日々の覚書

MFCオーナーのブログ

週休3日制

2023年04月29日 15時27分42秒 | 時事・社会ネタ

唐突だが、前からコーヒーメーカーというかエスプレッソ・マシンみたいなのが欲しくて、要するに、泡が立ってて尚且つ濃いコーヒーを家で飲みたいのである。電器屋に行くと色々眺めてたりするのだが、値段はピンキリで、結構お手頃なのもあるし、買ってみようかと思いつつ、まだ手を出していない。どういうのが欲しいのか、というイメージも固まってないし。周囲の人に色々聞いてみると、だいたい帰ってくる言葉は次のふたつ。

掃除大変だよ
最初だけだよ

ま、そんなもんかも(笑) じっくり考えます(笑)

ところで、最近テレビの朝の情報番組で見たのだが、神奈川県内のとある企業が、今年の4月1日より完全週休3日制を導入したそうな。導入した理由は「人材確保のため」。少子化の影響もあり、若い労働力が少なくなっていて、結果、企業間で取り合いになる、という完全な売り手市場になってて、中小企業は、ただでさえ人が集まらないのに、こんな状況だと誰も来てくれなくなる、そうなると、会社の存続すら危うくなってくるので、今の若い人は休日出勤と残業を嫌がる傾向にあることから、思い切って週休3日制にした、という訳だね。一年以上前から準備を進め、社内の調整をしてきたらしい。もちろんというか何というか、反対派も社内には多く、かなり話し合いも重ねてきたようだ。いやはや、大変だね。

この会社の場合、週休3日とはいえ、会社自体を完全に休みにするのは週に2日で、3日目の休みは交代で取るらしい。慣れるまでというか、軌道に乗るまでが大変だ、という気がする。ちなみに、同じ神奈川県内の、とある温泉旅館が、旅館としては例を見ない定休日を導入した、という事もあった。確か、毎週水曜日を定休日として、もちろん宿泊予約は取らない。一見非常識な定休日導入だが、業績には特に影響せず、従業員の所得を増やす事にも成功したらしい。大したもんだ。

しかし、この週休3日、決して中小企業だけの話ではなく、冒頭の写真にもあるように、国家公務員も週休3日拡大の方向に進んでいるらしい。若い人が来ないのは、霞ヶ関も同じという事だ。まぁ、若い人がいなければ中小企業の存続が危ういのはもちろんだが、国家公務員もなり手が減れば、これは国家存亡の危機でもある。週休3日でも何でも、若い人に来てもらえるなら取り入れよう、という気にはなるよな。それにしても、割と若い人には人気あると思っていた三次産業がこれなら、一次産業や二次産業はもっと大変だ。後継者不足は、確かに何十年も前から言われていたけどね。農業・林業・建設業の衰退は、正しく日本の終焉に繋がる。ほんと、若い労働力が減少すると、国家が滅んでしまう。何とかならないのか。だからと言って、移民を増やせと言う気はありませんが(笑)

週休3日もいいが、気になるのは海外の反応である。というのも、会社の人から聞いたのだが、その人はアメリカ人から、日本は休みが多過ぎ、と何度も言われたらしい。何を言うか、よく働く日本人の事を外国人はエコノミック・アニマルなどとバカにしてたではないか、と言いたくなるが、アメリカあたりでは一人一人のバカンスは多く皆よく休むが、会社が休みになるのはせいぜい週1回、あとはホリデー(祝祭日?)だけで、週休2日でホリデーとは別の休業日もある日本企業は休み過ぎ、という事になるんだそうな。社員個人が休むのは構わないが、会社が休業になるのは困る、って訳ね。分かるような気もする。

それにしても、週休3日が現実になるとはね...(苦笑) 古い話で申し訳ないが、僕が大学出て今の会社に入社した時、まだ完全週休2日ではなく、隔週で土曜日休みになっていた。第一土曜と第三土曜だったかな。だから、月に2~3回は土曜出勤があったのである。その後、毎年少しづつ土曜休みが増え、完全週休2日となったのは、1991年頃だったかと思う。当時、毎週土曜日が休みだと持て余してしまってする事ない、とぼやいている人たちも多かった。年齢は関係なく(笑) 今、週休3日の話が出ると、休みが多くて持て余してしまう、というより、週3日も休業したら業務に支障が出ないか、という声が周囲では多い。皆でたくさん休んで、手が回らないとこはAIに任せましょ、って事になるんだろうか。いいのかそれで(笑)

個人的には、今の週休2日のままで、月に1回土日月の3連休があれば十分です、はい(笑)

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MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 400-381

2023年04月29日 12時39分57秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500
400位-381位

☆400位☆

Disco Baby/Van McCoy & The Soul City Symphony (1975)
ディスコ・ベイビー/バン・マッコイ&ソウル・シティ・シンフォニー
70年代ディスコ・クラシック「ハッスル」でお馴染みの重鎮バン・マッコイの、その「ハッスル」を含む出世作。アトコでのリーダー・アルバムとしては2枚目だが、「ハッスル」以外はほとんど当時のヒット曲のインスト・カバーで、悪くはないが、やっぱり「ハッスル」になってしまうのだ。とにかく「ハッスル」当時も今も素晴らしい名曲。バン・マッコイはもっと評価されるべき。

☆399位☆

Wish You Were Here/Punk Floyd (1975)
炎~あなたがここにいてほしい/ピンク・フロイド
本作より、アルパムのコンセプトが分かりやすくなった。「ようこそマシーンへ」や「葉巻はいかが」では、物質社会やショービジネスを皮肉ったかと思えば、「狂ったダイアモンド」では、バンドの創始者シドへの複雑な思いを歌っている。この曲のギターも名演。全体的にアレンジもすっきりした感があり、プログレの転換期が来ている事を、彼らも感じていたのだろう。

