ミスチルの桜井氏が、“CDを手に取る喜び”“お店に足を運ぶワクワク感”を感じて欲しいと、「I ♡ CD shops」なるプロジェクトを始めたらしい。彼がツアーで訪れた街のCD屋に「I ♡ CD shops」のステッカーを置いて、この店でCDを買うと桜井氏のサイン入りステッカーが貰える、というもので、早い話、CDはお店で買いましょう、というキャンペーンな訳だ。それ自体には大いに賛同するけど、反面、それなら桜井氏というかミスチル自らが楽曲のネット配信を止めればいいのではないかとも思うのだが、そういうものではないのか?(笑)
という訳で、観測史上初めて11月に東京で積雪があったりなんかして、2016年も確実に終わろうとしている今日この頃、皆さま如何お過ごしでしょうか?(笑)
という訳で、最近買ったCDについてあれこれ。
Red Queen To Gryphon Three/Gryphon
まずジャケットがよろしい(笑) あ、なんかプログレじゃないかな、と思わせて、尚且つ内容にも期待を抱かせて、つい手に取ってじっと眺めてしまうようなジャケットだ。1974年発表らしいが、もちろん売れたんでしょうね(爆)
と、まぁ、プログレなんである。通常のロックバンドにバスーン、オーボエといった楽器を加えた編成だが、サード・イアー・バンドみたいに古い音楽を再生してるという感じではなく、クラシカルというかバロックみたいな感触のロック、って感じ。収録曲は4曲というのもプログレらしくてよろしい(笑) 4曲共歌なしのインストで、どれも流麗なメロディとシンフォニック且つ素朴な構成が素晴らしい。2曲目なんて、四人囃子の「なすのちゃわんやき」みたいなメロディもあり、四人囃子も影響を受けていたのだろうか。ま、ありそうな話だけどね。
なんというか、すげーと聴き惚れるというより、親近感を抱いてしまうバンドであり音楽である。そういう意味では、B級のプログレ・バンドかも。
Baby Come Back-Best Of Player
あの、「ベイビー・カム・バック」で知られるプレイヤーのベスト盤。「ベイビー・カム・バック」があまりにもヒットした為、一発屋と思ってる人も多いだろうが、「ベイビー・カム・バック」以降も、地味ながらも、トップ40ヒットは放っていたのである。でも、結局はプレイヤー=「ベイビー・カム・バック」になってしまうのだ(笑)
ま、通して聴いてみると、決して悪くはないのだが、印象に残る曲が少ないのも事実。結局、そこいらが彼らの限界だったのかな、と思う。「銃爪」とイントロがそっくりな「プリズナー・オブ・ユア・ラブ」が、もうちょっとヒットしてれば運命は変わったのかも。「ベイビー・カム・バック」が、アルバム・バージョンで収録されているのはポイント高い(笑)
Time Passages/Al Stewart
シンガー・ソングライターとして独自のポジションを獲得しているアル・スチュワートだが、かつてロバート・フリップも彼のバックを務めていた事がある、なんて話もあったりして、なんか、その音楽だけでなく、アル・スチュワート自身もなんとなくミステリアスだ。そんなアル・スチュワートだが、1977年に「イヤー・オブ・ザ・キャット」、翌1978年にこの「タイム・パッセージ」をヒットさせ、この頃が黄金時代という感じだが、やはりアメリカでの成功を狙ってレコード作りをしていたらしい。いわば“狙った”ヒットな訳だが、とはいえ彼の持ち味が十二分に発揮された名曲たちであり、他のヒット曲とは一線を画していたのは間違いない。売れ線狙いでも、自分を捨ててないのが、この時代の人たちの凄いとこである。
で、この『タイム・パッセージ』であるが、大変素晴らしい。ややAOR的な音作りであるのが、売れた要因かもしれないが、アル・スチュワート独特のミステリアスな雰囲気は、たっぷり味わえる。ヒットしたタイトル曲は、素朴な曲調なのだが、少々ドラマティックなアレンジを施すことで、洗練された名曲となった。本人はどういう気持ちだったのかは分からないけど(笑) その他の曲も出来は粒よりで、アルバム全体がバラエティに富み、飽きることなく聴ける。幅広い層にお薦め(笑)
What's Wrong With This Picture?/Andrew Gold
リンダ・ロンシュタットのレコーディングに参加していた事でも知られるアンドリュー・ゴールドのソロ・アルバム第二弾。あの有名な「ロンリー・ボーイ」収録。1977年のヒット曲だけど、今聴いても色褪せない名曲である。と同時に、単なるセッション・ミュージシャンにとどまらない、彼の豊かな才能がにじみ出ている一曲でもある。
アルバム全体としては、とにかくウェスト・コーストの香りが溢れている。決してオシャレな音楽ではないけどね。弾き語りのバラード系の曲も収められているが、決してウェットな出来ではない所もウェスト・コースト的だ。ただ、アンドリュー・ゴールドも前述のアル・スチュワート同様、一筋縄ではいかない人であるので、一般的なウェスト・コーストのイメージで向かい合うと肩透かしを喰らうだろうから要注意(笑)
The Power Station
今さら説明するまでもなかろう(笑) ま、ある意味、80年代を代表するアルバムである。当時(1985年)、カセットに録音して聴きまくったものだが、最近BOOK OFFで280円で売ってたので買った(爆) 今改めて聴いても、やはり素晴らしい。シングル・ヒットした曲より、それ以外のオリジナル曲の方がいいな。「Murderess」とか「Lonely Tonight」とか「Communication」とかね。みんなA面だけど(笑)
