日々の覚書

MFCオーナーのブログ

選挙速報

2009年08月30日 21時05分11秒 | 時事・社会ネタ

知っての通り、今日は第45回衆議院選挙の投票日だった。投票自体は午後8時に締め切られ、今開票作業中な訳だが、テレビの選挙速報を見ていると、まだ開票を始めてから30分も経たないのに、既に当確或いは落確が出ている。予想通り、民主党の圧勝という雰囲気だ。それも、第一党になるとか過半数とかレベルではなく、マジで300議席を獲得しそうな勢いである。

毎回、この選挙速報を見ていて思うのだが、午後8時に番組が始まると、すかさず当確が出たりする。しかも、開票率0%だったりするし。何故、そんなにすぐ分かるのだ? 出口調査云々とも言ってるけど、あの出口調査というのも不思議だ。要するに、投票所の出口で、出てきた人に誰に入れたか、聞いているのだろうけど、そういうのって正直に言うもんかね。僕なら言わない。

と、ちゃんと開票して集計する前に、当確なんて早過ぎるぞ、まだ分からないではないか、などと文句を言いたい所ではあるが、民主党の勝利は間違いないだろう。マスコミ各社は、どうも自民党より民主党に勝って欲しいみたいで、投票前の報道にしても、露骨なまでに自民不利を強調していた。麻生首相の失言ともいえない失言を、ことさらに攻撃してみせる反面、民主党が鹿児島の党大会で、日本国旗を切り貼りして党旗を作った件に関しては、ほとんどスルーだったしね。ただ、そういった偏向報道がなくても、民主党強しというのは感じていたので、やっぱりな、というのが正直な感想だが、それにしても、もうちょっと冷静になれないのか、という気もする。ま、負け犬の遠吠えみたいなもんですけど(苦笑)

ほんとに、選挙ってのは、事前の予想通りの結果が出るから怖い。政権交代はほぼ確実。これは歴史的事件である。と、同時に、言いようのない不安が胸に広がるのは何故?(笑)

先ほど、フジテレビの選挙特番に出演した自民党の菅選挙対策副委員長が、「今回の結果は、国民の自民党を懲らしめてやろう、という気持ちの表れだろう」と言っていた。まだ、負けた訳ではないんだけど^^; でも、そんな感じはする。僕の周囲にも、「自民党がダメだから、民主党に投票する」と言ってるのが、何人かいる。民主党に期待してるのではない。自民党を見限ってるのだ。民主党はその辺を認識すべきだろう。政権交代には違いないが、決して前向きなものではない。

ちなみに、僕も今日投票に行ったが、結局消去法でしか、投票する候補者を決められなかった。何をどう消去していったら何が残ったか、はお分かりですよね?(笑)

一体、日本はどうなる? 不安だなぁ...台風も接近してるらしいし...最近、地震も多いし...沈没しなきゃいいけど...

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8/22 フォリナー・セッション@Crawdaddy Club

2009年08月23日 21時39分24秒 | あれこれレポート

いやいや、今までに何度かセッションというものを経験してきたけど、今回のセッションほど思い出に残るものもないだろう。

という訳で、去る8月22日、新宿のCrawdaddy Clubでフォリナー・セッションが開催されたのである。聞いた話だと、これまであちこちのセッションで、フォリナーの曲が一曲か二曲成立する事はあったようだが、まるごとフォリナーというセッションは、おそらく東京初ではなかろうか。全国的に見ても、一昨年大阪で行なわれた「フォリナー・ファンの集い」以来ではないかと思われる。