☆398位☆

Second Helping/Lynyrd Skynyrd (1974)
セカンド・ヘルピング/レーナード・スキナード
間違いなくレーナード・スキナードの代表作であろう。「スイート・ホーム・アラバマ」「ワーキン・フォー・MCA」「コール・ミー・ザ・ブリーズ」などの有名曲を含み、豪快な演奏にキャッチーな楽曲という、サザン・ロックのプロト・タイプのようなアルバム。レーナードのファンでなくても、アメリカン・ロック好きなら必携の一枚である。

☆397位☆

Tubular Bells/Mike Oldfield (1973)
チューブラー・ベルズ/マイク・オールドフィールド
気の遠くなるようなダビングを重ねてマイク・オールドフィールドが完成させたシンフォニックな世界は、緻密ながらも解釈の自由度は広く、見た目はロックではないかもしれないが、その精神は間違いなくロックであり、こういう作品が生まれてくるロックという音楽の裾野の広さを世間に知らしめる事になった傑作である。『エクソシスト』に使われた事で、イメージが固定されているのが残念。

☆396位☆

The First Songs/Laura Nyro (1973)
ファースト・ソングス/ローラ・ニーロ
1967年にローラがヴァーブから出した1stが、後年コロンビアから再発された。BS&T、フィフス・ディメンション、バーブラ・ストライザンドら、他者がカバーしてヒットさせた曲が多く、デモ曲のショーケースのように言われていた事もあるらしい。確かに、聴きやすい曲が多く、グレイテスト・ヒッツ的な趣も感じられたりする。新人のデビュー作と思うと、空恐ろしい。

☆395位☆

Living In The Material World/Goerge Harrison (1973)
リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド/ジョージ・ハリスン
本作からも「ギブ・ミー・ラブ」の全米No.1ヒットが出た事もあり、ジョージの代表作のひとつと言っていいだろう。ジョージ本来と思われる、優しげな世界である。神をテーマにした歌も多く、まだ宗教色の強いアルバムと言われているが、音を聴いてる分にはあまり気にならない。ジェシ・エド・デイビスに提供した「スー・ミー・スー・ユー・ブルース」など名曲も多い。

☆394位☆

Don't Shoot Me I'm Only The Piano Player/Elton John (1973)
ビアニストを撃つな!/エルトン・ジョン
初の全米No.1ヒット「クロコダイル・ロック」を収録したベスト・セラー・アルバム。この曲の他「ダニエル」「先生のお気に入り」「ハイ・フライング・バード」「ベイビーと僕のためのブルース」等々エルトンとバーニーの創作意欲が頂点にあった事を窺わせる充実したナンバーが並ぶ。とにかく勢いもあり、一気に聴けるアルバムである。

☆393位☆

Meddle/Pink Floyd (1971)
おせっかい/ピンク・フロイド
B面全部を使った大作「エコーズ」が収録されている事で有名だが、この曲も素晴らしいが、A面の作品集も捨てがたい。不穏なインストの「吹けよ風、呼べよ嵐」、ゆったりとした「フィアレス」などが聴き物。アコースティックな雰囲気で初期のアルバムを連想させたりもする。愛犬の名前を曲のタイトルにするなど、パーソナルな一面も窺える。

☆392位☆

In The Court Of The Crimson King/King Crimson (1969)
クリムゾン・キングの宮殿/キング・クリムゾン
好みはともかく、ロック史に重大な足跡を残したアルバムと言っていい。ロックを志向する者なら、聴いてませんとは言わせないアルバムでもある。どうしてもひたすら前衛的な「21世紀の精神異常者」のインパクトが強いが、個人的には、本作は「風に語りて」と「エピタフ」の2曲がすべて。この時期のクリムゾンは叙情派プログレだったと思っている。

☆391位☆

Good Bye/Cream (1969)
グッバイ・クリーム/クリーム
タイトル通りクリームのラスト・アルバム。ライブ・テイクとスタジオ録音の新曲という構成だが、その新曲がジョージ・ハリスンとの共作の「バッジ」、少々変わったポップソング「スクラップヤード」、哀愁漂う「ホワット・ア・ブリングダウン」と、グレードの高い名曲ばかり。正に有終の美という言葉がふさわしい傑作である。

☆390位☆

Night Ride Home/Joni Mitchell (1991)
ナイト・ライド・ホーム/ジョニ・ミッチェル
80年代以降の特徴である、ジョニ・ミッチェル風AOR路線のアルバムであるが、独特の浮遊感のあるコード進行やジャズへの接近を考えると、こういう方向に向かうのは当然のこと。AOR風とは言え、一般的なイメージのAORとはひと味もふた味も違う。あくまでも優しいサウンドをバックに、ジョニの歌とアコギの響きが聴く者を包み込む。素晴らしい。

☆389位☆

Farewell Tour/The Doobie Brothers (1983)
フェアウェル・ツアー・ライブ/ドゥービー・ブラザーズ
1982年、ドゥービーは解散ツアーを行った。その時の模様を僕は映像で見た。いかにも陽気なアメリカンというノリのコンサートで、解散するバンドとは思えない和気藹々とした雰囲気だった。ライブ盤でも、その雰囲気は味わえる。が、映像とは曲目が全く同じという訳ではなく、映像で見れた「スイート・マキシン」がないのは残念。

