうか? ついつい、そういう事ばかりが気になってしまう今日この頃(爆)

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