そう、フォリナーオンリーなんていう、あり得ないセッションをやってしまったのである。しかも、一昨年に続いて2回も(笑)。

事の発端は、今年1月、場所も同じCrawdaddy Clubで行なわれたWWRU-EXに参加した時、「東京でもフォリナー・セッションをやろう」という話で盛り上がったことにある。その後、水面下であれこれ打ち合わせをしつつ、“8月22日Cradaddy Clubにて開催決定!”とブチ上げたのが4月下旬、エントリー専用掲示板やエントリー表を用意して、本格的に参加者を募り始めたのが5月下旬、そして、紆余曲折を経て、8月22日開催の運びとなった訳だ。Crawdaddy Clubとの交渉や参加者への根回し等は、WWRU-EXで一緒だったサッキー鷹さんがやってくれて、僕は幹事役というか、表に立つ担当窓口のような形で進めてきたのだが、今だから言うけど、あれこれ心労もありました(笑)。それでもなんとか本番の日を迎える事が出来て、まずは一安心。

セッション自体は、Crawdaddy Clubのマスター、Daddyさんも参加してくれるという、大変嬉しい展開になり、予想以上にエントリーも増えた。元・現含むFOREFINGERのメンバーが、関西から参加してくれることになったのも心強かった。そうこうしているうちに、最終的に決定したのは、なんと19曲! なんて素晴らしい。その、最終決定した19曲は、下記の通りである。

Long Long Way From Home
Say You Will
Break It Up
Urgent
Heart Turns To Stone
That Was Yesterday

Starrider
Head Games
Headknocker
What Would It Take / Shadow King
Cold As Ice

Blue Morning Blue Day
Dirty White Boy
Waiting For A Girl Like You
Double Vision
Jukebox Hero

I Want To Know What Love Is
Feels Like The First Time
Hot Blooded

曲順もこの通り。あれこれ調整はしたけど、本家のライブのセットリストに、出来るだけ合わせてみました(笑)

それにしても、すごい。シングル曲はほぼ網羅し、ほとんどグレイテスト・ヒッツ・ライブである。それに加え、「Starrider」「Headknocker」といった、ライブの定番曲もある。なんと、ルー・グラムが一時期フォリナーを脱退していた時に結成した、シャドウ・キングの曲も入っている。ここまで見事に揃うとは思わなかった。実に素晴らしい。フォリナーを愛する皆さんの想いが表れたセットリストと言えよう。

細かい事はあれこれ言うまい。どの曲も素晴らしかった。演奏に参加した皆さんは、実力者揃いで、実に安心して聴いていられたし、ちょっと打ち合わせ不足みたいなのはあったけど、見事に切り抜けて、何のトラブルもなく19曲完奏。素晴らしい。セッションが進むにつれ、場内も徐々にヒートアップし、後半は素晴らしい盛り上がりとなった。そして、「Feels Like The First Time」「Hot Blooded」と続いた感動のフィナーレ。本家のライブと同じくらいの感動を、僕は感じていた。なんて素晴らしい夜だったろう。

演奏に参加した人も、観戦のみの人も、皆さん盛り上がってくれて、とても満足してくれたようで、ほんと何よりだった。一昨年も感じたけど、フォリナーの曲だけで、これだけ盛り上がれるというのが感激だ。ほんと感無量とはこのこと(笑)

今回、僕はドラム参加は5曲だったけど、MCをやる事になっていたので、そっちの方が気懸かりだった。慣れないことをするのは大変なのである。ドラムに集中仕切れなかったし。ほんと、今回は一曲も叩かなくてもいい、という気分だった。マジです(笑)

と、色々あったけど、東京初のフォリナー・セッションは、無事終了した。皆さん、本当にお疲れさまでした&ありがとうございました。Crawdaddy ClubのDaddyさんはじめスタッフの皆さん、お世話になりました&ありがとうございました。本当に、素晴らしいセッションになりました。全て皆さんのおかげです。

という訳で、次回はいつだろう?(笑) また2年先かな?(笑) 皆さん、その時もよろしくお願いします m(_ _)m

で、今回も、LopLopさんが写真を撮って下さったので、その中から、差し障りのなさそうなのを、紹介させて頂く。LopLopさん、一昨年に引き続き、ありがとうございました。

20090822_01

珍しく、カッコよく写ってるなぁ、なんて思ったりして(爆)