☆388位☆

Stay With Me Tonight/Jeffrey Osborne (1983)
ステイ・ウィズ・ミー・トゥナイト/ジェフリー・オズボーン
この頃既にソウルはブラコンになっていた。元LTDのジェフリー・オズボーンもこの流れに乗ったシンガーだと思うが、ウィキペディアのブラコンの代表的ミュージシャンには名前がない。アメリカ音楽界の裾野の広さを思い知る。実力あるし、ジョージ・デュークのプロデュースによる本作も力作なのに。ブライアン・メイが2曲でギター弾いてるのが意外な聴き物。

☆387位☆

Seven And The Ragged Tiger/Duran Duran (1983)
セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー/デュラン・デュラン
本作で、デュラン・デュランはダンス系とは違う世界を志向した。シンセを全面に出し、一種幻想的な世界を作り出したのだ。3作目でここまでの境地に到達したのは驚異的。作曲能力の高さを改めて見せつけたとも言える。「リフレックス」が初の全米No.1になったが、アルバム・バージョンよりシングル・ミックスの方が遙かにカッコいい。

☆386位☆

The Best Of "3 Dog Night"/Three Dog Night (1982)
(日本未発売)
スリー・ドッグ・ナイトもまた70年代ポップスを語る時、忘れてはならない。70年代前半、3曲の全米No.1を放ち、押しも押されもせぬヒット・メーカーだった。今風に言うとカバーヒットばかりなのだが、良い曲を楽しく聴かせる術に長けているし、無名だけど才能あるソング・ライターたちを世に知らしめたのも素晴らしいことだ。本ベスト盤に「美しき人々」がないのは残念だが。

☆385位☆

Greatest Hits, Vol.2/Chicago (1981)
グレーテスト・ヒッツ/シカゴ
とにかくジャケットがいい。選曲もいい。70年代前半と80年代のそれぞれの絶頂期に挟まれた時期の曲が大半である。確かに、この時期シカゴはチャート上では低迷していた時もあった。が、それは作品の質の低下によるものではない、というのは本作を聴けばよく分かる。不運な数年間ではあったけど、シカゴは頑張っていたのだ。

☆384位☆

Evolution/Journey (1979)
エヴォルーション/ジャーニー
前作よりライトになった感はあるが、引き続きプロデュースはロイ・トーマス・ベイカー。メンバーは彼のやり方に不満があったらしいが。またしてもアカペラで繋ぐパターンの「ラビン・タッチン・スクイージン」~「エンジェルの街」が素晴らしい。ライブの定番だった「トゥー・レイト」、どことなく中途半端な曲だがカッコいい「レディ・ラック」も聴き物。

☆383位☆

London Town/Paul McCartney & Wings (1978)
ロンドン・タウン/ポール・マッカートニー&ウィングス
アメリカを制覇したポールいやウィングスが、イギリス人としてのアイデンティに立ち返った、と言われる一枚。全体的に英国らしいウェットな雰囲気があり、そこがまた良いのである。冒頭を飾るタイトル曲は隠れた名曲。全米No.1の「しあわせの予感」は是非アルバム・バージョンで聴いて欲しい。シングルは短くてすぐ終わってしまって物足りない。

☆382位☆

Here And There/Elton John (1976)
ヒア・アンド・ゼア/エルトン・ジョン
エルトン通算2作目のライブ盤。A面はロンドン、B面はニューヨークでの音源。静かに盛り上がるA面、熱狂的なB面、お国柄の違いが見えて面白い。ほぼベスト的な選曲で、個人的には「クロコダイル・ロック」も「ロケット・マン」も「スカイライン・ピジョン」も、このライブ盤で初めて聴いたので、非常に感慨深いものがある。

☆381位☆

Phiysical Graffiti/Led Zeppelin (1974)
フィジカル・グラフィティ/レッド・ツェッペリン
ヘヴィ・メタリックな本作では、「カシミール」の人気が高いが、個人的には「カスタード・パイ」「聖なる館」「ワントン・ソング」「シック・アゲイン」といったファンキーでメタリックなナンバーが聴ける重要な一枚。箸休め的なアコースティックな曲も、それなりに面白いが。ロールすることなくロックする姿勢が結実した傑作と言える。

次回は、380位-361位です^^

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MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 420-401

2023年04月22日 09時28分54秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500
420位→401位

☆420位☆

Restless Nights/Karla Bonoff (1979)
ささやく夜/カーラ・ボノフ
リンダ・ロンシュタットが曲を取り上げた事でも知られるカーラ・ボノフの2nd。本国より日本で評判となった。いかにもウエスト・コーストなサウンドとコーラスに彩られた収録曲は、どれも水準が高く、力強いカーラの歌声と合わせて聴き応え十分。「涙に染めて」がヒットしたが、この曲、リンダからのカバー申請を受けながらも、10年近く許可を出さなかったらしい。

☆419位☆

Stormwatch/Jethro Tull (1979)
ストームウォッチ~北海油田の謎/ジェスロ・タル
トラッド3部作の最後を飾るアルバム。名盤との誉れ高い前2作に負けない好盤だ。ドラマティックな長尺曲「ダーク・エイジ」が印象的である事からも分かるように、全体的にトラッドというより、プログレ色が強い。インストの「防寒具スポラン」も素晴らしい。ベースのジョン・グラスコックの生前最後の作品でもあり、そのせいかやや暗い雰囲気もある。

☆418位☆

Rainbow On Stage/Blackmore's Rainbow (1977)
レインボー・オン・ステージ/ブラックモアズ・レインボー
名作と呼ばれるライブ盤は数多いが、本作ほどドラマティックで血湧き肉躍るオープニングのライブ盤を僕は知らない。このオープニングだけでも、本作は名盤と呼ばれるにふさわしいとさえ思う。もちろん、他の曲も素晴らしい。リッチーもロニーも絶好調、コージー以下バンドもタイトな演奏を聴かせる。長尺演奏だけど、飽きさせない。