この後、パワー・ステーションとして2ndアルバムを出してた記憶がある。90年代半ば頃だったような...それにしても、このプロジェクトのメンバー4人のうち、2人が鬼籍に入っているとは...時の流れを感じる。中味は相変わらず素晴らしいままだけど。
という訳で、観測史上初めて11月に東京で積雪があったりなんかして、2016年も確実に終わろうとしている今日この頃、皆さま如何お過ごしでしょうか?(笑)
という訳で、最近買ったCDについてあれこれ。
Red Queen To Gryphon Three/Gryphon
まずジャケットがよろしい(笑) あ、なんかプログレじゃないかな、と思わせて、尚且つ内容にも期待を抱かせて、つい手に取ってじっと眺めてしまうようなジャケットだ。1974年発表らしいが、もちろん売れたんでしょうね(爆)
と、まぁ、プログレなんである。通常のロックバンドにバスーン、オーボエといった楽器を加えた編成だが、サード・イアー・バンドみたいに古い音楽を再生してるという感じではなく、クラシカルというかバロックみたいな感触のロック、って感じ。収録曲は4曲というのもプログレらしくてよろしい(笑) 4曲共歌なしのインストで、どれも流麗なメロディとシンフォニック且つ素朴な構成が素晴らしい。2曲目なんて、四人囃子の「なすのちゃわんやき」みたいなメロディもあり、四人囃子も影響を受けていたのだろうか。ま、ありそうな話だけどね。
なんというか、すげーと聴き惚れるというより、親近感を抱いてしまうバンドであり音楽である。そういう意味では、B級のプログレ・バンドかも。
Baby Come Back-Best Of Player
あの、「ベイビー・カム・バック」で知られるプレイヤーのベスト盤。「ベイビー・カム・バック」があまりにもヒットした為、一発屋と思ってる人も多いだろうが、「ベイビー・カム・バック」以降も、地味ながらも、トップ40ヒットは放っていたのである。でも、結局はプレイヤー=「ベイビー・カム・バック」になってしまうのだ(笑)
ま、通して聴いてみると、決して悪くはないのだが、印象に残る曲が少ないのも事実。結局、そこいらが彼らの限界だったのかな、と思う。「銃爪」とイントロがそっくりな「プリズナー・オブ・ユア・ラブ」が、もうちょっとヒットしてれば運命は変わったのかも。「ベイビー・カム・バック」が、アルバム・バージョンで収録されているのはポイント高い(笑)
Time Passages/Al Stewart
シンガー・ソングライターとして独自のポジションを獲得しているアル・スチュワートだが、かつてロバート・フリップも彼のバックを務めていた事がある、なんて話もあったりして、なんか、その音楽だけでなく、アル・スチュワート自身もなんとなくミステリアスだ。そんなアル・スチュワートだが、1977年に「イヤー・オブ・ザ・キャット」、翌1978年にこの「タイム・パッセージ」をヒットさせ、この頃が黄金時代という感じだが、やはりアメリカでの成功を狙ってレコード作りをしていたらしい。いわば“狙った”ヒットな訳だが、とはいえ彼の持ち味が十二分に発揮された名曲たちであり、他のヒット曲とは一線を画していたのは間違いない。売れ線狙いでも、自分を捨ててないのが、この時代の人たちの凄いとこである。
で、この『タイム・パッセージ』であるが、大変素晴らしい。ややAOR的な音作りであるのが、売れた要因かもしれないが、アル・スチュワート独特のミステリアスな雰囲気は、たっぷり味わえる。ヒットしたタイトル曲は、素朴な曲調なのだが、少々ドラマティックなアレンジを施すことで、洗練された名曲となった。本人はどういう気持ちだったのかは分からないけど(笑) その他の曲も出来は粒よりで、アルバム全体がバラエティに富み、飽きることなく聴ける。幅広い層にお薦め(笑)
What's Wrong With This Picture?/Andrew Gold
リンダ・ロンシュタットのレコーディングに参加していた事でも知られるアンドリュー・ゴールドのソロ・アルバム第二弾。あの有名な「ロンリー・ボーイ」収録。1977年のヒット曲だけど、今聴いても色褪せない名曲である。と同時に、単なるセッション・ミュージシャンにとどまらない、彼の豊かな才能がにじみ出ている一曲でもある。
アルバム全体としては、とにかくウェスト・コーストの香りが溢れている。決してオシャレな音楽ではないけどね。弾き語りのバラード系の曲も収められているが、決してウェットな出来ではない所もウェスト・コースト的だ。ただ、アンドリュー・ゴールドも前述のアル・スチュワート同様、一筋縄ではいかない人であるので、一般的なウェスト・コーストのイメージで向かい合うと肩透かしを喰らうだろうから要注意(笑)
The Power Station
今さら説明するまでもなかろう(笑) ま、ある意味、80年代を代表するアルバムである。当時(1985年)、カセットに録音して聴きまくったものだが、最近BOOK OFFで280円で売ってたので買った(爆) 今改めて聴いても、やはり素晴らしい。シングル・ヒットした曲より、それ以外のオリジナル曲の方がいいな。「Murderess」とか「Lonely Tonight」とか「Communication」とかね。みんなA面だけど(笑)
この後、パワー・ステーションとして2ndアルバムを出してた記憶がある。90年代半ば頃だったような...それにしても、このプロジェクトのメンバー4人のうち、2人が鬼籍に入っているとは...時の流れを感じる。中味は相変わらず素晴らしいままだけど。