20090822_02

MCもしました(笑)

20090822_04

20090822_05

FOREFINGERライブではありません、念の為(爆)

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我が青春のサウンドトラック-LP編・その2

2009年08月18日 21時32分35秒 | 映画

さて、好評の(違)「我が青春のサウンドトラック」第3弾は、LP編の2回目である。前回書いたように、昔は“全集”と称するオムニバスLPがたくさん出ていたが、前回紹介したLPのように、大雑把に有名曲を集めた“全集”もあれば、ジャンルごとに細分化された“全集”もあった。細分化ってつまり、“アクション映画全集”とか“スペクタクル巨編名作集”とか“青春映画ベスト”とか、そんな感じ。細分化されているようでも、よくよく見てると、結局似たような内容になってる、というのはどこの世界でも同じ(笑)

ま、それでも、興味を持ったらまず“映画音楽全集”を買い、ジャンルで絞り込んで“アクション映画全集”なんぞを買い、さらに進んで特定の映画のサントラ盤を買い、もっと掘り下げて特定の作曲家のレコードを集める、というコースを歩めば、立派なマニアというかフリークである。

という訳で、今回紹介するのは、その第2段階(笑)にあたる、“ジャンル別オムニバスLP”である。

200908121716000

EXODUS/THE WORLD OF GREAT SCREEN THEMES

A-1.アラビアのロレンス
   2.栄光への脱出
   3.史上最大の作戦
   4.ナバロンの要塞
   5.クワイ河マーチ~『戦場にかける橋』より
   6.戦車の行進~『ベン・ハー』より
B-1.2001年宇宙の旅
   2.渚にて
   3.黄金の腕

   4.バラキのテーマ
   5.紅の翼
   6.80日間世界一周

分かる人は、曲名見ればだいたい分かるだろう。いわゆる“スペクタクル映画”(死語)の曲を集めたLPだ。ジャケットのチャールトン・ヘストンが、それを象徴している(笑)

スペクタクル映画とは何か? 簡単に言えば、歴史上の史実を元ネタにして、お金をかけて、オールスターキャストで、上映時間も長くて、特撮なんかもあって、という映画のことだ。今から、50年くらい前のハリウッドでは、この手の映画がよく作られていた。お金かけてるだけに、絢爛豪華で総天然色でスクリーンもデカかったりして、ま、とにかく、そういう映画である(笑)

で、そういった映画の曲を集めたのが、このLPなのだが、スペクタクルというより戦争映画が多いような気もする。それに、「黄金の腕」とか「バラキ」とかも、スペクタクルのイメージではない。けど、まあいいか。細かいことは言うまい(笑)

このLPはサントラはなく、全てカバーだ。しかし、どの曲も大編成のオーケストラで演奏されている。スペクタクル巨編なのだから、音楽も絢爛豪華でオーケストラでなければならないのだ。スペクタクル映画の音楽を、ギター一本で作ってはいけない。そういう点では、満足のいく内容である。「アラビアのロレンス」「ナバロンの要塞」もいいが、個人的なイチオシは、「戦車の行進」だな、やっぱり。かの、チャールトン・ヘストン主演作『ベン・ハー』の中の曲だ。これがとにかく、カッコいい。いかにも古代ローマってな雰囲気を漂わせた、格調高く勇壮な曲である。

実は、この曲があまりにも素晴らしいので、高校生の頃、自分とこの吹奏楽団でやりたくて、スコアを作ろうとしたことがある。カセットに録音して何度も再生しながらピアノで音を拾い採譜した。が、途中で挫折してしまったけど。もし挫折せず、スコアを完成させて、吹奏楽で演奏していたなら、きっと今とは違った人生があったのだろう。オーケストラの指揮者とか(ないない)、ビックバンドのアレンジャーとか(ないない)。う~ん、惜しいなぁ(勘違)

と、そんな訳で、スペクタクルなんである(笑)。勇ましい曲が多いし、オーケストラはフォルテシモだしてんで(笑)、喫茶店のBGMには不向きだけど(笑) 所で、気になるお値段は、帯にもあるけど1500円。お買い得である。

それにしても、戦争映画のテーマ曲(マーチ風だったりする)って、口笛が多いのは何故なんだろう?