☆417位☆

The Stranger/Billy Joel (1977)
ストレンジャー/ビリー・ジョエル
ビリー・ジョエルの出世作。なんといっても収録曲が名曲揃いで、グラミー受賞の「素顔のままで」をはじめ、「ムービン・アウト」「シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン」「エブリバディ・ハズ・ア・ドリーム」も良いし、プログレッシブな「イタリアン・レストランにて」も素晴らしい。日本でヒットしたタイトル曲もいい。ジャケットも音もなんとなくニューヨークのイメージ。

☆416位☆

Warren Zevon/Warren Zevon (1976)
さすらい/ウォーレン・ジボン
こちらもリンダ・ロンシュタットに取り上げられているので、それなりに名前は知られているが、その実態を知る人は少なかろう。本作は、1968年のデビュー以来の2作目。プロデュースはジャクソン・ブラウンである。どこを切ってもウエスト・コーストという感じの音作りが素晴らしい。リンダが取り上げた曲が3曲収録されているので馴染みやすいと思う。

☆415位☆

No Heavy Petting/UFO (1976)
ノー・ヘビー・ペッティング/UFO
UFOを知ったのは「電撃のロックンローラー」である。正に衝撃だった。あまり知られていないが名曲である。後に神となるマイケル・シェンカーも、この時既にその片鱗を見せている。UFOの他のアルバムと比べると、ややこぢんまり感があるが、「電撃のロックンローラー」のせいもあり、個人的には本作に一番愛着を感じている。

☆414位☆

Good Singin' Good Playin'/Grand Funk Railroad (1976)
熱い激突/グランド・ファンク・レイルロード
本作のプロデューサーは、なんとフランク・ザッパである。曲単位ではなく、アルバム全体のトータリティを重視しているのは、ザッパの手法か。全体的にタイトにまとめられており、聴き応え十分だが、売れなかったせいか、実質的なラスト・アルバムとなってしまった。「Can You Do It」「Crossfie」「1976」など、出来の良い曲もあるのに残念だ。

☆413位☆

Shinin' On/Grand Funk Railroad (1974)
輝くグランド・ファンク/グランド・ファンク・レイルロード
大ヒットした前作に引き続き、トッド・ラングレンのプロデュース。タイトル曲のカッコ良さには言葉もない。かなりR&B寄りの音楽性を打ち出しており、それは見事に成功している。4人組になってから、ボーカリストとソング・ライターが2人(組)になり、結果バラエティに富んだアルバム作りが出来るようになったのが実を結んだ形だ。

☆412位☆

McDonald And Giles/McDonald And Giles (1971)
マクドナルド・アンド・ジャイルス/マクドナルド・アンド・ジャイルス
クリムゾンを脱退した二人が発表したアルバム。イアン・マクドナルドによるアコースティックなサウンドとクラシカルな曲構成(曲名もクラシックぽい)、そして叙情的なメロディが素晴らしい。やはり、この人は凄い。「明日への脈動」を聴いてみて欲しい。派手さはないが、発売以来一度も廃盤になった事がない、という高い人気を誇る名盤である。

☆411位☆

Ladies Of The Canyon/Joni Mitchell (1970)
レディーズ・オブ・ザ・キャニオン/ジョニ・ミッチェル
ほとんどジョニのギター或いはピアノによる弾き語り集であるが、それまでのフォーク系とは明らかに違うコード進行やメロディ展開もあり、新鮮な感じで聴ける。「ウッドストック」「サークル・ゲーム」など、馴染みのある曲も収録されているので、その点でもとっつきやすい。彼女の登場と活躍が、後に続く女性ロッカー達に道を開いたのは間違いない。

☆410位☆

Arthur Or The Decline And Fall Of The British Empire/The Kinks (1969)
アーサーもしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡/キンクス
レイ・デイビスは、とてつもないソング・ライターである。キンクスはロックオペラやコンセプト・アルバムを多く制作したが、これが成功したのも、ひとえにレイ・デイビスのソング・ライティングの才能あればこそ。発売時期のわずかな差で、本作は史上初のロックオペラの称号を、ザ・フーの『トミー』に持っていかれたが、内容は負けてない。

☆409位☆

Steppen Wolf/Steppen Wolf (1969)
ステッペン・ウルフ/ステッペン・ウルフ
僕にとって「ボーン・トゥー・ビー・ワイルド」が最初のロックの洗礼であり試金石だった。ここを通過して僕はロックののめり込んでいった。いわばロックの原点である。この曲や同じく『イージー・ライダー』で流れた「プッシャー」を含む本作も正にロックの原点。ブルースベースのハード・ロックで、サイケなサウンド、ワイルドなボーカル、全てが稚拙だが原石の輝きを放っている。

☆408位☆

Help/The Beatles (1965)
4人はアイドル/ビートルズ
なんといっても冒頭のタイトル曲の印象が強烈なアルバム。しかし、「ナイト・ビフォア」「アイ・ニード・ユー」「悲しみはぶっとばせ」等、映画に使われた曲は名曲揃いである。ビートルズの本当の凄さを、そこはかとなく教えてくれるアルバムであった。B面とのテンションの差は致し方ないかも。アメリカ盤の冒頭で聴ける007もどきのインストも忘れがたい。