200908121717000

007/スーパー・パック

1枚目
A-1.ジェームズ・ボンドのテーマ~『007は殺しの番号』より
   2.キングストン・カリプソ~『007は殺しの番号』より
   3.マンゴの木の下で~『007は殺しの番号』より
   4.オープニング・タイトル~『ロシアより愛をこめて』より
   5.ガール・トラブル~『ロシアより愛をこめて』より

   6.ゴールデン・ホーン~『ロシアより愛をこめて』より
   7.グラントの死~『ロシアより愛をこめて』より
   8.ロシアより愛をこめて
B-1.メイン・タイトル:ゴールドフィンガー~マイアミへ
   2.オウリックの工場~『ゴールドフィンガー』より
   3.ボンド活動再開~『ゴールドフィンガー』より

   4.ゴールドフィンガー
   5.ゴールドフィンガーの死
   6.ミスター・キス・キス・バン・バン~『サンダーボール作戦』より
   7.007~『サンダーボール作戦』より
2枚目
A-1.サンダーボール作戦
   2.ディスコ・ヴォランテのボンド~『サンダーボール作戦』より

   3.007は二度死ぬ
   4.空間のカプセル~『007は二度死ぬ』より
   5.海へ墜落~『007は二度死ぬ』より
B-1.女王陛下の007
   2.愛はすべてを越えて~『女王陛下の007』より
   3.ブロフェルド捜査・奇跡は二度と起こらない~『女王陛下の007』より
   4.月面車~『ダイヤモンドは永遠に』より
   5.殺人光線~『ダイヤモンドは永遠に』より
   6.サーカス・サーカス~『ダイヤモンドは永遠に』より

   7.ダイヤモンドは永遠に

007シリーズの第一作が作られたのは1962年という事なので、もう50年近く前だ。30周年記念エディションとか40周年記念盤とかが出ているけど、このLPも10周年記念盤だ。当然のことながら、全てサントラ。つまり、本物なのである(意味不明)

ま、曲目見て頂いても分かるけど、映画音楽好きにはたまらない内容になってる。マット・モンローやシャーリー・バッシー、トム・ジョーンズらによる主題歌が、まとめて聴けるのはもちろんのこと、挿入曲も一通り入ってて、文句なし。よく知られた「ジェームズ・ボンドのテーマ」以外にも、「ゴールデン・ホーン」とか「007」とか、映画の中でよく耳にする曲が聴けるのも嬉しい。「ロシアより愛こめて」なんて、このオープニング・タイトルの方がカッコいいのだ。シリーズ中、最も地味と言われている「女王陛下の007」だけど、このメイン・タイトルは素晴らしい。

ちなみに、僕が、最初にリアルタイムで聴いた007の主題歌は「黄金銃を持つ男」、歌はルルだった。

007の音楽といえは、ジョン・バリーである。もちろん、このLPの曲の大半は彼によるものだ。つーか、主題歌の一部と「ジェームズ・ボンドのテーマ」以外は、ジョン・バリー作曲。その「ジェームズ・ボンドのテーマ」だって、実はジョン・バリー作とすら言われている。つまり、007=ジョン・バリー、なのだ(は?)。007のイメージを見事に音楽化した手腕は素晴らしい。

主題歌以外の007も楽しめるし、カラー写真満載の豪華なブックレットも読み応えあるし、これで3600円は安い。って、自分で買ったんじゃなくて、貰ったんだけど(笑)

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我が青春のサウンドトラック-LP編・その1

2009年08月16日 20時55分43秒 | 映画

さて、「我が青春のサウンドトラック」続いてはLP編である。が、LPの場合、解説がどうしても長くなってしまうので、数回に分けることにする。今回は、LP編・その1、ってことで。