☆407位☆

Street Of Fire -The Original Soundtrack- (1984)
ストリート・オブ・ファイア/オリジナル・サウンドトラック盤
悪党にさらわれたお姫様を主人公が家来と共に救い出しに行く、というメルヘンチックな内容の映画だったが、音楽は素晴らしい。ドラマティックなオープニングに流れるのはジム・スタインマンによる曲。ヒットしたダン・ハートマンの「あなたを夢見て」やスティービー・ニックスの曲を歌うマリリン・マーティンも良い。サントラの音楽監修はジミー・アイオヴィンとライ・クーダー。

☆406位☆

Another Page/Christopher Cross (1983)
アナザー・ヘージ/クリストファー・クロス
デビュー・アルバムで、史上初めてグラミーの主要4部門を独占した事もあり、2ndに対する世間の期待は大きかったが、あまりにも大き過ぎて評価もチャート・アクションも今イチだった。残念だ。1stにひけを取らない佳作と思うけど。シングルになった「悲しきメモリー」「オール・ライト」「忘れじのローラ」は、どれも良い出来だ。

☆405位☆

Straight From The Heart/Patrice Rushen (1982)
ハート泥棒/パトリース・ラッシェン
セッション・ミュージシャンとしても活動していたパトリース・ラッシェンのリーダー・アルバム。オシャレで小粋なディスコ・サウンド満載の一枚である。ヒットした「フォゲット・ミー・ノッツ(忘れな草)」にしても、気持ちの良いチョッパーが入るバック・トラックも可愛らしいボーカル&コーラスも、センスの良さが光る一曲。ジョージ・マイケルがサンプリングした事でも有名。

☆404位☆

Livin' On The Fault Line/The Doobie Brothers (1977)
運命の掟/ドゥービー・ブラザース
ドゥービーはこの時点で、すっかりマクドナルド体制が浸透し、本作もソフィスティケイトされた都会的なサウンドで統一されている。マイク・マクドナルドがカーリー・サイモンと共作・競演した「ユー・ビロング・トゥー・ミー」を含むが、特筆すべきはパット・シモンズの貢献ぶりで、フュージョン的手法を取り入れたタイトル曲や「チャイナタウン」は必聴である。

☆403位☆

Aja/Steely Dan (1977)
彩(Aja)/スティーリー・ダン
一流のスタジオ・ミュージシャンを集めてスタジオ・ワークに没頭し完璧なサウンドを作る、というスティーリー・ダンの方法論は本作で完成の域に到達したと言っていい。ロック・バンドらしさは希薄になったが、それだけに「ディーコン・ブルース」が目立っているように思う。個人的には、「麗しのペグ」と「アイ・ガット・ザ・ニュース」の2曲が聴けるだけでも価値がある。

☆402位☆

Animals/Pink Floyd (1977)
アニマルズ/ピンク・フロイド
『炎』以降テーマが分かりやすくなったフロイドだが、本作のテーマは資本主義。人々を犬・豚・羊に見立てたコンセプトの下、辛辣な歌詞・ソリッドな演奏・緻密なアレンジで構築された収録曲は、聴かせ所が上手く、長尺だが飽きさせない。メッセージ性と娯楽性が見事に同居している。重厚長大のプログレに変革の時期が来ていた時代の、ある意味最後の傑作。

☆401位☆

Thirty Three & 3/1/George Harrison (1976)
33 3/1/ジョージ・ハリスン
のっけからチョッパービジバシのイントロに驚くが、本作ではデビッド・フォスターはじめウィリー・ウィークス、リチャード・ティーなど、いわばAOR系のミュージシャンを迎え、都会的サウンドを打ち出している。が、ジョージ自身の本質は変わっていないのでご安心を。今思うと、かなり時代を先取りした音でもあり、ジョージの意外な先鋭性が感じられる。

次回は、400位~381位です^^

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MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 440-421

2023年04月12日 23時20分49秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500
440位→421位

☆440位☆

Whitesnake/Whtesnake (1987)
サーペンス・アルバス~白蛇の紋章/ホワイトスネイク
大ヒット・アルバムであるが、内容も分かりやすく、曲の出来も良いので、ヒットして当たり前という感じでもある。シングルになった「Here I Go Again」「Is This Love?」「Give Me All Your Love」はどれもキャッチーで分かりやすい曲であるし、疾走する「Bad Boys」、こちらもイントロからしてキャッチーな「Straight For The Heart」等名曲多し。

☆439位☆

Men And Women/Simply Red (1987)
メン・アント・ウィメン/シンプリー・レッド
いなたい印象の1stから、アレックス・サドキンのプロデュースの下、クリアでソリッドなサウンドの2ndへと、シンプリー・レッドは大きな進化を遂げた。収録曲はどれもタイトなリズムでファンキーに洗練され、ボーカルも生き生きとしている。曲のレベルも高いが、特にA面は捨て曲なし。B面だとラストの「Maybe Someday」がお薦め。

☆438位☆

Ready Or Not/Lou Gramm (1987)
レディ・オア・ノット/ルー・グラム
ご存知ボイス・オブ・フォリナーの初ソロ・アルバム。旧知の仲間たちと、シンプルなロック・アルバムに仕上げている。やはり本家フォリナーと比較してしまうと、曲のクォリティがやや劣るが、その分ルー・グラムのボーカルが映える作りになっており、ボーカリストとしての実力が並大抵ではない事を証明した。ヒットした「Midnight Blue」は渋い名曲。