前回も書いたように、70年代中頃って、映画音楽のレコードが何種類も出ていて、特に“映画音楽全集”と銘打ったオムニバスが多かった。当然、これらの“全集”の大半はカバーレコードであり、値段も比較的安いのもあって、初心者向けというか単なるBGM集というか、ま、今回紹介するのは、そんな“全集モノ”のLPである。

200908121711000

マカロニ・ウエスタン/西部劇テーマ・ゴールド30

1枚目
A-1.さすらいの口笛~『荒野の用心棒』より
   2.荒野の用心棒
   3.南から来た用心棒
   4.続・荒野の用心棒
   5.怒りの荒野

   6.さすらいの一匹狼
   7.続・さすらいの一匹狼
   8.帰って来たガンマン
B-1.夕陽のガンマン
   2.続・夕陽のガンマン
   3.荒野の1ドル銀貨
   4.続・荒野の1ドル銀貨
   5.皆殺し無頼

   6.情無用のコルト
   7.復讐のバラード~『ウエスタン』より
2枚目
A-1.駅馬車
   2.ハイ・ヌーン~『真昼の決闘』より
   3.ジャニー・ギター~『大砂塵』より
   4.皆殺しの歌~『リオ・ブラボー』より
   5.遥かなる山の呼び声~『シェーン』より

   6.大いなる西部
   7.黄色いリボン
B-1.OK牧場の決闘
   2.テキサスの黄色いバラ~『拳銃稼業』より
   3.誇り高き男
   4.騎兵隊マーチ~『騎兵隊』より
   5.遥かなるアラモ~『アラモ』より

   6.帰らざる河
   7.いとしのクレメンタイン~『荒野の決闘』より
   8.ボタンとリボン~『腰抜け二挺拳銃』より

やはり、映画音楽聴くなら、マカロニと西部劇はマストでしょ(笑)。

という訳で、1枚に15曲づつ合わせて30曲詰め込んだ“全集”である。確か、小6の誕生日か何かで買って貰ったような気がする。映画音楽のLPで、最初に手にしたのがこれだった。ま、最初に買うなら、やはり西部劇がいい、と親にリクエストしたようなしなかったような(笑) 本当は、「荒野の七人」が入っているのが欲しかったのだが、買いに行った店にはなかった。その時の母の一言、「こういうLPは、よく知られている名曲が入っているものであって、荒野の七人はその条件を満たしてないのよ」、子供心にも納得いかなかったような...(笑)

と、前置きが長くなったが、マカロニ&西部劇のテーマ、よく聴いたなぁ。大げさでなく、毎日聴いてたと思う。曲目を見て頂いてもお分かりのように、とにかく定番曲ばかりであり、当時ガキだった僕でも、西部劇の方は知ってるタイトルばかりだ、なんて思ったくらい。どちらかというと、マカロニの方が好きだったかも。

一応明記しておくと、収録曲のうち、「さすらいの口笛」「荒野の用心棒」「南から来た用心棒」「怒りの荒野」「夕陽のガンマン」「続・荒野の1ドル銀貨」「復讐のバラード」「帰らざる河」は、サントラで、あとはカバー。

とにかく、「さすらいの口笛」は名曲である。「夕陽のガンマン」も素晴らしい。どちらも口笛で主旋律を奏でるのだが、哀愁漂う前者に対し、殺気が漲る後者、2曲とも作曲はエンニオ・モリコーネであり、偉大な作曲家として彼の名前は、僕の脳に深くインプットされたのだった(笑)

リズ・オルトラーニ作曲の「怒りの荒野」も、実にカッコいい。ド派手なイントロから一転、非情なメロディをエレキギターが奏でるという、一種のギターインスト。ベンチャーズみたいなのとは違うけど。また、当時は知らなかったけど、「続・夕陽のガンマン」の演奏はウーゴ・モンテネグロ楽団となっていて、実はこれ、アメリカでヒットしたバージョンらしい。

ついでにいうと、「帰って来たガンマン」と「皆殺し無頼」は、同じ曲が収められている。明らかにミスなのであるが、どっちが正しいのかは分からない(笑)

哀愁或いは緊張感を漂わせるメロディが多いマカロニに比べると、西部劇の方は、のんびりしてるというか、ちとトロい感じがした(笑)。それでも、「ジャニー・ギター」「大いなる西部」「OK牧場の決闘」「ボタンとリボン」といった曲は好きだったな。映画そのものとしては、『真昼の決闘』『黄色いリボン』『荒野の決闘』あたりは、名作という世間の評価ほど、面白くなかったという印象がある^^;

映画自体はともかく、音楽としては、やはりマカロニに軍配が上がるかな、という気がする。あの『必殺』シリーズの音楽も、マカロニがアイデアの元だというし。このLPには入ってないけど、『星空の用心棒』のテーマ曲も名曲なんで、是非聴いてみて下さい(笑)

さて、続いては...

200908121713000

SCREEN MUSIC

1枚目
A-1.燃えよドラゴン
   2.チューブラー・ベルズ~『エクソシスト』より
   3.ペーパー・ムーン
   4.メイム
   5.テリーのテーマ~『ライム・ライト』より

   6.ゴッドファーザー
B-1.おもいでの夏
   2.ある愛の詩
   3.男と女
   4.サウンド・オブ・サイレンス~『卒業』より
   5.魅惑のワルツ~『昼下がりの情事』より
   6.いそしぎ
2枚目
A-1.ドレミの歌~『サウンド・オブ・ミュージック』より
   2.夏の日の恋~『避暑地の出来事』
   3.トゥナイト~『ウェスト・サイド物語』より

   4.ロミオとジュリエット
   5.モア~『世界残酷物語』より
   6.80日間世界一周
B-1.タラのテーマ~『風と共に去りぬ』より
   2.太陽がいっぱい
   3.慕情
   4.第3の男
   5.禁じられた遊び

   6.エデンの東

これも正に定番中の定番ばかりを集めたLPである。皆さんも、多分半分以上の曲はご存知なのではないかと^^; ジャケットにもあるが、この時点で『燃えよドラゴン』と『エクソシスト』は最新映画という事で、目玉にしてたような感じ。

収録曲のうち、「燃えよドラゴン」「メイム」「おもいでの夏」がサントラで、残りはカバーである。「チューブラー・ベルズ」なんて、マイク・オールドフィールドのオリジナルに、実に忠実なカバーになっている。正に完コピ(笑) ちらっと聴いただけでは区別つかない。

カバーなんで、「サウンド・オブ・サイレンス」もインストである。S&Gバージョンを聴くのはもっと後のこと。あと、「夏の日の恋」について解説に、“公開当時テーマ曲が大ヒットした”とあるが、ヒットさせたのはパーシー・フェイスである、という事を知るのも、もっと後のこと(笑)

ここに入ってる曲の大半は、後にサントラを聴いたけど、原型をとどめてないようなカバーもあったりする。けど、オリジナルより、ここに入ってるバージョンの方が好きなのもある。「いそしぎ」とか「男と女」とか「第3の男」とかね。エレキでカバーしてる「禁じられた遊び」というのも、なんだかねぇ...(笑) すっかりビッグ・バンド・バージョンになってしまった「ゴッドファーザー(愛のテーマ)」も、やかましいけどよろしい(笑)

所で、この2枚とも、1975年に買って貰ったものであるが、マカロニ/西部劇の方は4000円、SCREEN MUSICの方は3400円である。レコードの値段って、あんまり変わってないのね(笑)