☆437位☆

Live At The Apollo/Daryl Hall & John Oates with David Ruffin & Eddie Kendrick (1985)
ライブ・アット・ジ・アポロ/ダリル・ホール&ジョン・オーツ
ホール&オーツの二人が、憧れのアポロ・シアターで、これまた憧れのテンプスの元リード・シンガー二人と共演したライブ盤。聴き物は何と言っても、この4人によるテンプス・メドレーである。実に良い雰囲気だ。しかし、当時人気絶頂のホール&オーツである。これだけで終わるはずもなく、後半の怒濤のヒット曲オンハレードの迫力とノリたるや物凄い。

☆436位☆

Like A Virgin/Madonna (1984)
ライク・ア・バージン/マドンナ
文字通りマドンナの出世作。ナイル・ロジャースのプロデュースとはいえ、タンサブルなポップ・ソング集といった趣。さすがにヒットしただけに「マテリアル・ガール」「ドレス・ユー・アップ」「エンジェル」といった曲は素晴らしい。マドンナは実は歌唱力もあり、ローズ・ロイスのカバーや自作のバラードでも、見事な歌を聴かせる。この時点で既にただの"BOY TOY"ではなかった。

☆435位☆

TOTO Ⅳ/TOTO (1982)
TOTOⅣ~聖なる剣/TOTO
本作がTOTOの代表作である事に異論はないし、グラミーの主要部門を独占した重要作であるのも理解はしてるが、それにしても何故「ロザーナ」「アフリカ」ばかりなのか。一応シングル・カットされている「ユア・ラブ」「メイク・ビリーブ」も良い曲なので、もっと他の曲も聴くべき。ハード路線からコンテンポラリー路線に修正したのも、ヒットに繋がったと思う。

☆434位☆

Turn Back/TOTO
ターン・バック/TOTO
TOTOのハード・ロック路線は賛否両論だったが、日本では本作でTOTOの人気は決定的となる。確かに、本作の収録曲はハードだけど、哀愁のメロディだったりして、琴線に触れてくるのである。そりゃ日本ではウケるだろう。隠れた名曲「スタンド・ユー・フォーエバー」のドラマティックなアレンジ~次曲への絶妙なシーケンスにも注目して貰いたいもの。

☆433位☆

Mirage/Fleetwood Mac (1982)
ミラージュ/フリートウッド・マック
大物となったマックの注目の新譜だったのだが、意外とイージーな作りで、やや拍子抜けした記憶がある。とはいえ、よく聴くと曲はやっぱり良いし、色々なアイデアがあって、飽きさせないアルバムになっていて、さすがマックと思ったものだ。この程度ならいつでも作れます、なんてとこだろうか。シングル曲「ホールド・ミー」「愛のジプシー」は特に良い出来映え。

☆432位☆

Autoamerican/Blondie (1980)
オートアメリカン/ブロンディ
パンク・ムーブメントに乗ってデビューしたブロンディだが、本作の頃には彼らをパンクと呼ぶ者はいなかった。既に、パンクの枠を飛び越え、アメリカを代表するバンドになっていたからだ。本作も、そんな絶頂期の自信に溢れた傑作である。実にバラエティに富んだ内容で、得意のビート系からディスコ風、ジャズ風まで網羅し、正にポップスの玉手箱。

☆431位☆

Worlds Away/Pablo Cruise (1978)
世界は彼方に/パブロ・クルーズ
彼らの「恋の水平線」は忘れ得ぬ名曲である。この曲や第二弾シングルの「愛の確信」にも顕著なように、やや都会的テイストのロックという印象があったのだが、アルバムを聴いてみると、少々印象が違った。割にフツーのポップス風もあったりして、とことん洗練されたバンドでもなかったのだ。しかし、想い出深いアルバムである。

☆430位☆

Going For The One/Yes (1977)
究極/イエス
この当時、3年の空白は決して短いものではなかった。イエスにとってもプログレ界にとっても、色々な事が変わり始めていた。同時期やはりELPやムーディ・ブルースも沈黙していたが、偶然ではないと思う。その3年の沈黙を破った本作、タイトル曲や「パラレルは宝」といった曲に、新しいイエスを見た。ジャケットもヒプノシスになり、イエスは新たな一歩を踏み出したのだ。

☆429位☆

Hotel California/Eagles (1976)
ホテル・カリフォルニア/イーグルス
知らない人はいない問答無用のタイトル曲が与えた衝撃は、とにかく凄まじいものだった。これだけ人々の関心を集めた洋楽曲を、僕は他に知らない。アルバムも素晴らしい内容だった。「ニュー・キッド・イン・タウン」が好きだったけど、他の曲も魅力的。本作にもタイトル曲にも、深い意味があるらしいが、そんな事は分からずに僕たちは本作を聴いて夢中になっていた。

☆428位☆

Footloose -Original Soundtrack- (1984)
フットルース/オリジナル・サウンドトラック盤
好き嫌いに関係なく、1984年の夏は本作で明け暮れた。そういう点では、80年代を象徴するアルバムだ。『フットルース』から新しい映画の形が出来て、そしてサントラ・アルバムのあり方が変わった。今聴くと、恥ずかしいくらいの80年代アイテムてんこ盛りのアルバムだが、実は重要作なのである。収録曲で、今でも好きなのはカーラ・ボノフの「誰かの愛が」

☆427位☆

Give The People What They Want/The Kinks (1981)
ギブ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント/キンクス
アリスタ移籍後のキンクスは、シンプルなロック・バンドとして再出発、ノーシードで若手バンドと対決して、着実に勝ち上がってトップに立った。その原動力は、やはり名ソングライターのレイ・デイビスの存在である。本作も、シンプルな中にも捻りを入れたロックンロールを披露し、ベストセラーにしている。街でデモの様子を見ていて、デモ隊が壁に書いてた言葉をアルバム・タイトルにしたのもイカしてる。

☆426位☆

The Man With The Horn/Miles Davis (1981)
ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン/マイルス・デイビス
当時知らなかったが、マイルス・デイビスも70年代後半活動を休止していて、復帰作として話題になったのが本作。時流もあり、フュージョン的アプローチやボーカル入りAOR風サウンドなど、帝王マイルスも変化の真っ只中にいたのである。今までに何度もそういうのは経験していたと思うけど。本作自体は非常に聴きやすくて良いのでは。

☆425位☆

Another Ticket/Eric Clapton (1981)
アナザー・チケット/エリック・クラプトン
当時、かなりメロウなサウンドになったと思ってたけど、今聴いてみると、お馴染みのクラプトン風ブルース・ロックである。こういうのを、年取ってからはあまりやらなくなったので、ちょっと残念。シングルの「アイ・キャント・スタンド・イット」がカッコ良くて好きだった。タイトル曲もいい。クラプトンは若い頃の方が渋かったかも。

☆424位☆

Living Eyes/Bee Gees (1981)
リビング・アイズ/ビージーズ
70年代後半の快進撃が嘘のように地味なチャート・アクションだったので忘れられているが、実はこの『リビング・アイズ』名盤である。ディスコでもAORでもフォークでもない新しいサウンドを彼らは提示した。本作のタイトル曲など、新たなビージーズを象徴する曲になるはずだったのに。「愛はトライアングル」もスティーブ・ガッドの超絶プレイが聴ける名曲。

☆423位☆

Arc Of A Diver/Steve Winwood (1980)
アーク・オブ・ア・ダイバー/スティーブ・ウィンウッド
ソロ2作目。当時ベストセラーとなり、後の成功の足がかりとなったアルバム。それほど万人にウケるとは思えない音だが、当時、こういう音に慣れていなかったので、FMで聴いてすぐ気に入ってしまった。シングルの「ユー・シー・ア・チャンス」もいいが、「ダスト」「スローダウン・サンダウン」あたりが好きかな。シンセの音色がとにかく良い。

☆422位☆

Where I Should Be/Peter Frampton (1979)
新しき旅立ち/ピーター・フランプトン
この頃までは、ピーター・フランプトンも新譜を出せば話題になる存在だった。本作はアルバム・タイトルからも察せられるように、新たな方向性を模索したような内容で、よりブラック系に接近している。アイザック・ヘイズの曲を2曲もカバーしてるし。この路線は良いと思う。「アイ・キャント・スタンド・イット」とかタイトル曲とか、とにかくカッコいい。

☆421位☆

First Under The Wire/Little River Band (1979)
栄光のロングラン/リトル・リバー・バンド
全米シングル・チャートの常連だった70年代後半を象徴するアルバム。「ロンサム・ルーザー」「クールな変革」の2曲がTOP10ヒットとなった。この2曲以外も佳曲が目白押しで、ポップ・ソングもバラードもロックンロールも、リトル・リバー・バンド独特のソフト・ロック的サウンドで統一され、よくありそうで実はそうでもない、唯一無比の世界である。

次回は、420位~401位です^^

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値上げラッシュの中U-500も奮闘中

2023年04月09日 20時31分40秒 | 与太話

人知れず続けるお馴染みU-500であるが、今年の3月で、無事通算22回目(!)のシーズンを終了した。単純に計算すると、自分の今までの生涯の3分の1をU-500に費やした事になる(笑) 正にライフワークだ(爆)

それにしても22年とは、我ながら凄いと思う。良い意味ばかりではないが(笑) 実は、22年前にU-500をスタートさせた時、友人の一人がその趣旨に賛同してくれて、一緒にU-500を始めたのだが、気づいた時には彼はU-500を止めていた。そりゃそうだよね。毎日の昼食の内容をチェックするだけならいざ知らず、平均500円未満になるように、日々気を遣わねばならない、というのは普通の人にとっては、かなりのストレスだろうしね。確かに疲れるわな(笑) そんな中続けてきたオレは凄い、なんて微塵も考えてないです(爆) 正直言うと、何故22年も続いたのか、自分でも分かってないし(爆爆) ただ、今言えるのは、リタイアするまで続けていくのだろうな、という事だけ(笑) ま、今後とも、よろしくお願いします(って、誰に言ってんだか)

そんな訳で、恒例のU-500決算報告なのである。今年も無事終わって、例年のように結果報告出来る事が大変嬉しいです(笑)

まずは、2022年度の結果から。   

2022年度(2022年4月~2023年3月)
総昼食回数     239回
昼食代総計     111,075円
一回当たりの昼食代  464.7円

500円以下に抑えてるし、まぁまぁの数字には見えるが、実は史上最悪の数字なのである。22回に及ぶU-500の歴史に於いて、1回平均が460円を超えたのは初めてなのだ。過去21回での最悪は2021年度の459円だったのだが、要するに、2年連続でワースト記録を更新してしまった、という事だ。これは由々しき事態である。2021年以前は、1回平均が450円を超えたシーズンは4回だけだったのに、直近の2年連続で450円を超えているのだ。緊急事態である(大げさな)

もちろん、皆さんはこうなった原因が何か、は既にお分かりと思いますが、ここで直近5シーズンのデータを見て頂きたい。数字は、年度-総昼食回数・昼食代総計・1回平均の順である。

2018 - 243回・108,403円・446.1円
2019 - 237回・108,316円・457.0円
2020 - 239回・103,872円・434.6円
2021 - 235回・107,888円・459.1円
2022 - 239回・111,075円・464.7円