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我が青春のサウンドトラック-シングル編

2009年08月15日 21時44分54秒 | 映画

何度も言ってるけど、僕が趣味として音楽を聴くようになったきっかけは映画だった。小6くらいの頃、映画に興味を持ち、『日曜洋画劇場』とかを見るようになっていたのだが(淀川さん、荻さん、お世話になりましたm(_ _)m)、そのうちタイトルバックなどに流れる音楽にも惹かれるようになった。そして、気がつけば、映画音楽の虜になっていたのである。

これも何度も言ってるが(笑)、その当時、つまり70年代中頃には、“映画音楽”というのは立派な音楽ジャンルであり、公開される映画のサントラは、ほぼ間違いなくレコードが発売されたし、FM・AM問わず、映画音楽のみをかける番組も存在した。サイモン&ガーファンクルもエルトン・ジョンもクインシー・ジョーンズもピンク・フロイドもハービー・ハンコックも、映画音楽を通じてその名前を知った。レコード欲しかったけど、なかなか買えないから、テレビから直接音楽を録音したり、ラジオでエアチェックしたりしながら、ひたすら聴きまくっていた。洋楽(ロック)に目覚める前は、好きな音楽は“映画音楽”であったのだ。ま、映画音楽とはいえ、テープに録音されていたのは、ほとんどが外国のものだったから、洋楽と言っても間違いではないのだが(笑)

その当時、枚数は少ないけど、映画音楽のレコードも、買ったり貰ったりして、何枚かは持っていた。そんな貴重な、今では目にする機会も耳にする機会も少なくなった映画音楽のレコードたちを、この場を借りて紹介したい。30年以上も前に僕を熱狂させたレコードたちを、陽の当たる場所に出してやりたいのだ。でないと、浮かばれない(違)

という訳で、名付けて「我が青春のサウンドトラック」、今回はシングル(ドーナツ盤)編である。別に、そんなモノ見ても分からない、という人も多いだろう。でもいいのだ。

で、もちろん、この「我が青春のサウンドトラック」というタイトル、ピーター・バラカン氏の著作のパクリである(笑)

では、いってみよう。

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燃えよドラゴン c/w ビッグ・バトル

まず、なんたってこれ。実は、僕が生まれて初めて買ったレコードである。家に帰って、プレーヤーにレコードを置いて(手動で)針を落として、音が流れてきた時の感激といったら....かなり有名なんで、知ってる人も多いと思うけど、とにかく、カッコいい曲だ。当時も、あまりにカッコよかったので、子供心に最先端の音楽なのに違いない、と思っていたが、今聴いてもカッコいい。「太陽にほえろのテーマ」と双璧を成すカッコよさだ(やや意味不明)。作曲はラロ・シフリン。このモダンなセンスは、ジャズ畑の出身というのが頷ける。怪鳥音ってのも、なんか分からんけど凄かったなぁ。

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荒野の七人 c/w 続・荒野の七人

映画を、そして映画音楽を語る時、『荒野の七人』を避けては通れない。初めて感動した映画であり、タイトルバックに流れるこのメインテーマにも夢中になった。ほんと、素晴らしい曲だ。スケールが大きく、流麗かつ勇壮なメロディ、躍動的なリズム、ドラマティックな曲展開、どれをとっても素晴らしい。作曲は巨匠エルマー・バーンスタイン。2004年に亡くなるまで、ずっと映画のスコアを書き続けたという、偉大な人物である。このジャンルでは、一番好きな作曲家だった。ちなみに、2番目はラロ・シフリン。

この『荒野の七人』、メインテーマも素晴らしいが、サントラLPも素晴らしい。僕は、友人に借りて聴いたが、勇壮な曲ばかりではなく、国境の山村が舞台だけに、のどかで牧歌的な曲もあり、スパニッシュ風のギターをあしらった曲もあり、かと思えば、山賊との戦闘シーンに流れる曲は不穏なムードをたたえ、映画のサントラとしては文句なしの出来栄えである。

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雨にぬれても c/w ネバー・ハッド・イット・ソー・グッド

これは説明不要だろう。もちろん、歌はB・J・トーマス。アカデミー主題歌賞を獲り、全米No.1にもなった名曲である。作曲はバート・バカラック、というのも知ってるよね? バカラックはこの『明日に向って撃て!』のスコア全般を担当し、アカデミーの主題歌賞だけでなく音楽賞も受賞した。西部劇らしからぬオシャレな雰囲気のサントラだったと記憶している。あ、ちなみに、B面はB・J・トーマスの持ち歌で、映画には無関係と思われます(笑)

200908121707000

ゴールド c/w ブリット

これは、サントラではなく、今風に言うならカバー・レコードである(笑)。昔は、名前もよく分からない人が、最新映画の曲を録音してレコード出してたりしたのだ。いい時代だった(爆)。ちなみに、このレコードの演奏は、スタンリー・マックスフィールド・オーケストラとなっていて、他のレコードでも名前を見かけた事がある。演奏者名はジャケ表に記載されていないので、サントラと思い込んで買っていった人もいただろうね(笑)。

『ゴールド』という映画も、あまり知られてないと思う。1975年公開で、ロジャー・ムーアやスザンヌ・ヨーク、レイ・ミランドといった人が出演していたと記憶している(見てないけど^^;)。B面の『ブリット』は、スティーブ・マックイーン主演の刑事アクションで、こっちは割と有名だろう。ジャクリーン・ビセットも出てたし(はぁと)。「ゴールド」はエルマー・バーンスタイン、「ブリット」はラロ・シフリンの作曲で、好きな作曲家のNo.1とNo.2の曲がカップリングされてるのだから、僕にとっては実にお買い得な一枚だった。

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夜の大捜査線 c/w 続・夜の大捜査線

シドニー・ポワチエ、ロッド・スタイガー主演の、アカデミー作品賞受賞作のテーマ曲である。なんと、音楽は、あのクインシー・ジョーンズ。この頃は、ジャズの大御所として、リーダー作を作っていたが、映画音楽も結構手掛けている。スティーブ・マックイーンの『ゲッタウェイ』なんて有名かな。あと、テレビだけど『鬼警部アイアンサイド』とか。「夜の大捜査線」のテーマ曲は、映画のラストでレイ・チャールズが歌ったのが知られているが、このレコードは歌なし。ブルース調でいい感じっす。『続』の方は見た事ないけど、やはりクインシー・ジョーンズが音楽担当で、こちらはクロスオーバー感覚のジャズって感じ。

200908121708001

アラビアのロレンス 序曲 c/w メイン・テーマ

これは、ハリウッドいや世界の映画史上に燦然と輝く名曲であろう。作曲はモーリス・ジャール。アカデミー賞授賞も当然の名曲。映画自体もスケールデカいが、この音楽も負けず劣らず、圧倒的なスケールで迫る感動の一曲である。これ以上、何も言えねぇ。一度聴いてみて(笑)

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白銀は招くよ c/w 黒い稲妻

これは、ちと意外かな(笑)。1956年のダンペッツォ(イタリア)冬季オリンピックで、史上初めてアルペン3種目を制したトニー・ザイラーが、俳優に転身して主演した映画の主題歌である(A・B面共に)。歌もザイラー自身。「白銀は招くよ」の方は、タイトルではピンとこなくても、曲は聴いた事あると思う。僕も、初めて聴いた時、映画のテーマ曲というので驚いた記憶がある。トニー・ザイラーは、僕らの親世代の間ではスターかもしれない。あ、参考までに、このシングル盤、モノラルです(だから?)

シングル盤で持ってるのは、これだけ。実は、『メリー・ポピンズ』の挿入歌4曲入りEPという、貴重なモノもあったはずなのだが、見当たらなかった。残念。

という訳で、人気歌手が歌ってる訳でもないのに、映画のテーマ曲がシングルとして発売されていた時代の、貴重な記録を見て頂きました。ちんぷんかんぷんという人の方が多いだろうけど(笑)。次はLP編です。よろしく(笑)

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