2019年も実は1回平均450円超え、という結果だったのだが、このシーズンについては、当ブログでの決算報告でも言及してて(笑)、450円超えの理由として、意識して外回りを増やして社員食堂の利用を減らした事、外回りに車を使うのが多くなった事、を挙げている。当時1食400円だった社員食堂の利用が減れば単価は上がるし、車を使うので駐車場付きのファミレスなどの利用が増えた事でも単価が上がった、という分析だ。ただ、2019年の450円超えと、ここ2シーズンの450円超えは、内容がちと異なる。これは後で説明します(笑)

2019年の結果に対し、2020年は1回平均が大幅に下がっている。これはまさにコロナ禍の影響であり、図らずも2019年の分析内容を立証する形となった。つまり、コロナ禍で外出が減り、社員食堂の利用が増えた(2019年度-110回、2020年度-166回)のが原因だ。ここは割と単純だが、何故翌2021年度は2019年度並みの水準になっているのか? まだコロナ禍の影響下にあったはずだが?

それもこちらで言及してるのだが(笑)、会社で社屋建て替え工事が始まり、2021年8月から社員食堂がなくなって、仕出し弁当に変更になったのだが、当時の社員食堂が1食400円だったのに対し、仕出し弁当は当時1食470円だった。これに加えて、コロナ禍のせいなのかどうか、安いのが魅力だったうどん・そば類の単価が上がった事も原因と分析している。

といったデータも踏まえて、2022年度を分析すると、2年連続の450円超えそして初の460円超え、の原因もあっさりと分かる(爆) つまり、

1.社員食堂(仕出し弁当)の単価の上昇
2.うどん・そば類の単価の上昇
3.元々単価の高いファミレスの利用増

1.に関して言うと、実は仕出し弁当は2022年シーズン中に値上げしている。直近3シーズンの社員食堂(仕出し弁当)利用回数を比較すると、

2020 - 166回・66,400円・400円(食堂400円)
2021 - 103回・45,190円・438.7円(食堂400円→弁当470円)
2022 - 110回・52,090円・473.5円(弁当470円→500円→新食堂440円)

なんと、これだけ上がっているのだ。昨年12月半ばより、新社屋が完成して、新しい食堂がオープンしたのだが、それでも年間の1回平均は473円以上である。結構500円て大きいのだ。ちなみに、↑にもあるように、新社員食堂は1食440円。正直言うと、もっと高くなると思ってたので、この金額で収まったのは大変有り難い。

続いて2.だが、今までは安さの象徴だった立ち食いそばや讃岐うどんの値上げが続いている。丸亀製麺なんて、この1年、行く度に値上げしてたような気すらする(笑) これは直近5年で見て貰うと分かりやすいかも。

2018 - 27回・11,640円・431.1円
2019 - 20回・8,956円・447,8円
2020 - 13回・6,350円・488.5円
2021 - 20回・9,310円・465.5円
2022 - 19回・8,750円・460.5円

コロナ前と後で、明らかに上がっている。かき揚げ天そば420円とか、ぶっかけうどん並+野菜かき揚げ天=440円なんて、もう過去の栄光でしかない(は?) ちなみに、僕は丸亀製麺とかはなまるとかのさぬきうどん店に行くと、かけうどん或いはぶっかけうどんプラス天ぷら、というメニューを頼むのが大半だったのだが、ご存じのようにかけうどん自体が上がってしまい、この組み合わせで500円以下にするのはほぼ不可能になってしまった。が最近、何故か、かけうどんより釜揚げうどんの方が安い事に気づき、釜揚げうどん+天ぷらで450円前後にしていたのだが、また値上げして、その組み合わせでさえ500円以下が難しくなった。僕は天ぷらの中では、圧倒的にかき揚げが好きなのだが、今やかき揚げが一番高いので、最近はもっと安いさつまいもとかれんこんとかにしている。我ながらいじましい(爆)

そして、最後に3.だが、これも直近5年で見ると、

2018 - 27回・15,249回・564.8円
2019 - 35回・19,314円・551.8円 
2020 - 18回・10,773円・598.5円
2021 - 23回・13,492円・586.6円
2022 - 23回・13,610円・591.7円

一応参考までに、このファミレスの中には、ガスト、デニーズ等はもちろん、サイゼリヤ、バーミヤンから、かつや、からやま、幸楽苑あたりも含めておりますので、ご了承下さい(なんのこっちゃ) で、やはりファミレスも上がっているのである。比較的ランチが低価格だったすかいらーく系も、ここ2年くらいで1食100円以上の値上げである。唯一、サイゼリヤが1食500円を死守してくれているのが嬉しい。ファミレス行くならサイゼリヤだ。ワイン安いし(爆)

という訳で、昨今の我が国における物価上昇が、U-500にも大きな影響を及ぼしている事がよく分かる結果となった(笑) 僕自身がいつまで続けられるか、というより、500円以下で飯が食える時代ではなくなってしまう方が、現実味があって怖い(笑) ま、可能な限り頑張っていきます。で、最後に、2022年度の昼食に使った場所ランキング(社員食堂除く)を紹介します。

1位・・・すき家 20回
2位・・・吉野家 9回
3位・・・丸亀製麺 8回
4位・・・ガスト 5回
4位・・・高速道路SA,PA 5回

やっぱり断トツ1位はすき家だった。安いし、アンケート答えるとクーポンくれるし(笑)、なんたって店舗数多いし、当然の結果と言える。吉野家は、駐車場のある店舗がもっと増えるといいのだが。

しかし、何故牛丼は安いのか?

これからも、U-500をよろしくお願いします(だから、誰に言ってんだ?)

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